愛犬家の夜 中国ペット事情

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美犬 発見

夕方、道を歩いていると、犬を散歩している人をよく見かける。

なかには結構、珍しい犬もいて、先日も交差点でハッとするような犬を発見したので、思わずカメラに収めてしまった。(写真)

つややかな毛並みといい、背中から腰へのしなり具合といい、優雅な立ち姿といい、まさに美犬と呼ぶにふさわしい。
案の定、自分以外にも、カメラ向けている人がいた。

後姿もワンダフル!
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増え続ける中国の愛犬家

中国では、人民が豊かになるに従って、犬を飼う(养狗)家庭が増えている。

プードル(贵宾犬)、ポメラニアン(博美)、チワワ(吉娃娃)などの小型犬は当たり前として、シェパード(狼狗)、レトリバー(金毛寻回犬)シベリアンハスキー(哈斯奇)などの大型犬も結構いる。
また、チャウチャウとか珍しい犬もたまに見かけるし、秋田犬を散歩させていて、「これは日本の犬だぞ」といって自慢していた奴もいた。
犬の種類

中国で、散歩しているのを見かける犬は、いわゆる血統書つきのブランド犬で、雑種はほとんど見かけない。中国人は、何でもブランド嗜好で、家、車とくれば、次はペット(宠物)となるのは道理で、ある意味、非常に分かりやすい。また、どんな犬を飼っているかによって、なんとなく飼主の趣味とか性格がわかる感じがして面白い。(犬が飼主に似るのか、はたまた飼主がそういう犬を欲するというべきか?)

一方、というのは、中国では、ほとんど存在感がない。私見だが、散歩の必要が無いかわりに、他人に見せびらかす機会もないのが、自己顕示意欲の強い中国の小金もちからすると、飼っても意味が無いといったところかもしれない。

周辺住民との軋轢も

まあ、それはいいのであるが、先日、こういうことがあった。

うちの会社のビル(佳寧娜広場)が、何時の頃からか、犬天国というか、愛犬家のたまり場のようになっていた。
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毎晩、どこからともなく、愛犬家たちが集まり、オープンテラスのカフェで、あーでもないこーでもないと、意見交換したりする場となっていたのであるが、ある日、愛犬家たちが、飼い犬の催しを開催しようとしていた矢先に、事件発生。

ビルの管理側が、愛犬家の一人(女性)と言い争ううちに、殴ってしまったらしく、なにやら、公安まで出て来て、大騒ぎになっていた。
こういう騒ぎがあると、中国人は大好きで、一気に野次馬が集まる。

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「殴った男を出せ!」「我々、愛犬家だって権利はあるんだぞ!」と公安に食ってかかる愛犬家

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この愛犬家の女性(写真中央)は「女性を殴るとは許せない」と言って、周囲の人間に、いかに、このビルの管理所がひどいかをアピールしている。なにやら、赤い横断幕に、署名をさせたりしている模様。

以下、行き場を失った愛犬家たち
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しかし、ココを毎日利用しているものからすると、小さい犬はともかく、自分の身体より大きな犬を放し飼いにしてあるのは、いかがなものかという気はする。
「こいつとやりあったら、ただではすまんな。」というシベリアンハスキーのごついのが、広場を縦横無尽に走り回っているわけで、大人でさえ、ちょっと恐怖感を感じる位だから、子供をつれた親とかは、なおさらである。

また、当然ながら糞尿処理の問題もある。大便は一応、処理はしているみたいであるが、飼主が関知していないところで、勝手にしているときもあるし、小便は基本垂れ流しである。

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この騒ぎに犬のほうも、うんざり。

その後

結局どうなったかというと、愛犬家は、すべて締め出され、やっと、広場に平穏が戻った。管理側が、ベンチ自体を撤去して、座る場所をなくしてしまったのだ。
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きれいさっぱり

しかも、広場には立て札ならぬ、深センで飼うことが禁じられている犬一覧(左)と条例が。
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深センで、飼う事が禁止されている27種類の犬一覧
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日本の土佐犬、秋田犬もリスト入り

ビルのエントランスにも張り紙が
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文明养狗的温馨提示」(文明的に犬を飼うための、ささやかな注意)
どれどれとみると、

〇しかるべきところに登録して、年度検査を受けること。
〇狂犬病予防の為、保険所には行くこと。
〇散歩のときは、鎖をつけること。
〇他人に障害を負わせた場合、損害賠償請求される可能性があること
〇糞の処理のため、ゴミ袋くらいは用意すること。

などなど、当たり前のことが書いてある。
こうやって、中国の愛犬家も一歩ずつ文明に近づいていくのだろう。

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