中国株式バブル進行中 女房を質に入れても株を買う?

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ウォーレンバフェット(巴菲特)

気のせいかもしれないが、最近、「金貸し(贷款)」からの電話が、結構かかってくるようになっている。

もちろん、金貸し(贷款)という言葉を聞いただけで、電話を切ってしまうのであるが、結構、うっとおしいことこの上ない。しかし、その時思ったのであるが「もしかすると、コレって金を借りて、株をかっている奴が増えているってことでは?」ということである。

そういえば、先日も、マンションの管理代を払うとき、管理会社の人間が、株談義に花を咲かせていた。はっきりとはわからないが、深セン市場の創業板の話をしていて「一日で数か月分?の給料が動くので、たまったものではない。」みたいな話をしているのを耳にしたが、一年前であれば、そんな話をするはずもなかったような人たちがである。

ちなみに創業板というのは、深セン証券取引所で開設されている新興市場で中国版ナスダックと呼ばれているもので、株式市場の割安感をはかるPER(株価収益率)は、平均で130を越えているようだ。

中国株式市場、ただ今、爆上げ中!

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バリバリの上昇カーブを描く上海総合指数(2015年5月25日現在)

中国株式市場であるが、現在、爆上げ中で、本日、5月25日 上海総合指数は、あっさり4,800ポイントを越え、売買代金に至っては、上海、深センあわせて、約1兆9100億元(約36兆円)と新記録を更新し続けている。ちなみに同日の東証市場一部の売買代金が約2兆円であるから、どれだけ売買量が多いかがわかるだろう。

女房を質屋に入れても株を買う?


A股,“周一”见:股民心慌慌 新规预示单边牛市不会太久- 在线观看 – 乐视网
http://www.letv.com/ptv/vplay/22554168.html

股民(個人投資家)へのインタビューが中心。中には、自分の家を売って、全部株式に突っ込んでいる人もいるようである。やはり中国人の行動は、極端すぎるといわざるをいえない。

中国人というのは、もうかるとなると、手段を選ばない民族である。故邱永漢氏が言うところのいわゆる「女房を質に入れても株を買う」という状態になりつつあるんじゃないか?
qiuyonghan 故「邱永漢」氏

中国市場 本当にバブルなのか?

確かに、現在の中国市場(上海、深セン)はかなり加熱していることは事実である。

しかし、本当にバブルと呼べる段階だろうか?

株価の割高感を計る指標としてPER(株価収益率)というものがある。
それによれば、現在(2015年5月25日)の上海市場のPERは17.8倍だとのことで、あまり高いという感じではない。隣りの香港市場に至っては13.11倍なので、全く過熱感はない。(日経225は18.72倍、ダウ16.36倍、ナスダック22.28倍)

http://www.ginkou.info/modules/per/
銀行.info – 世界主要株式市場の株価収益率(PER)

一方、過去のバブルに目を移してみると、例えば、2007年の上海市場のPERが40-50倍、1990年の日本のバブルが80倍以上(弾ける直前は100-200倍)とのことで、過去のバブルがいかに異常だったかがわかる。もちろんPERという指標がすべてではないが、一応の目安にはなるだろう。

ちなみに、加熱度をはかる目安としては、案外、身近なことが目安になるかもしれない。
〇普段、株の話をしないような人が熱く語り始める
〇「ファンド」の広告を頻繁に目にするようになる
〇アチコチで都市伝説っぽい武勇伝を聞くようになる
〇トンデモ予想がでてくる(上海2万も有りとか)
〇日本のメディアが、中国株の特集を組む

今後の流れ

中国当局は「狂った牛(狂牛)」ではなく「ゆっくりした牛(慢牛)」つまり持続的な株式市場の成長を目指しているようだが、あの中国人の行動パターンからして、本当にコントロールできるかどうか疑問である。行き着くところまで行って、またドッカンが来るのではないだろうか。中国人というのは、目先の利益に飛びつきやすく、そのくせ、誰かが出口に行くと、皆、一斉に出口に向かうという「大衆心理」が極めて強いからである。

とはいえ現在、中国の景気も依然弱いし、当局も利下げ、準備率引き下げ等の手段があるしで、まだしばらくは、株高の流れは続くと思われる。しかも1兆元もの年金基金を株式に投入する予定もあるようだし(結局、やっていることは日本と同じ)大陸人は、投資対象というのが限られているので(最近は不動産も低迷)株式市場に投じるより他ないということもある。

しかし、あまりに本土市場が加熱すると、当局も規制をかけてくるだろうし、香港市場にお金を流すような政策を発動してくるだろう。昨年の上海市場に続き、今年は、深センと香港の相互売買も年内に始まることが確実視されている。

ただ、いかんせん、この上昇速度はあまりに速すぎるので、いつドッカン(パニック売り)がきて乱高下してもおかしくないので、投資家の方は、がっちりとシートベルトをしておいたほうがいいだろう。でないと、波に飲み込まれて、市場の藻屑と消えてしまう。ただ、波にのりきったら、かなり大きなリターンがあるのもまた事実である。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NMKTGV6TTDSE01.html
香港株の時価総額が日本肉薄、中国規制緩和と為替-3位目前 – Bloomberg

香港の銀行にも影響が?

関係ないが、今年に入ってから、自分が香港の銀行口座にアクセスする際に、エラーが出ることが多くなった。「500 Internal Server Error」という表示なので、こちら側の原因ではなく、向こうのサーバーの問題であるようだ。こんなことは、以前は無かったことである。
銀行側のサーバーへのアクセスが多すぎて、処理が追いついていない?のではないかと言う気もする。(ちなみに、再起動するとアクセスできることが多い)

バフェット氏と真逆を行く中国人個人投資家

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ウォーレンバフェット(巴菲特)

さて、投資といえば、中国では世界一の投資家といわれるウォーレンバフェット(巴菲特)は、非常に人気が有り、本屋さんに行くと、彼の本が山積みしてあったりする。中国では自分で事業や投資を行い、お金儲けが出来る人が尊敬される傾向に有り、日本でも、孫正義、稲盛和夫などが有名である。
ただ、リスペクトするのはいいのだが、彼らはやっていることがバフェット氏と正反対というのが、不思議なところである。

バフェット氏といえば、長期も長期「株式をもつのであれば、生涯、妻と添い遂げるくらいまで持つべし!」という哲学に持つ人で、長期投資の典型というのは、周知の事実である。
対して、中国人個人投資家はといえば「炒股(チャオグー/株を炒める)」という言葉にに象徴されるように、超短期で売り買いを繰り返す人たちで、投資ではなく投機である。そして「妻を質に入れ」かねないようなのまでいる。

妻と一生添い遂げる ⇔ 妻を質に入れる

正反対である。

彼らは、バフェット氏から一体、何を学んでいるのだろうか?

buffett&gates ビルゲイツとバフェット、株主総会で 世界最高峰ダブルス

http://www.njdaily.cn/2012/0508/137289.shtml
巴菲特召开股东大会 与比尔盖茨比拼乒乓球技_南报网
バフェットの会社「バークシャーー・ハサウェイ」の株主総会の一幕です。楽しそうです。

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