深センのバス 電気バス(EV)に完全移行中


最近、年を取ったせいか、中国の速度についていくのが、大変になっている。スマート化(智能化)もそうだが、エコ化もかなり進行中である。

例えば、最近バスに乗ることが少なくなったので気がつかなかったが、深センのバスは、いつのまにか、ほとんどが電気バス(EV)に変わってしまったようだ。

予定では、年末までに、市内のバス1万8000台が完全にEV化、さらに、タクシーのほうも、20年までに完全EV化されるのだという。

そういえば、最近、停車中のバスが吐き出す排ガスにむせながら、交差点を渡ることがなくなったが、なるほど、そういうことだったのかと納得。

中国では渋滞したときに、排出される排気ガスも格別だったが、それがゼロになれば、画期的であることは言うまでもない。大気汚染が待ったなしの中国では、EVへの移行は、やはり不可避といえるのかもしれない。

写真は、深センBYD社製の電気バス「K8」 外見は、今までのバスと全く同じ。ただ、車内は心なしか静かにはなっているようだ。

ガソリン車、ディーゼル車廃止の流れができつつある

実は、このEV化というのは、最近にわかに全世界的な潮流となりつつあるようだ。

フランスと、イギリスが相次いで、ガソリン、ディーゼル車の販売を2040年以降禁止すると発表したのにつづいて、先日、中国も、ガソリン、ディーゼル車の生産・販売を禁止する検討に入ったとのニュースが入った。

特に、中国にとっては、EV化は、ガソリン車で後塵を拝するより他なかった自動車技術で先進国と同じスタートラインに立て、さらには、深刻な大気汚染を、抜本的に解消できるなど、非常に利点が大きい。

これまで、EV化、EV化と言われつつも、いっこうに普及が進んでこなかったが、今回、欧米はじめ中国やインドが、EVの普及にカジを切り始めていた以上、予想以上に、普及が進むかもしれない。ただ、一方で、電池の価格、航続距離など、いろいろ問題があることは確かであるが・・・。

いずれにせよ、日本のメーカーとしては、お家芸ともいえる「ハイブリッド」があるだけに、このムーブメントと、どのように距離をとっていくか、そのあたりのバランス感覚が問われることなるだろう。

写真:深センCOCOPARKのテスラの店舗

クローズアップ現代「世界で加速“EVシフト”~日本はどうなる?~」


NHK クローズアップ現代+ 2017年10月16日 171016 「世界で加速“EVシフト”~日本はどうなる?~」
これを見ると、自動車部品メーカーは、相当の危機感を持っているのが伝わってくる。

BYD(比亚迪)の電気バスについて

ちなみに、深センの電気バスは、深センのEV自動車メーカー「BYD(比亚迪)」製である。
日本人には耳慣れない会社かも知れないが、この会社、16年に電気自動車の販売台数で、世界一となっている。あくまで販売台数だが、あの米国のテスラモーターよりも上なのだ。(右図は、2016年EV売上げランク。ちなみに、日産リーフは、車種では世界一となっている。)


このBYDが、特に、積極的に販売しているのが電気バスで、深センのみならず、アメリカ、イギリス、カナダ、イスラエルなど、世界中に輸出しているようだ。

日本にも輸出 京都プリンセスライン

ちなみに、BYDは、日本のバス会社にも輸出していて、京都のプリンセスラインという会社に提供している。

【比亞迪K9電動巴士:京都番外篇】BYD K9 Electric Buses in Kyoto
行き先は、京都女子大前から、四条河原町あるいはJR京都駅八条口までとのこと。

以下は、プリンセスラインのホームページ
路線案内・京都の中心部を走る プリンセスラインバス


結構、いい感じかもしれない。深センで走っているのより、車体がかなりいい。観光というより、通学の足という感じだろうか。

日本に帰った時に、是非、試乗してみたいものだ。

BYD(比亚迪)という会社について

BYDというのは、もともと電池屋に過ぎなかったが、その後、トヨタのコピー車(山寨)が爆発的に売れたりとかで、業績を伸ばし、民族系自動車会社の雄という地位を築いてきた。

しかし、単なる、自動車会社というわけでもなく、アイフォーンなど携帯電話の組み立てなども請け負ったりもしている。

最近では、太陽光発電なども手がけたりしているが、自ら電気を作り出し、それを電池に蓄え、さらに電気自動車に積んで走らせるという、循環を意識しているのかもしれない。

BYDの強みは、やはり電気自動車に欠かすことができない、車載用リチウムイオン電池で、世界第二にシェアをもっている。(一位はパナソニック)
さらには、世界最大の消費地、中国にあって、国家の支援を受けられること。これは、かなり強い。

写真、深セン坪山にある本社ビル(六角大厦)。ペンタゴンならぬ、ヘキサゴン。

あのバフェットが投資

ちなみに、BYDは、投資家ウォーレン・バフェット氏(写真右)が出資していることでも有名である。バフェット(巴菲特)と言えば、もちろん世界一の投資家、そのバフェットから認められたということは、何よりも代えがたい信用と宣伝効果がある。

日本では、バフェットといっても、投資をしている人以外は、ご存知ないと思うが、中国人は投資をすることに抵抗が少ないので、バフェットといえば、だいたいしっているはずだ。

あと、写真、バフェットの隣りがBYDの社長、王伝福で、もともと電池が専門で「電池大王」としても知られ、中国一の富豪にもなったこともある。

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