障碍者カラオケの夜

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昨晩、近所で、身体障碍者(残疾人)が、カラオケコンサートをやっていた。

「障碍者がカラオケ?」と思うかもしれないが、中国では、彼らが’路上でカラオケをしているのは、特にめずらしいことではない。

といっても大抵は、スピーカーを車椅子に装備して、マイク片手に流して歩き、小銭稼ぎをしているに過ぎないのであるが。

昨晩の集団は、単なる小銭稼ぎから、一歩、グレードアップして、ちょっとチャリティーショーっぽい雰囲気になっていたような気がする。

以下、その時の様子である。

支援者と思しき女性といっしょに歌う障碍者の人々。canjiren-karaoke2

照明や音響の効果、募金箱の置き方、お布施をお願いするタイミングなど、細やかなところで、気配りがきいている。

おそらく彼らの支援者が、どうやれば、観客の心をつかみ、かつ財布の紐をゆるませることができるか、考えて演出しているのだろう。
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カラオケにあわせて踊る、小人さんたち。canjiren-karaoke8

片足の無い女性と車椅子の男性のデュエット。canjiren-karaoke10

パフォーマンスの間に、短い募金タイムのようなものがあって、その間に人民から募金をうけつけるような形にして、そのまま流れてしまわないようにしている。ただ、そんなに押し付けがましい感じではない。
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募金タイム 沈黙して頭を下げる障碍者たち

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じっと聞き入る中国人民

思うに、こういうのを見るのが、ちょっと後ろめたい感じがするのは、障碍者を見世物にするような感じがするからなんだろう。

中国の障碍者がカラオケをしなければならないのは、ひとえに、日本のような生活保障制度がないからであるが、それにしても、わざわざ、こんなカラオケをせずとも、足に障害があるだけであれば、デスクワークだけの仕事とか、無いわけではないだろうに、と思っていたが、中国人から聞いた話では、中国の障碍者は、一般的に文字が読めなかったりする人も多く、そういったデスクワークの仕事につけない場合が多いのだということである。

肉体労働もできないし、かといって知的労働もできないと、それでカラオケするしかないと、まあ、そういう流れですね。(ただ、今回パフォーマンスしていた障碍者たちは、年齢も若い人中心で、割としっかりしゃべっていたし、そんな感じにはみえなかったが・・)

まあ彼らが、人から注目され、認知される場を得ていること、それ自体はいいことには違いないが、生活の為にやらざるを得ないとすれば、それはちょっと違うんじゃないだろうかという気がする。
そこは、やはり行政がなんとかするのが本筋だろうと。

しかし、そうすると、障碍者を食い物にするような連中がでてきて、生活保護不正受給みたいな問題が出てくるのは火を見るより明らかなわけで・・・(日本ですら発生するのに、中国でそんな制度があったら、間違いなく大量の申請者が発生しそう)そうすると結局、今のような形をとらざるをえないのかもしれません。

あと、何というのだろうか、中国というのは、隠さずに、何でもあけすけにしてしまうところがあるが、肉体的な障碍にしても、そうである。日本だと、障碍者自身が、自制して目立たないところにいると思うのであるが、中国の場合、あっけらかーんとして、出してしまうし、また周囲の人たちも、さほど気にしている様子もない。

スタバとかに、たまに、ろうあ者の集まりがあったりすると、もう大変である。やはり中国人なので、大勢で集まることが多いし、また、各人が、どんどん手話で喋りまくるんので、一種のカオスになっている。

そういうのも、たぶん、日本ではあまり見かけない光景だと思う。

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フィナーレ

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