中国人のイングリッシュネーム

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深センの散髪屋の広告

中国で生活していると、日本人にとって不思議に感じることは尽きない。
「どうして、中国の男は角刈りばかりなのか?」
「女の子同士、どうして腕を組んで歩くのか?」
「掃除係のおばちゃんは、人が飯を食っているときに、どうしてわざわざテーブルの下を掃除しようとするのか?」などなど・・・・

 その中のひとつに、「どうして中国人は、イングリッシュネームをつけるのか?」と言うことがある。

どこが、ローズマリーやねん!!

女性ならば、スーザン、エミリー、キャンディ・・・・男性ならば、リッキー、マイケルと言う具合に・・・(中には、英語名ではなく、日本名を使う人もいる。ユミコとかユキとか)
 まあ、スーザンくらいなら許せるとしても、以前、働いていた職場に、ローズマリーと名乗っている女性がいたが、かなり恰幅のよい方で、「その体格でローズマリーはいかがなものか?」と、ひそかに思っていたが、中国人の同僚からは、案の定「肉丝(ロース/肉の細切れ)マリー」とあだ名されていたみたいで、皆、感じているところは同じなんだなーと思った次第である。

まあ、それは極端であるが、やはりバリバリの東洋人顔で、英語名というのは、我々日本人的には受け入れがたいところであろう。ただ、それもしょうがないところもあるかもしれない。中国人の名前はそのままだと、外国人にとってピンと来ないからだ。
あのジャッキーチェンにしたところで、中国名の成龍(チェンロン)だったら、グローバルに活躍はできなかっただろう。
しかし、そこいらにいる中国人が、わざわざ中国大陸で使う意味があるのだろうか?中国大陸がそんなにグローバル化しているようには思えないし・・・・

ちなみに弊社の教師も当然ながら、一応イングリッシュネームを持っている。まあ、実際は、それで呼び合うことまではしないが、付けるだけでもすごいと思ってしまう。これが、たとえば自分のことをマイケル〇〇、ジェームス〇〇とか、考えただけでもぞっとしてしまう。

結構テキトーな香港の英名

あと、大陸人とちがって、香港人の英語名はダテではないようだ。

あるとき、自分の知り合いの奥さんで、英名がデッキーという香港人がいるのだが、その由来をうかがったところ、本人は、若い時から徳永英明(写真)の大ファンだったらしく、ひであきから、名前を取って、そうしたのだということであった。あとで、身分証明書まで見せてもらったが、しっかりと、デッキーと記載されていた。

全く、徳永英明もびっくりという感じであるが(ファン心理って恐ろしい)、実話である。いくら好きだからといって、それを名前にしてしまうデッキーさんもデッキーさんであるが、それを正式な名前として登録してしまう当局も当局である。

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ただ、考えてみると、別に戸籍上の名称なんて、本来、人間にとって、どうでもいいことなのかもしれない。それは、親から貰った名前であって、自分が好きでつけた名前ではないからだ。そんな名前に縛られず、自分で好きな名前をつけるというのは、ある意味、合理的な発想なのかもしれないと、そんなことを考えさせられた次第である。

東南アジアのスタバでの思い出

イングリッシュネームで、もう一つ思い出したが、もう20年くらい前のことになるだろうか。数年間、東南アジアの某国に住んでいたことがあって、向こうのスタバとかのコーヒーショップに行って、注文をするとき、困ったことがあった。

あれは、アメリカ本国式なのかはしらないが、注文をすると、イチイチ名前を尋ねられるのである。たとえば「TOM」という名前だとすると、こちらが注文をすると、店員がマジックでプラスチックの容器にTOMと書いて、コーヒーを作る人に渡す。そして、コーヒーができたら、店員が「TーーーOM!!」と、大声で呼ぶというわけである。

これが最初、まったく慣れなかった。まず、自分の名前を店員が聞き取れないのである。日本語の名前というのは、向こうの人間にとっては、難しいらしく、スペルをいちいち教えていたのであるが、たかが、一杯のコーヒーを飲むのに、何でこんな面倒なことをせにゃならんのだと思い、名前なんてどうでも良いじゃないかと思い、適当に「トム」「マイケル」とか使ってみた。(結局は、こういうところに、イングリッシュネームの効用があるのかもしれない。)

しかし、これだとスタバの店員が、店内に響き渡ランがごとく「トーーム!!」「マイケーール!!」と呼ぶので、恥ずかしいことこの上ない。当たり前である。ばりばりの日本人顔をして、コーヒーを受け取りに行くのであるから。全く「どこが、マイケルやねん」と言う話である。

しょうがないので、他の客からの視線を浴びないように、時間差攻撃で、微妙に時間を置いてからコソコソと受け取りに行く有り様になってしまった。まあ、現地の人は、特に何の注目もしてないと思うが・・・・また、たまに、自分の名前を忘れてしまって、店員に呼ばれても、しばらく気がつかず、何べんも呼ばれてからノコノコ取りに行くこともあった。

その後、「さすがにマイケルは、無いだろう」と思い直し「ホンダ」に変えた。これだと店員にもスペルがわかるし、自分も日本人としてのアイデンティティがかろうじて保ててノープロブレムである。

ただ、それでも自分じゃない感が半端なく、その後、いろいろと試行錯誤を繰り返したが、最後はもう、そんなことをアレコレ考えること自体がわずらわしくなり「ケン」にしていたような気がする。もうどうとでもなれ!という感じである。単純でわかりやすいし、一応、日本の名前でもある。「ケーーン」と大声で呼ばれて、コーヒーを受け取りに行くたび、少し疑問を感じないわけではなかったものの、これで、わずらわしいことを一切気にせず、コーヒーを受け取れるようになったと言うわけである。

 しかし、もしかすると自分はかなり勘違いをしていたのかもしれない。英語と言うものは、もはや欧米人だけのものではなく、世界語なんだから、英語名にしても東洋人が使うのはおかしいと感じるほうが、偏狭なのかもしれない。ただ、それはそうかもしれないが、個人的に使えるかといえば、やはり無理だ。イングリッシュネームは、実は個人のアイデンティティとも関連する結構、奥深い問題なのかもしれない。

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