中国人とワークライフバランス

youyu 年年有魚

旧正月(春節)が近づいてきた。

今年は、正月が早いので(1月28日が元旦)スーパーなどでも、すでに正月の飾り付けグッズで真っ赤っ赤である。

うちの中国人講師たちも、そろそろ、田舎に帰る準備を初めているようだ。帰るのは、湖南や湖北、江西といった中国南部が多いが、そのあたりだと汽車で10時間以上、中国新幹線(高鉄)でも3-4時間くらいは、かかるようだ。国土が広大な中国では、このくらいの移動は当たり前らしい。

しかし、春節中は、チケットを取るのが、かなり困難のようで、国家が規定する春節休みにドンピシャの日程だと、チケットが売り出されて、五秒後には、空席がなくなるとのことである。まさに中国語でいうところの「秒杀(ミャオシャー)」である。

その為、多くの中国人たちは、希望の日程より、少しずらして休みを取るようだ。また本人の代わりにチケットを取る代行業者もいて、その業者に頼むと、いくらかの手数料を支払わねばならないが、自分でチケットを取るより、効率は良いのだそうである。

旧正月休みは、大体、2週間位から

旧正月休みは、だいたい平均的には、二週間くらいだろうか。なかには、一ヶ月も休暇を取る猛者もいる(すでに休みに入っている)が、いったい、仕事のほうは、大丈夫なんだろうか?というか、一ヶ月も田舎に帰って、いったい、何をしているのか不思議である。

まあ、それはいいとして、先日、何たら国別ランキングの「ワークライフバランス」という項目で、日本人が最下位だったというニュースを、どこかで耳にした。ワークライフバランスというのは、最近、よく耳にするが、日本は、仕事と生活のバランスが悪い(つまり働きすぎ)というわけである。

まあ、電通の事件なんかもあったので、別に驚くに当たらないが、こちらの日系企業でも、確かに、20代の若い人は非常に忙しそうにしている。なんだかんだと、毎日、夜遅くまで会社を抜けられないような感じだ。一方、働きたくとも働けない人間も、日本ではあふれている。どちらにしろ、バランスは悪い。

5時55分になると、帰り支度をし始める、中国の女子職員

work-life-balance

一方の中国はどうかといえば、5時55分になると、おもむろに帰る準備をし始め、六時きっちりに「先行了(お先に失礼します)」といって、帰るのが、まあ通常である。

うちの会社の隣に、ある銀行のオフィスがあるが、平日の夕方になると、いつも女子職員が、バタバタと足音を響かせて、エレベーター方面に、走り去っていく音が聞こえるのであるが、時計を見ると、ぴったり午後六時になっている。今では、足音が聞こえるだけで、午後六時だなとわかってしまうので、ある意味、時計代わりである。

「うーーん、恐るべし、中国女子。」

まあ、中国の一般ピープルは、こんなものではないだろうか。自分が以前、勤務していた中国の会社も、同じだったので、だいたい、想像がつく。もちろん、マネージャークラスともなると、さすがにそういうわけいはいかないだろうが・・・。
ワークライフバランス(工作和生活平衡)に関しては、中国の方が、バランスが良さそうだ。ていうか、実現されているので、イチイチ、問題にもされないということではないだろうか。

では、日本でそんなことができるかといえば無理だろう。たとえ仕事を効率よく終えて、早く帰ったとして、周りがそれを許さない。「空気読めないやつ」というレッテルを貼られておしまいである。そういうのは、やはり社会のコンセンサスがないと無理なのである。

まあ、何がいいたいかわからないような文章になってしまったが、そういう国もあるということだ。日本の価値観が唯一絶対ではないという「ああ、こんなんでも、人間って、生きていけるのね。」ということが、わかるだけでも、中国にいる意味はあるのかなとは思っている。

「年年有魚」とは?  旧正月(春節)ミニ知識

youyu-4

中国のショッピングモールやスーパーの特設、春節グッズ売り場の中で、をあしらったものが結構、多いのに気がつくかもしれない。魚の「年糕(ニエンガオ)(鏡もち、写真)」をはじめ、飾り物、年画のモチーフと、結構ある。

何故「魚」なのか?

これは「年年有余/年々ゆとりが出来る」という言葉の「余(ユー)」の音が、「鱼(ユー)」の音と韻を踏んでいて、有魚は有余に通じるということで、縁起がいいということらしい。

年々、金銭や時間にゆとりが出来ますように、という願いが込められているということだ。

自分も、毎年、旧正月が近づくと、引き出しの中から、魚グッズを飾るのが、身についてしまった。
ついこの間、引き出しの中にしまったような気がするのに、あっという間である。

その他、関連する記事

mac-story (16)ブラック化する日本の労働環境を中国人に伝えるのは結構難しい2015年5月23日
ブラック企業、ブラックバイト、最近、日本の労働環境で、聞かない日はないといっていいかもしれない。しかし、そんな日本の労働環境や閉塞感を中国人に話しても、理解するのはなかなか難しいようだ。
mac-story (1)中国のマクドナルドの店員が時給200円でも働ける訳2015年5月18日
中国のマクドナルド、こういったファーストフードの店員の時給は驚くほど安く、大体時給200円程度に押さえられている。物価の高い中国の都市部で生活するのは、一見すると困難に見えるが、彼らは、むしろ嬉々として働いている。それは何故なのか?
nhk-dalian-4NHKスペシャル 人事も経理も中国へ2011年8月18日
グローバル化によって、製造部門だけではなく、経理のような企業の間接部門にまで、アウトソーシングの流れが起こっている。人件費が5分の1、しかも日本語ペラペラで、仕事も日本の若者より熱心な人材が隣国にいる。外注するなというほうが無理だ。

 その他、関連する記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA