いわゆる報・連・相(ほうれんそう)が苦手な中国人とどう向き合うか?

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抗日戦勝70周年記念のポスター

さて、9月3日の抗日戦勝記念日も、何ということもなく、あっけなく過ぎさってしまった。
あまりにあっけなすぎて肩透かしのような感じがしないでもないが、今の中国は、自国の経済のことで精いっぱいで、はっきりいって抗日どころではないのかもしれない。また、先日の安倍談話の内容が無難であったということもある。

まあ、そういった政治的なことはさておき、中国人というのは、普通につきあったりする分には、割と面白い人たちである。一旦、友人関係になると、結構、いういろ親身になって世話を焼いてくれたりもする。
しかし、単なる友人ではなく、彼らと会社で一緒に仕事をしなければならない場合、途端に、扱いずらい隣人となってしまうことはよくあることは確かである。

いわゆる 報・連・相(ほうれんそう)が苦手な中国人

例えば、会社内で、自分の部下に対して何か頼んでも、なかなかやってくれない。やったあと報告がない。レスポンスが遅い。(中国人は、一般的に、いわゆる「報・連・相(ほうれんそう)」が苦手である。)
中国人と仕事をしたことのある日本人であれば、多少は身に覚えはあるのではないだろうか。さすがに大手の日系企業にいる中国人はそういうことは少ないだろうが、ローカル環境に近づけば近づくほど、こういう傾向は強まっていく。

常に、仕事で完全を目指す日本人からすると、上記のような中国人的いい加減さというのは、許しがたいものであるが、いかんせん、ここは中国なので、日本の論理を押し付けることはできない。ということで、こっちが譲歩せざるを得ないことも、結構多い。

しかし、そんな感じで我慢ばかりしていると、仕事上のストレスを、知らず知らずのうちに貯めこみ、しかも誰にぶつけることもできないとなると、よほど心臓が強い人間でも無い限り、心が折れてしまいかねない。また、中国人だけではなく、直属の日本人上司との折り合いも悪かったりして、板ばさみ状態になったりしたら、最悪である。気難しくパワハラ気味の日本人上司と出鱈目中国人スタッフのサンドイッチ、考えただけでぞっとする。

まあ日本人上司のことはさておき、中国人の態度については、多くの場合、彼らの習慣を知ることで、完全には払拭できないまでも、ある程度は軽減することはできる。

ちなみに、現在の自分はサラリーマンではないので、そういうわずらわしい人間関係は、ほとんど無いといえるかもしれない。(ただ、自営業の場合、別の面で苦労があるが・・・・・)

挨拶しない中国人

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TVで軍事パレード放映も 人民は関心は無し?
記事とは、直接関係ありません。

人間というのは、本来持っている喜怒哀楽の感情と言うのは、何人であれ、それほど大差は無い。しかし、どの国にも生活習慣、言語の違いというものがあり、それが外国人にとっては、大いなる誤解を生じる元になる。特に日本人と中国人の場合、顔かたちが似ているので、やっかいである。

例えば、挨拶

日本人であれば、一日は「おはようございます」から始まり「おつかれさま」で終わるというのは当然の感覚であるし、挨拶がないと仕事がピシッと始まり、ピシッと終わるような気がしない。たとえ、その挨拶に、気持ちがこもっていないとしてもである。要するにそれが、日本の文化であり、習慣だからである。

しかるに、中国人というのは、非常に実質主義で、意味もなくイチイチ挨拶をしないようである。
彼らは、出社、退社の挨拶もことさらにしない。せいぜいとなりの人間に少し「我走了(お先に)」とか言った位で、とっとと帰っていく。また、一般の事務社員は残業などほとんどしない。

自分は以前、中国の会社に勤務していたことがあるが、中国の会社というのは中国人の論理で動くので、そのあたりが、非常に顕著だった。

例えば、退社時、エレベーターで同僚の中国人社員らと乗り合わせるが、もう退社モードに入っているのか、「お先に」どころか、一瞥もくれずに、さっさと行ってしまう。挨拶どころか、会釈もないというのは、ちょっと日本人的な感覚からするとありえない気がする。「自分の存在って何?」と
そら、あんたが中国人社員に嫌われているだけじゃないの?」という突込みがはいりそうだが、(そういう面も多少はある?)普段の仕事のときは、別に普通にやっているし、というか、いくら存在感の薄い社員でも会釈ぐらいあるだろう。
日本人だって会話がないことはあるが、何かしら相手の存在を気にかけるようなところがあるが、彼らにはそれが全く無いのである。

