梁振英もこの通り
さて、旺角のあと、デモのことが気になって、政府庁舎まで足を運んでみることにした。
旺角から地下鉄で、とりあえず中環(セントラル)駅に移動。
セントラルは、バリケードで封鎖されているためか人影もまばら。全く車やトラムが走れなくなっていました。
しょうがないので、とりあえず政府庁舎のある金鐘(アドミラリティ)の方向に歩いていくことに・・・・
バリケードを越えると、普段車が通っている大通りが、自由に歩けるようになっている。
歩行者天国というか、解放区というか、フリーダム状態。そのためか、いたるところで、市民が記念撮影していたりで、妙な開放感がある。
中央分離帯に腰をおろして、談笑したり、スマートフォンを見たりしている学生たち。
200-300メートルも歩くと政府庁舎の前に到着。1,000人位はいるのだろうか。とにかく若い人でいっぱいだ。
救援物資のテントもあちこちに立っている。
動画は一ヵ月後11月4日の様子さらにテントが増えている
学生がいろいろ、メッセージを書いた横断幕を、歩道橋等から下ろしている。
過激でインパクトのあるメッセージもいいですが、こういった小さな紙切れがたくさん集まると強いです。ポストイットで、一人ひとりの熱い想いが伝わってきます。
しかし、いろいろな訴え方があります。メッセージボードをもって立ち続ける男性
外国人に伝わるようにと、英語と日本語のメッセージで買いています。香港人は総じて日本人に対して好意的です。
印象的なのは大学生の規律正しさ。非常に、整然とした印象。ゴミを片付けたり、ほうきで道を掃いたりしています。特に女性が、すごくてきぱきと行動しています。
政府庁舎の門は、完全封鎖。しかし、梁振英長官はボロクソにこき下ろされえます。
デモの指導者?話を熱心に聞く学生と一般市民。
今回の学生たちの非暴力主義、整然とした戦い方は、こういった人が、いろいろと指導しているということが大きいんでしょう。今回、誰がデモの中心になっているのか、よくわからない構図になっているのも、それが中国政府に対する一種の戦略なのかもしれません。
しかし、こういうのをみせられると、どうしてもわが国のことを考えてしまいます。
日本は、香港が今目指している普通選挙をすでに成し遂げているわけですが、形だけあっても、制度が機能してるのかどうかもわからないでは、暗澹とした気持ちになります。
香港と日本、どっちが民主主義なのかと。。。。
まあそれはよしとして、このデモですが、どういう結末を迎えるのでしょうか。
ちょっと予測がつきません。今後の展開を注視していきましょう。
香港 政府庁舎周辺
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