社員旅行で日本へ!?中国人の海外旅行事情について

2021年4月20日

yinlian

銀聯カード

先日、うちのお客さんの会社から、今度、社員旅行で日本へ行くという話しを耳にした。聞けば入社後1年以上経過した社員を全員つれていくのだそうだ。なんとも太っ腹な会社である。

ちなみに、この会社、一昨年はタイ、昨年は韓国と、毎年社員旅行にでかけているらしい。非常に景気がいいようで、なんとも羨ましい限りである。

中国人が日本に行くには、当然、ビザが必要となる。団体旅行の場合は割とハードルは低く、要件としては、そこそこの年収と資産証明として銀行の残高が3万元(50万円程度)以上必要であるらしい。

で、当然ながら、それに満たない社員もいるわけで、彼らは他からお金を借りてきては、とりあえずその時だけ、残高をクリアさせ、審査が通ると、お金を返すというやり方で、まあ事なきをえたとのこと。こういった方法は、中国人の十八番で、家を買う頭金や、会社の資本金が足りない場合の常套手段となっているのは言うまでもない。

しかし、この会社に限らず、最近、自分の周りで、日本に旅行へ行って来たという人をかなり耳にするようになった。しかも、以前よくあったような、団体旅行の定番コース「大阪・京都⇒富士山⇒東京」で、お土産屋ばかり回らされるといった感じのツアーではなく、結構、自由なスタイルで旅行しているようである。
まあ、昨今の円安というのが、やはり非常に大きいのだろうが、他にもビザ要件の緩和や、LCCのおかげで、海外旅行へのハードルがぐっと下がったようである。

peach ピーチ航空(LCC)

日本旅行のビザの要件であるが、会社に就職しているかどうか、また戸籍の種類によっても違ってくるようである。当然ながら、在職中で、かつ有名な会社ほど信用力が高いことは言うまでもないし、田舎の省よりも深センのよな沿海部の大都市の戸籍のほうが、信用度は高いようだ。

しかし、全くの個人でいく場合は、まだかなりハードルが高く、残高証明以外にも、旅行会社に払う保証金(押金)等、なんだかなんだで、25万元(450万円)必要なのだとか。
まあ、これはいた仕方ないかもしれない。これが50-100万円程度だと、不法就労目的の人間が一気に押し寄せてくるはずなので。しかし、たかが、海外旅行に行くだけで、何が悲しくて何百万も用意しなけりゃいけないのかと思ってしまうが・・。
こういう話を聞くと、普通に諸外国を行き来できる我々日本人は、本当に恵まれているんだなあと思わざるをえない。(まあ、実際は金がなければしょうがないというのはさておき)

中国人にとっては、日本(とアメリカ)は要件が非常に厳しく、そこまでこだわりのない人たちは、韓国とか、タイ(泰国)、台湾あるいはシンガポール(新加坡)あたりにでかけるようである。これらの国は、比較的条件が緩いので、中国人にはかなり手軽にいける海外になっている。

うちの講師のような中国人の若い人と話をしていると、家や車と同時に、話題になってくるのが、海外旅行の話で、海外に対する憧れのようなものが、非常に強いと感じる。逆に、日本の若者は内向き志向で、海外旅行に行く人が少なくなっているというのは皮肉なものである。

まあ、こういった流れは、仕方ないのかもしれない。これから、消費税もまだまだ上がりそうな勢いだし、一般庶民としては海外旅行へ行くどころの話ではないのだろう。しかも、円安で割高になっているわけだから余計に。
せいぜい、他国からの観光客に、外貨を落としてもらうということでもしないと、円安メリットがない。だから政府は2020年までに、外国人観光客を2000万人にしようと躍起になっているわけだ。

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