中国東北料理と東北人気質について

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レストランにて、こんな一幕も

中国東北料理の定番「東北人」の羅湖店が引越ししたようである。移転先は「茂業百貨(地下に吉野家のあるビル)」の隣りで、うちの会社のすぐ近所である。

中華料理もいろいろあるが、ここは正統派の東北料理が食べられえる店として人気がある。日本人にも、結構、相性がいいし、値段も割とリーズナブル(一人頭60-120元)で、自分は人と食事をするときとかに、たまに使っている。
東北人のホームページ ホームページの絵柄が独特

東北料理レストラン「東北人」について

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「東北人」新羅湖店

冒頭の東北料理レストラン「東北人」であるが、辛いものが少なく、家庭的な料理が多いのが特徴で、かなり日本人と相性がいいと思う。お薦めの料理としては、以下のようなものがある。

水餃(シュイ・ジャオ)

トマト卵入り水餃子の作り方(西红柿鸡蛋水饺的做法)—优酷网
中国の餃子は、一般的には、焼き餃子(锅贴/グオティエ)ではなく、水餃子(水餃/シュイジャオ)であり、皮が分厚く作られているので、おかずではなく主食として食べるのが正解ではないかと思っている。東北料理の場合、米の変わりに、この水餃子やまん頭を主食にすえる。

また、水餃子の具は、豚肉、羊肉、にら、など結構色々である。動画は、トマトと卵入りの水餃子の作り方。餃子の具に、そんなものを使うという発想がすごいが、トマトを炒めて卵と一緒に食べる(番茄炒蛋)のは、中国ではかなり一般的なので、それを餃子の具にしたしても、特に不思議は無い。

自分は、中国に来た当初は、「水餃子」はどうもと思っていたが、ここの「水餃子」を食っているうちに、結構、旨いと思えるようになった。

地三鮮(ディー・サンシェン)」

地三鮮の作り方ビデオ 有福到 第一季 优酷网

ジャガイモ、ピーマン、茄子を炒めただけの家庭料理風のシンプルな一品。ピーマンのぱりぱりした歯ごたえがなんともいい。

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店員さんの服もこっているし、内装も特徴的で、独特の画風の絵が飾ってあったりする。靴を脱いで、段の上に上がって、食べることもでき、独特の開放感がある。深センの場合は、形だけだが、実際北の方では、オンドル状になっているのかもしれない。

また時々、店員が民謡のような歌を披露してくれたりするので、ムードもばっちりである。
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东北人饺子馆深圳罗湖店26日试业_海南频道_凤凰网(東北人移転のニュース)

中国東北人気質とは

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東北人がはるか南のシンセンに来る理由

関係ないが、深センは意外と東北人が多い。

冬は零下数十度にもなる寒冷の東北地方の人間が、何故、こんなに蒸し暑い広東省の深センにわざわざ来るのか?しかも、その移動距離たるや2500キロ以上(東京大阪間の5倍以上)、飛行機に乗っても3時間以上かかる。正直、日本へ行くほうが近い。

経済的な理由というのは、もちろんあるだろう。中国を南北軸で見た場合、あきらかに南高北低で、南では広東省が一番高い。しかも、深センの最低賃金は、中国一である。お金に敏感な彼らが、見逃すはずが無い。
しかし、北京や上海など、中国内陸には、いくらでも大都市はあるではないか?と思うが、彼らからすると、しがらみが多い北京や上海よりも、土着人が少なく新しい街である、深センのような場所のほうが、働きやすいというのもあるようだ。
以前「上海にいたが、ヨソモノが差別されるので、深センに来た。」という中国人がいたが、深センの場合、よそ者しかいないので、風通しがよく、気が楽なのかもしれない。

東北人気質とは?

