中国人は「オタク先進国」日本をどう見ているのか? 

メイドインジャパンは、なにも家電や薬、日本料理だけではない。いわゆる、日本のオタク文化などもまた、れっきとしたメイドインジャパンである。

中でも日本の漫画、アニメというのは、中国サブカルチャーでも、もはや欠かせない存在であり、「漫画」「動漫」(動く漫画)として、一つのジャンルを確立している。

また日本のアニメや漫画が浸透するにしたがって、いわゆる、御宅族と呼ばれる集団も、日々量産されているようである。

中国では、オタクの男は宅男(ジャイナン)、女は宅女(ジャイニュ)と呼ぶようだ。やはり、多少は、蔑視するニュアンスはあるだろう。さらに、かなりディープなオタクのことを、死宅(スーザイ)と呼ぶこともあるようだ。

今回は、中国人が、オタク先進国、日本を、どう見ているか?ウェブサイトの記事を紹介してみる。

中国人は「オタク先進国」日本をどう見ているのか?

実は最初、中国人のオタク状況について調べようと思って、百度で検索をかけていたのであるが、でてくるのは、ほとんど日本のディープなオタクを、紹介する記事ばかりなので、それをそのまま紹介することにした。
中国人にしてみると、中国の中途半端なオタクを記事にするより、日本のディープなオタクを紹介したほうが、よほど面白いし、お手軽ということなのだろう。

オタクの中のオタク「死宅」

以下は、日本のTV番組で紹介されたディープなオタク(死宅)の生活をめぐっての、中国の記事。

日本のTV局40歳未婚の死宅を訪問:二次元女子だけしか愛せない。(日本电视台探访40岁未婚死宅:只爱二次元女孩)17173.com

(以下、適当に訳)

多くのアニメファン(动漫迷)は、いつも自嘲気味に、自分は独身族(单身狗)だから、孤独な一生を定められているという。しかし、いざ自分が四十歳になって、二次元の伴侶のもとで生活するなどと、誰が想像できるだろうか?
最近、日本のあるTV番組が、このような人物を紹介している。この40歳のサラリーマン(上班族)は、会社内ではエリートクラスの属するが、部屋には、二次元物品以外はなにもない。
オタクになった原因は、「三次元の女性の写真を見ても、何も感じなくなった。」ことなんだとか。そして、20歳のときに、秀逗魔导士(Lina Inverse)にはまり、30歳でギャルゲーにはまり、現在は、ラブライブ(Lovelive)の忠実なファンであるという。

記事の下の掲示板に、中国人たち書き込みをしているが、
「しっかりとした仕事もある人が、こんな生活をしているのは、見ていて気の毒だ。」という意見がある一方で、
「自分だけの価値観で、他人の生活を判断するな。」「それは中国的な価値観であって、日本や欧米では、少子化や非婚化が起こっているし、こういう生活スタイルも一般的になりつつあるんだよ。」という意見もある。
それに対しては、「そんなに一般的なら、なんで、TVでわざわざ取り上げられているんだよ。」というように反論があったりと、まあ、そんな感じの会話が、続いている。

確かに、アブノーマルな生活かもしれないが、少なくとも、この人は、サラリーマンとして、ちゃんと働いているんだから、何に使おうがほっといたれよ!という気がするが・・まあ、中国という社会では、まだまだ、驚きに値する現象なんだろう。

というか、彼らは、日本における、現実と映像の距離感というものが、今ひとつ、わかっていないような気もする。

ディープオタク その他

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日本の死宅は、萌えキャラとともに、イブの夜を過ごす。いとわびし。(中国語)

2ちゃんねるの掲示板(2CH论坛)に、日本のディープなオタク(死宅)が、自分の嫁たち(老婆们)と、聖夜を過ごす様子を写真に収めたものをアップしているところを紹介している。いとわびしどころか、結構、楽しそうに見えるのだが。、


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オタク男が世界を破滅させる!日本の死宅がラブドールとゲーム生活
日本のディープなオタクがラブドール(情趣人偶)と一緒に生活をしている様子をアップしている。

腐女子とBL文化

さて、男性の次は、女性のオタクについて、見ていこう。

女性のオタクといえば、まずは腐女子(腐女/フーニュ)が一般的であろう。以下では、日本のTV番組で、腐女子と呼ばれる女性に、林修先生が評価を下すという番組を取り上げている。

あなたは、林修先生の腐女子に対する恋愛指導について、同意するやいなや?(你是否认同林修老师对腐女子的恋爱指导)_动漫_腾讯网

(以下、適当な訳)
林修先生は、日本では、非常によく知れ渡った熱血教師で、表情はオーバーだが舌鋒は鋭く、よくテレビ番組中で、誤った道を指導している。

その先生が、最近、ある番組で、腐女子に対する恋愛指導をした。
今回の番組で登場した美女は、恋愛経験がゼロであり、趣味はBL(ボーイズラブ)。彼女は、自分が愛読しているBL漫画を引き合いにして、自分なりの恋愛観を述べている。二人の理想的な男性が出会うとき、彼女は全く関係のない第三者であり、神の視点から鑑賞さえすれば、男同士の愛が満ち足りるのだという。

腐女子の間違った道を、教え導かなければならない以上、林先生は、当然BL文化を理解していなければならない。彼は、自分自身で「私のボーイフレンド」(作者;大和名濑)を読み終えたあと、コメディの観点から言えば、この作品のレベルは相当高いという。

林先生の分析によれば、この美女のBL漫画に対する愛は、実は、一種の自己保身、あるいは、現実の恋愛に受ける傷への恐れから来ているのだという。

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また、少なからぬ腐女子が、実際のところは、結婚して子供を生み、美しい家庭を築きたいと思っているのだという。

林先生は、似たような状況にある人は、お見合いに行くことを勧める。見合い結婚は、恋愛結婚に比べ、離婚率が低いとのことで、第一歩を踏み出せばこそ、思いがけない収穫があるのだという。

(終)

まとめ

中国人にも、もちろん、オタクはいる。がしかし、ここまで徹底した死宅というのは、無いのではという気がする。

なぜなら、中国では、そもそも、社会がそんなことを許さない風潮があるからである。もし上記のような、男女がいたら、親が、無理やり、結婚をするようにプレッシャーをかけ、マンションを、親がかりで、ローンを組んでも購入させるので、ここまで、フリーダムな状況は生まれないだろう。また、メディアの状況にしたところで、政府の検閲の網があるので、どうしたって自由な状況は生まれにくい。

オタク文化が花開く?には、ある種の過激さが必要な面がある。過激な自由。それが、ある種のサブカル文化?を育むのである。中国大陸には、それがない。(香港や台湾は、日本と中国大陸の中間くらいになるだろうか)

まだまだ、日本のオタクとは、次元が違いすぎるということかもしれない。

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