「お腹減った?」 スマホ出前が当たり前となりつつある中国

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ここ最近、街でやたらと目につくものがこれ。

実はこれ「饿了么?(アーラマ)」(直訳すると「お腹減った?」)という、スマートフォンで、出前(外卖/ワイマイ)ができるサイトの広告である。

日本語にするとちょっと変な感じであるが、こういったスマホ出前なるものが、今、爆発的な広がりをみせている。


お腹減った?(饿了么?) スマホ出前が当たり前となりつつある中国

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このサイトであるが、実際に店舗に向かわなくとも、注文から決済まで、すべてを携帯電話上で完結させてしまえるという、何か究極のズボラ的サービスといえなくもない。

まず、スマホアプリをダウンロードして、アカウントを作成。その後、そのサービスを利用している外食店舗から、自分の食べたいものを適当に選んで入力すると、あらかじめ登録している口座からお金が自動的に引き落とされ、あとは配達が来るのを待つだけというシステム。

結局、従来、電話で注文して、配達員に代金を払うという部分を、すべてスマートフォンに置き換えただけと言えなくもないが、現在、こういったスマートフォンによる外食の出前サービス業界は、爆発的に普及している。

業界の先駆け的存在である「饿了么?(アーラマ)」をはじめ、百度外買美団外買、等といった大手も参入して、ちょっとした群雄割拠状態になっているようである。
また、店舗側も、こういったサービスに乗り遅れまいと、うちはどこどこに加盟しているということを、店舗前でアピールしている。(写真)

大胆な値引きでシェア拡大を目指す

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また、お手軽感に加え、各社とも、とにかく、サービスを使ってもらうためか、大胆な値引き合戦になっているようである。

例えば、左の「美団外買」というサイトのチラシには、「満15減8、満30減17、満50減20」とあるが、これは
「15元分購入すると8元引き、30元分購入すると17元引き、50元分購入すると20元引き」という意味で、
15元分購入すると8元引きということは、要するに、15元のものを7元にするということであるが、はっきりいって、値引率がむちゃくちゃである。

採算度返しで、まずは顧客を囲い込んでしまえということなのだろうか。


中国の出前文化とスマホの普及が劇的に融合  中国出前文化の進化型

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最近、やたらと、スマホ出前Tシャツを街中で見かける機会が多くなった。(吉野家のカウンターにて)

現在、爆発的な普及期を迎えているスマホによる出前サービスであるが、中国では、こういったサービスが発展する背景は十分にあったので、さして驚くにはあたらない。

出前と言えば、日本だと、ピザのデリバリーとかくらいしか思いつかないが、中国の場合は、もともと出前をとるというのは、ごく普通の行為である。
というのも、中国は、一軒家がほとんど無く、個人も会社も大きなビルの中に入居しているので、移動も簡単、住所を確認するのも簡単、しかも人件費も安いということで、気軽に出前が使いやすい環境にあるからだ。

そこへきて、現在のスマートフォンの爆発的な普及により、出前文化とスマートフォンが結びついて、こういうサービスが普及するのは、ごく自然な流れであるといえる。

要は、従来の方式を、スマートフォンに置き換えただけであるが、目新しさと、大胆な値引きが手伝って、そんな状況になっているということであろう。

外国人にとっては、まだハードルが高い?

実際の使い方については、また機会があれば紹介してみようと思っているが、中国人に少しレクチャーを受けてみた感じでは、在住外国人にとっては、なかなかハードルが高い印象がある。(特に決済)

彼ら中国人は「簡単で便利だし、一度、使ってみれば?」と気軽に言ってくれるが、それは「使う段になって」のことであり。サイトで登録をして、決済できるようにするまでの設定が、我々外国人にとって、どれだけ難しいかがわかっていない。
例えば、決済手段の「支付宝」の登録ひとつとってみても、外国人の場合、パスポートのコピーなどが必要で、面倒くさいことこの上ないのだ。

スマホ共和国化する中国

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最近増えてきた、微信による決済(スーパーにて)

スマホ出前にしてもそうであるが、最近の中国人のスマートフォンへの傾倒ぶりはすごいものがある。

サービス内容も、多岐にわたっているようで、上記のようなスマホ出前サービスから、タクシーの手配、ホテルの予約から、スーパーでのスマホでの決済(支付宝、微信決済)まで、何をするにしても、スマートフォンでという時代に移行しつつある。多分、偽札のリスクがなくなるとうこともあるのだろう。

また普及率も高そうだ。
それこそ、タクシーの運転手から掃除のおばちゃんまで、猫も杓子もスマートフォンで、逆に所謂ガラケーを使っている人間を探すのが難しいくらいで、まさに中華人民スマホ共和国状態である。
これは、小米(シャオミー)をはじめとする、廉価版スマホが普及しているのと、シムフリーであるから、日本のように通信会社のしばりがないということが大きいように思う。

日本の通信システムは時代遅れ?

一方、日本のスマートフォンの料金は、世界的にみてもかなり割高で、通話料も結構、馬鹿にならないと聞くが、スマートフォンごときに、そんなに費用を払うというのは、ちょっと不健全ではないかと思っている。

自分は、別にスマートフォンが普及しているからといって、偉いともなんとも思わないし、むしろ逆で、スマホみたいなもの当たり前のものすら、イチイチ通信会社のプランを気にしなければならない日本という国は、いかがなものか?という気がするのだ。

そもそも、NTTドコモとかソフトバンクなど通信会社主導で価格が決まるというシステムが時代遅れであるし、WIFIが接続できる場所も少ないし、世界的な流れから、取り残されてしまわないのだろうか?ということである。

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