深センの地下鉄に、女性優先車両が登場したが・・・


近頃、地下鉄に乗っていると、ピンク色で「女性優先車両」という標識を見かけるようになった。

八両編成のうち、先頭車両と最後尾の車両が女性優先車両となっているようだ。

「おお、中国の地下鉄も、ついに、そんな配慮をするような時代になってきたか・・」と、うかつにも、一瞬、思ってしまいそうになったが、見ていると、どうも様子が変だ。

全然、女性優先じゃないし・・・


変というより、はっきり言って、普通なのである。男も構わずに乗っているし(写真)、それに対して、女性も特に、気にもとめていないようである。

かくいう自分も、それと知らずに乗ってから「あれ?ここって、女性優先車両じゃなかったっけ?でも、男も乗ってるし、まあいいか。」みたいな感じで乗ってしまったが、別にどうということはないみたいであった。

この女性優先車両、昨年から、深センの地下鉄で、実験的に始められた試みであるらしいが、あくまで「優先」であって、「専用」ではないので、拘束力のあるものではないらしい。そのためか、自分の見た限りでは、あまり機能していないように見える。(朝のラッシュ時を見てないので、なんとも言えないが・・)

思うに、女性専用車両というのは、やはり痴漢対策という事情が背景にあるのは否めないだろう。しかし、そもそも、中国では、痴漢という現象が起きにくいのではないかと思っている。

というのも、一部の路線を除き、中国の地下鉄は、日本の電車ほど、混まないということがある。日本の電車は、何故か、いつも混んでおり、特に、首都圏のラッシュは異常である。痴漢もそうだが、痴漢冤罪も深刻だ。

また、万一、中国の地下鉄で、痴漢行為があったとしても、あの中国女性が、黙っているはずもないだろう。その場で「やった、やらない。」のバトルが始まるのではないか?

また、周囲の中国人も、もちろん参戦するだろう。野次馬ができたり、両者が逃れられないという状況ができるはずで、痴漢が生息しにくい環境であるように思う。

乗客の反応は?

ちなみに、女性優先車両については、ネット上の反応はイマイチのようだ。
「「老人、妊婦、障碍者」などを優先するのは、当たり前だけど、「女性」を優先するというのは、どんなもんだろうね。」的な意見が多い。なかには「これって、男に対する差別じゃね?」みたいな意見もある。

確かに、中国の女性というのは、男女対等意識がかなり強く、自分の権利をはっきりと主張するので、別に優先されるべき存在でもないのかもしれない。はっきりいって、ずーずーしすぎるのである。車両に乗り込んだ途端に、関取り合戦をするような人たちを、どうして、優先しなければならないだろうかというのが、偽らざるところではないだろうか。

広州地下鉄では、割りと支持されている模様(広州のTVより)


広州のローカル局による、女性優先車両体験(広東語)- YouTube

ただ、同じ広東省でも、広州地下鉄の方は、女性優先車両は、割りと支持されているようだ。以下、ローカル局のニュース動画より。

女性車両と書かれたプラカードをもって、乗客を案内する駅員さん。

昨年、広州に行ったが、たしかに、このライン(1号線)は、夕方、かなり混んでいる印象を受けた。あれだけ混むと、中国といえど「色狼(すーらん/ここでは痴漢のこと)」の問題は出てきてもおかしくはないのかなという気もする。

取材中の記者。関係ないが、中国女子は、こういった大きな黒縁メガネをかけていることが多い。

車内の様子。九割方、女性か。男性もたまにいるが、気まずい雰囲気はなく、平然としている。

記者のインタビューでは、女性には概ね好評のようだ。

車両の要所要所に、ピンク色のステッカーが貼られている。関係ないが、何故、女性というとピンク色になるのだろうか。よくわからない。

ウィークデー(工作日)の 7;30-9;30および、17;00-19;00 いわゆる「高峰期」という、朝夕のラッシュアワーの時だけ実施しているようだ。

男性のほうも、不便は感じつつも、一定の理解を示しているという感じ。

広州ローカル局のアナウンサー。こういうアナウンサー、日本ではあまり、見かけない気がする。

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