中国歳時記 中国の主な祝日について

気がつけば、今年もあと3日。

とはいえ、中国の街には、年の瀬的なムードが、ほとんど無いので、全然、年末という気がしない。

日本人の方には、一応「よいお年を」と言うが、イマイチ気持ちが乗らないというのが正直なところである。

まあ、中国の正月は、旧正月なので、仕方ないといえば仕方ないが、今年の広東省は暖冬なので、余計に、年末感がないということもあるかもしれない。

ちなみに、中国は、西暦と旧暦(農暦、陰暦)を併用しており、日常生活は、西暦ベースで回ってるが、節句は旧暦で祝われる事が多い。

以下、中国の祝日について、ちょっと紹介してみよう。

中国歳時記 中国の主な祝日について

2019年の中国の「法定休日」について

まず、先日、国務院が発表した、2019年の法定休日は、以下のようになっている。(ちなみに、旧暦は漢数字、西暦は算用数字で書いている)

元 旦(西暦 1月1日)  12月30日(日)~1月1日(火)の三連休(29日(土)は振替出勤)
春 節(旧暦 一月一日) 2月4日(月)~10日(日)の七連休(2日、3日は振替出勤)
清明節(旧暦による)   4月5日(金)~7日(日)の三連休。
労働節(西暦 5月1日)  5月1日(水)のみ休み。
端午節(旧暦 五月五日) 6月7日(金)~9日(日)の三連休。
中秋節(旧暦 八月十五日) 9月13日(金)~15日(日)の三連休。
国慶節(西暦 10月1日) 10月1日~7日の七連休(9月29日(日)、10月12日(土)は振替出勤)

日本の祝日に比べると、種類が少ないように見えるが、これでも結構、多くなった方である。

以前は、「元旦、春節、労働節、国慶節」しかなく、あまりに休みが集中しすぎるということで、ゴールデンウィーク(黄金周)で七連休であった「労働節」を格下げし、代わりに「清明節」「端午節」「中秋節」の前後を三連休にして、分散型の休日体系にしたという経緯がある。

それでも、中国の休みは集中しているため、民族の大移動となってしまう傾向にあるので、連休中に中国国内を移動する場合は、注意が必要であろう。

それでは、以下、法定休日について、具体的にみていこう。

「元旦」    

1月1日は、元旦(ゆえんだん)で、一応、法定休日となっている。ただ、中国人にとっての正月は、あくまでも、旧正月なので、元旦は、単なる通過点と言う感じ。

日本のような、年末年始の連休はなく、一般的には、12月31日と元旦休んで、2日から出勤であるが、2019年は、週末と重なって三連休になったので、有休とあわせて海外旅行などへでかける人も多いようだ。

「春節(旧正月)」 中華民族大移動

春節(旧正月/チャイニーズニューイヤー)は、旧暦の一月一日で、中国本土のみならず、香港、台湾、海外華僑など、中華圏にとって、最も重要な節句。毎年、1月後半から2月後半までと、年によってズレがある。

大晦日(除夕(ちゅーしー))から、七日間が法定休日となるが、中国人は、それにとどまらず、10日間から二週間くらいは当たり前に休む。なかには一ヶ月以上、里帰りする強者もいる。

この時期、皆が故郷に帰るので、さながら中華民族の大移動となる。特に、春節前の一週間、火車のチケットは「秒殺」状態になるので、ほとんど買えなくなるほど。この時期に中国国内を移動する場合、交通機関は非常にタイトになるので、注意をしたい。

日本人の場合、春節時期に、中国にいても、何もすることがないので、日本に帰ったほうが無難かもしれない。ただ、日本に帰るチケットも、この時期、普段の二倍以上に跳ね上がるので、外国人泣かせである。

「清明節」  お墓参りの日  

清明節は、毎年だいたい4月5日前後。旧暦の二十四節気というものによって決まるらしい。清明節は、日本でいうところの、お彼岸にあたり、一家そろって先祖の墓参りに行く習慣があるようだ。また、冥土に行っても、お金に困らないようにと、紙のお金纸币/じーびー)を燃やす習慣が、いかにも中国的である。

「労働節」  

労働節(5月1日)は、メーデーでお休みとなっている。以前は、ゴールデンウィーク(黄金周)で七連休であったが、休みが集中しすぎるということで廃止され、代わりに、「清明節」「端午節」「中秋節」の前後を三連休にしたという経緯がある。

「端午節」  粽を食べる日

端午節というのは、旧暦(農暦)の五月五日のことで、端午節の前後三日間は、法定休日となっている。

端午の節句といえば、なんと言っても、粽子(じょんず)。要するにちまきのことであるが、中国の粽は、中のあんがいろいろあって、バラエティに富んでいる。

また「ドラゴンボートフェスティバル」という、イベントも、各地で行われる。

「中秋節」  満月が最も輝く夜

中秋節は、毎年、旧暦 の八月十五日で、満月の夜に、家族で、月を鑑賞し一家団らんのひと時を過ごすという習慣がある。

毎年、中秋節の夜、空を見上げるが、やはり満月になっている。当たり前といえば当たり前であるが、なるほど旧暦というのはすごいなと感心してしまう。

中秋節に欠かせないアイテムが、月餅(ムーンケーキ)。あんの中央に、満月を思わせる黄身が入っているのが特徴で、ねっとりとした独特の食感がある。

ただ、月餅の場合、個人で食べるのを楽しむと言うよりは、顧客への贈答用という色彩が強い。贈答用であるため、パッケージは豪華になりやすく、値段も高価になりやすい。毎年、中秋節の時期になると、中国の街中で、月餅の袋を抱えて、歩いている人を見かけるかもしれないが、ほとんどは贈答用である。