ささいなことではあるが、本来あるべきものが無いというのは、非常にきついものがある。頭では、それが彼らの習慣であるとわかっていても、感覚としてついていけない。

コレに対しては
「いや、自分の部下の中国人は、そんなことは無いよ。日本語もペラペラだし、きちんと挨拶するし、メールもしっかりとした文面で返して来るし、レスポンスも早いし」というかもしれない。
しかし、その中国人部下というのは、大抵の場合、日系企業という文化の下で働いているから、そういうふうな習慣になっているにすぎず、要するに仮面をかぶっているに過ぎない。自分の教室でも、そういう人もいるが、多分、自分が日本人だから、そうしているのだろう。

察しない中国人

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女子バレーワールドカップ?の日中戦 近くのローカル食堂にて
女子バレーは中国でも注目度は高い競技の一つ。
記事とは、直接関係ありません。

また彼らは日本人的な意味での気の使い方をしない(できない?)つまり、所謂「察する」ということができない。一時期、KYという言葉があったが、まああれに近い感じである。空気が読めないというか、もともと空気を読むという習慣が無いのだ。
(誤解が無いように断っておくと、もちろん、彼らなりの気の使い方、思いやりはある。ここでは、あくまで日本的な意味での察し方ができないという意味である。)

日本人というのは「察し」の民族で、時として、話している内容それ自体よりも、そこから滲み出す雰囲気だとか、ニュアンスの方が重要だったりする。
しかし中国人というのは、そういう回りくどい方法は、わからないようである。少なくとも言葉に出して伝えなければわかってもらえない。「わかってもらえないかなあ」と思って待っていると、永久にわかってくれない恐れがある。

これは、仕事に関係なく、日常のあらゆる局面でおこってくる。

肉まんが永久に買えない?

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例えば、最近は、あまり行かなくなってしまったが、中国へきて間もない、フロンティア精神が旺盛であった頃、朝食で、ローカルの肉まん屋などでテイクアウトすることがよくあった。

しかし、この肉まんを買うことが、外国人にとっては、意外に大変で、なかなかタイミングがつかめない。一応、買おうとしているのであるが、立ち居地が悪いのか?店員はいつまでたってもこちらを相手にしてくれない。それどころか、自分より後から割り込んできた客に対して、どんどん肉まんを渡していく。
このままでは、永久に肉まんが買えないのではないか?という恐怖感を感じたことはいうまでもない。

これが日本であれば、別に何もいわなくとも、こちらがずっと立っていれば、店員が何らかのリアクションがあるはずであるが、中国では、まず放置プレイである。(のようにみえる、日本人的に言えば)

これについては、後ろに並ぶのではなく、前まで行って「これをくれ」と言葉に出すこと、ぶっちゃけ、レジの前にいって「なんぼややねん?」と小額紙幣を握り締めたこぶしを店員に突き出すなど、自分が買う意思があるということを積極的にアピールすることが大切である。
日本のコンビニとかで、そんなことをするのは、その筋の人間くらいであろうが、中国ローカルの肉まん屋では、その位でちょうどいいということである。

ただし、それも場所、店舗、時間帯によりけりで、中国でも、都市部の大手ファーストフードなどでは、しっかりと並ばせるところもあるので、注意が必要である。以前、自分は、故意ではないが、知らぬ間に、他の中国人の順番を抜かしてしまっていたことがあり、その際に、その中国人に「並んでください」と言われたことである。普段、列に並ばず苦々しく思っている、その中国人から「並んでください」と言われたのであるから、その腹立たしさたるや、心中を察してもらいたい。

また、色々、偉そうなことをいっているが、その後、自分は、完全に堕落しており、朝は、家でトースト焼いてコーヒーを入れて、たまに、朝マックとか、そんな感じである。というか、夜型の生活なので、朝食の時間(7;00-9;00)に間に合わないということもあるが。

大分、テーマがそれてしまったが、要するに、中国人相手には、何事もはっきりとした意思表示が大切であると言うこと。ちょっと失礼かなと思うくらいにストレートに言って、ちょうどいい感じである。彼らは、そういった方面には、意外と耐久性がある。

沈黙はゼロ 草食男子は時として注意が必要

あと、恋愛なんかもそうである。

例えば男性の場合、仮に気に入った中国人女性ができたとして、うだうだして、積極的に好意をもっていることを意思表示しないと、向こうの女性が「ああ、こっちには興味ないのね」という感じで、気持ちが離れて、お流れになってしまうこともある(と予想される)。向こうが、日本人の扱いに慣れている人間であれば、また別なのだが、日本人男性の押しの弱さを発揮してしまうと、普通の中国人女性だとそう感じてしまうのが一般的である。この点、草食系の日本人男性の場合は、特に注意が必要であろう。