日本人でも、関西人は冗談好き、九州人は亭主関白など、地域によって何となく、漠然としたイメージがあるが、もちろん、中国にもそういう傾向はあり、中でも、東北人は、かなりはっきりとした特徴がある。

以下、個人的な印象であるが、東北人というのは、男女ともに、情に厚く、誠実で正直な人が多いという印象がある。(まあ、人にもよるが)また体格は北方民族であるから、一般的には男女ともに大柄である。

また、無類の冗談好きでもある。大体「赵本山」など中国の漫才の類のものは、東北地方の話芸ではないかなと思っている。以前、バスに乗ると、必ずといっていいくらい、以下のようなアニメがかかっていた。これは実際の漫談に、アニメをかぶせたもので、本人のキャラがそのまま漫画になっているような感じがある。 快乐驿站(中国語)
こういった世界というのは、日本のお笑い、芸能界というより、何か江戸前の落語のような話芸の世界に通じるようなと感じがする。外国人には、かなり難しい。

また、男は、政治の話も好きである。以前、マッサージ屋で指名していた、339番の男(こういう店では大体、番号で指名する)は「ブッシュがどうたら、山本五十六がどうたらと・・・・」やたら政治や軍事の話が好きで、そういう話をしているときは、生き生きとしているが、反面、話に夢中になる余り、揉むのがおろそかになってしまう欠点があった。
また、自分が日本人だからか、日本に行ったきり、中国に戻ってこない小学校時代の友人の話をしたりしてした。一旦、日本の生活に馴染んでしまうと、中国には戻ってきたくないと言っているのだそうだ。
当時、中国へ来たばかりの自分にとって、彼は活きた中国語の教材でもあった。

ちなみに、中国語の普通話は、中国の華北から東北地方の発音を基準にしているとのことであるが、彼らの中国語は、基本巻き舌で、所謂「アル化音(er)」が非常に多い。
とにかく、エレベーターとかで巻き舌でべらべらしゃべっている人間がいれば、北方の人間と思っていいだろう。逆に、南部の人間は、巻き舌が苦手な人も多い。

このように、東北人は基本はいい人で、好きなのであるが、彼らにも欠点がある。

一つは、脾气(ピーチー)が大きすぎるということ。つまり癇癪もちだということ。ほとんど、瞬間湯沸かし器みたいな人もいるし、怒ると、南部の人間と違って、ドスが利いていて凄みがある。非常に怖いのだ。

あと、欠点かどうかはわからないが、酒好きで所謂「酒鬼(ジューグイ)」である確率が高い。アルコール度数の高い、「白酒(バイジュウ)」をあおるようなイメージである。

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少数民族も

あと東北地方は、民族的にいうと、朝鮮族も結構多い。
朝鮮族には日本語がペラペラな人が多いので、日系企業で働いている人も多いと思うが、彼らは中学から外国語として、英語ではなく日本語を勉強している人も多いので、まあ当たり前といえば当たり前である。
彼ら朝鮮族は、中国語、朝鮮語、日本語の三ヶ国語を自由に操れるマルチリンガルであるが、日頃、漢民族に虐げられているせいか?彼らは日本人に接近したがる傾向を持っているような気がする。

日本との関係も深い旧満州

ここでは取り上げないが、歴史的に、東北三省(遼寧、吉林、黒竜江)というのは、旧満州で日本との関係が非常に深い。よって、日本とのかかわりが濃く、日本語人材も豊富という印象がある。
また実際に、東北地方は中国人にとっては、日本語教育の本場であり、日本語を本格的に学ぶために、南部の中国人でわざわざ、東北地方に行く人間もいる。特に有名なのが、黒竜江省の東、ロシア国境にもほど近い鶏西市という場所で、わざわざ、そこへ行って勉強したという中国人もたくさんいた。

自分は、旧満州に一度も行ったことがないので、機会があれば行ってみたい。

東北人 羅湖店付近の様子

旧羅湖店は解体中、移転先のお知らせ
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中国お得意の人海戦術で、道行く人に移転を通知
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花嫁を乗せるようなみこし
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写真撮影に夢中になっている
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「上手く撮れてるかしら?」
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店員も同時募集中!
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東北人 新しい「羅湖」店へのアクセス

新しい羅湖店は、庆安大厦1-2階。人民南路から入って、茂業百貨(吉野家があるビル)の隣のビルである。

付近のストリートビュー(腾讯地图)

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