毎年、いろいろなブランドの月餅が出回り、月餅商戦が激しく繰り広げられている。

「国慶節」  中国の建国記念日

国慶節は、は、中国の建国記念日のことで、新暦の10月1日から七連休となる。

この時期、中国国内は、どこの行楽地に行っても、殺人的な込み具合であるので、この時期に中国国内の観光地へ行くのは、できれば、さけたいところである。

 

その他の祝日

上記の他にも、中国には、いろいろな祝日がある。伝統節句としては、お団子やランタンフェスティバルなどで知られる「元宵节(ゆえんしゃおじえ)」などが有名。(旧暦の正月十五日)

元宵節には、湯圓(タンユエン)(写真)と呼ばれる団子を食べる習慣があるが、「湯圓」の「圓(ユエン)」と「家族団らん」を表す「団圓(トゥアンユエン)」をかけて、一家円満を願って家族揃って食べられるのが慣わしとのこと。

家族のつながりが強い中国は、「儿童節」(子供の日)、「母亲節」(母の日)なども、結構、祝われていたりする、

クリスマス(聖誕節)、バレンタイン(情人節)、ハロウィン(万聖節)など西洋の祝日についても、もちろんある。

ただ、そもそも休日ではないし、旧暦の節句よりは、盛り上がりに欠ける感は否めないだろう。(たぶん、日本より盛り上がっていない気がする。)

あと、変わったところでは、11月11日(西暦)の「双十一」独身の日(光棍节/ぐわんぐんじえ)などのお祭りもあるが、近年は、爆買いセールの日として認識されてきているようだ。

中国の祝祭日・記念日 一覧表

以下、中国の祝日、記念日などについて、まとめてみた。

祝日(中国語) 祝日(日本語) 日期 その他
元旦 元旦 1月1日 西暦  
春节 旧正月 正月初一 旧暦 法定祝日
元宵节 元宵節 正月十五 旧暦 伝統祝日
情人节(ちんれんじえ) バレンタイン 2月14日 西暦  
国际妇女节 国際婦人デー 3月8日 西暦  
植树节 植樹節 3月12日 西暦  
国际消费者权益日 消費者権益の日 3月15日 西暦  
愚人节(ゆーれんじえ) エイプリルフール 4月1日 西暦  
地球日 地球の日 4月22日 西暦  
清明节 清明節 4月5日ごろ 旧暦 法定祝日
国际劳动节 労働記念日 5月1日 西暦 法定祝日
青年节 青年の日 5月4日 西暦  
母亲节 母の日 5月第2日曜 西暦  
国际儿童节 こどもの日 6月1日 西暦  
父亲节 父の日 6月第3日曜 西暦  
端午节 端午節 五月五日 旧暦 法定祝日
建党节 建党記念日 7月1日 西暦 記念日
香港回归纪念日 香港返還記念日 7月1日 西暦 記念日
火把节 火祭り 六月二十四日 旧暦 少数民族の祝日
建军节 人民解放軍記念日 8月1日 西暦 記念日
七夕情人节 七夕 七月初七 旧暦 伝統祝日
教师节 教師の日 9月10日 西暦  
“九•一八事变纪念日 9.18事変記念日 9月18日 西暦 記念日
中秋节 中秋節 八月十五 旧暦 法定祝日
国庆节 建国記念日 10月1日 西暦 法定祝日
重阳节 重陽節 九月初九 旧暦 伝統祝日
万圣节(わんしょんじえ) ハロウィーン 10月31日 西暦  
感恩节 感謝祭 11月の第4木曜 西暦  
澳门回归纪念日 マカオ返還記念日 12月20日 西暦 記念日
平安夜 クリスマス・イブ 12月24日 西暦  
圣诞节(しょんたんじえ) クリスマス 12月25日 西暦  
除夕(ちゅーしー) 大晦日 12月31日 西暦  

香港の法定休日

香港は、中国の一部ではあるが、中国本土とは違う祝日体系となっている。

2019年の香港の法定休日は、以下の通り。

ニューイヤー      1月1日(火)
旧正月         2月5日(火)~7日(木)(旧暦正月一日から三連休)
清明節         4月5日(金)
イースター(復活祭)  4月19日(金)~22日(月)春分後、最初の満月のあとに来る、金曜日から月曜日までの四連休     
メーデー(労働節)   5月1日(水)
仏誕節(灌仏会)    5月12日(日)・・・四月八日(旧暦)
端午節         6月7日(金)・・・五月五日(旧暦) 
特別行政区成立記念日  7月1日(月)
中秋節         9月13日(金)・・・八月十五日(旧暦)
建国記念日       10月1日(火)
重陽節         10月7日(月)・・・九月九日(旧暦)
クリスマス       12月25日(水)と26日(木)

香港のお休みは、中華と西洋の折衷という感じ。中国大陸の休みは一応休むが、大陸ほどガッツリ休まないという印象。(春節は三日間、国慶節にいたっては一日のみ)

そのかわり、イースター、クリスマスなど、キリスト教系の休みは、しっかりと休んでバランスを取っている。また、仏誕節といった、仏教にちなんだ休みもある。

写真:香港空港にて、旧正月の式典

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