要するに、日本人同士であれば、無言でいたとしても、ゼロということは無いのであるが、彼らとの間では、沈黙は文字通りゼロになってしまう恐れがあるということである。

そもそも察するという行為は、夫婦とか親しい友人といった、極めて同質性が高い場所で許される行為であって、日本は島国であるが故に、それがある程度許される。しかし、中国のように、民族、言語がイロイロであると、相手の気持ちを察することなど到底不可能である。だから、面倒くさいけども、お互いイチイチ言葉に出さなければわからないというわけなのだろう。

何でも、言葉にしなければ、話が進まないというのは、日本人としては、非常に億劫だが、仕方がない。ここは中国なのである。

察しないのも、時にはいい

では、察しができない、空気が読めない。というのは悪いことばかりか?というとそうでもないこともある。
例えば、仕事上で彼らとの間で、何らかのトラブルがあったり、男女間でけんかした後、日本人同士の場合、その後の人間関係自体に尾を引いてしまうことがある。口をきかなくなって、隣に座っているのにメールで応対し合うとか。

しかし、中国人の場合、何か意見をぶつけあった後でも、割とさばさばしているというか「あれ、さっきアレだけ怒っていたのは何だったの?」という感じで、何事もなかったかのように話しかけてくれるので、その辺りは助かるのである。

自分も、意外と察しない中国人のほうが、やりやすかったりする。
この点、変に日本人慣れして、察し能力が高い中国人もいるが、距離のとり方が日本的で、よそよそしさを身につけていたりして、自分としては、かえってやりにくかったりする。中国人らしく、素直にぶつけてくれたほうが、かえって扱いやすいのだ。

仕事より家が優先

against-japan70 (3) 深セン市内の書店にて

あと、忘れてはならないのが、日本とは仕事と家庭の優先順位が逆であるということ。
日本が仕事第一主義であるとすれば、中国人というのは、家族、第一主義であるといっていい。
特に、一般職の女性はそうで、会社のイベントよりも家族のイベント優先が当たり前である。

どんなに仕事が忙しかろうが、自分が病気のときはもちろん、家族が病気をしても会社を休むし、結構、周囲の中国人も、寛容だったりする。

また、法律上も手厚く保護されている。まず、有給休暇はしっかりとるし、残業代にしても、土日出社は通常の二倍、法定休日出社は通常の三倍の残業代になる。日本のようなサービス残業とか、有給休暇は有名無実化しているとか、そういうわけのわからない習慣は無い。
そういう意味では、中国社会はブラックになりようが無い。(しかし、中国では管理がずさんという別の意味での、ブラック会社があるが・・・・)

要するに、社会主義だから労働者に手厚いというのは仕方が無いのであるが、使う側としては、やりにくいことも、確かである。
仕事が忙しかろうが、こちらが困っていようが、休む時は頑として休む、彼らの態度に、時として、腹立たしさすらおぼえることもあるが、しかし考えてみれば、そういう家族第一とか、有給休暇はしっかりとるとか、本来は当たり前のことなのだ。

以上、なんだかんだ言っても所詮、外国人なんだからしょうがないと割り切れるかどうかだと思う。彼らの習慣を変えてもらうことは無理なのであるから、自分のほうが、割り切るかあきらめるほうが早いのである。

むしろ問題なのは日本人との関係

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湖北省でおきたエスカレーター事故のせいで、最近まで、あちこちでエスカレータの補修工事が行われていた。何かが起こってから、あわてて対応を講じるという、いつものパターン。(近所のウォルマートにて)
記事とは、直接関係ありません。

以上、中国人のことをアレコレ書いてきたが、海外生活でストレスをためるという意味では、むしろ職場の日本人上司や同僚とのウマが合わない場合のほうが深刻であると思っている。

海外では、日本人自体の数が少ないので、自分と話があう人と働くことができるという確率は、どうしても日本より少なくなる。自分とソリが合わない人間と一緒に仕事をやらなければならない時など、逃げ場がないからもう最悪である。海外にきてまで、職場の日本人の同僚との人間関係に疲れて帰国ということになれば、何のために海外まで来たのかわからない。

帰国だけですめばいいが、心まで病んでしまう恐れもある。中国(というか海外)で働く場合、どうしても閉じた環境になり、日本のように外部に逃げ道がないので、事態は深刻になりがちである。

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