いわゆるブルースリーの店についての考察

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中国に来た当時から、疑問に感じていたのが、例のブルースリー(李小龍)の中華ファーストフード店である。

いわゆるブルースリーの店について 肖像権の侵害か?

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このリアルカンフー(真巧夫)という中華ファーストフード店。蒸し物を中心とするメニュー構成で、自分は最近、ほとんど入った記憶が無いし、あまりおいしいとも思えないのであるが、どのショッピングモールにいっても見かけるし、結構繁盛しているようである。情報によれば中国全土に500店舗以上もあるらしい。

まあ、それはいいのだが、問題は、このブルースリーらしきキャラクターである。

彼のトレードマークとも言える、例の黄色のつなぎも着てるし、誰がどう見ても、ブルースリー以外には見えないのだが、どうなっているのだろうか?
この店自体、このキャラがブルースリーであるという認識が、どこまであるのか、イマイチ判然としない。ためしに、ホームページの物語(故事)のところを見ても、ブルースリー(李小龍)のブの字もでてこない。
http://www.zkungfu.cn/ 真功夫 营养还是蒸的好

で、これでは、遺族も黙っちゃいないのではと、百度で調べてみると、
やはり、ブルースリー(李小龍)の娘に、故人の肖像権?の侵害ではないかと訴えられていたらしい。
“真功夫”被指商标侵权 李小龙女儿奔走维权_资讯频道_凤凰网

でも、この記事で見ると、やはり商標として、おさえておかなかった娘の方の主張に無理があるとのこと。
また、ここまで規模は大きくなくとも、中国には昔から「小龍」「功夫」というような言葉で、そういう形式の店はたくさんあるので、侵害にまではあたらないとのことである。

本人が亡くなってから、すでに40年以上経過しているので、まあ、しょうがないということもあるかもしれない。まあブルースリーレベルになると、すでに人類共有の資産という気がしないでもないが。

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所有の概念があいまいな中国人

では、そのあたり他の中国人は、どう感じているのか?ということで掲示板を見たりすると、

那个啥”真功夫”中式快餐连锁店其实就是侵犯了李小龙的肖像权
あのリアルカンフーという店のことだが、ブルースリーの肖像権を侵害してなくないか?

質問に対する、答えはこんな感じ

「確かに、自分もそういう風に思った、しかし、それだけ、ブルースリーの影響力が強いってことだ、この店にはがんばって商売をしてもらって、ブルースリーの名誉を傷つけないようにしてもらいたい。」
「リアルカンフー(真功夫)は高い割に不味い」
「君は、そのレストランが同時に、ブルースリーを有名にするとは思わないのか?」
などなど

結構、いろいろな意見があるが、概ね「まあ、いいんじゃない」的なレストランを擁護するものが多いようだ。しかし、<ブルースリーを有名にする?>って、ブルースリーは、ずっと昔から、すでに世界的に有名だし、少なくとも、中華圏で彼に匹敵するカリスマは思い浮かばないのであるが。

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ブルースリー 「考えるな、感じろ!」(燃えよドラゴンより)

一般に、中国人というのは、所有の概念が曖昧な気がする。
仲が良くなってくると「僕のものは君のもの、君のものは僕のもの」といった感じで、自分のボールペンや消しゴムが、いつの間にか、どこかに消えてしまうこともあると聞く。(自分は、そこまで仲がいい中国人がいないのでわからない。)

しかも、知的財産権とか、無形で抽象的な権利になると余計にそうなってしまうのであろう。

あと百度で「真功夫 李小龙」と検索すると、むしろ「ブルースリーの拳法は、リアルカンフー(真の拳法)なのか?)李小龙是真功夫吗?」という方が、引っかかってくる。要するに中国人にとっては、そちらのほうが重要なわけである。

ちなみに、現在も、このブルースリーの店は、普通に営業中である。


JOHN BARRY – Game of Death / ‘Main Theme’ (1978) – YouTube 死亡遊戯テーマ


李小龙电影全部 龙争虎斗 优酷网(燃えよドラゴン、中国語版)

ブルース・リー – Wikipedia
哲学を専攻していたとか、ダンスのたしなみもある等。意外な一面も

その他 有名人の肖像活用例

4samaブルースリー以外にも、有名人をあしらった広告は、結構、溢れているようである。
以下、かなり以前に街角で採取したもの。

そこまでするか?という感じだが、有名人のイメージと商品・サービスの内容は、しっかりあわせている。

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