自分の就業許可も無事に下り、しばらくぶりにパスポートが手許に戻ってきたので、先日、一ヵ月ぶりに、香港に出かけてみた。
まずは旺角。
一ヵ月前、ちょうどここでデモ隊と反対勢力による衝突があったが、その後、どうなっているのか気になるところ。
交差点は完全に封鎖ではなく、一部開放されていた。車は交差点までいけることはいけるが、直進は出来ず、右折するしかないようになっている。
で、交差点のHSBC前からネイザンロード南側一帯500メートルくらいの道路は、学生たちのテントによって、占拠されている。反対派からの襲撃を受け、学生のテントはどうなっているのだろうかと思っていたが、減るどころか増えている。
まず手前のバリケードは、黄色い傘をもった習近平が固める。いつから習近平主席の思想が変わったかしらないが、コレでは警察といえども、おいそれとは手出しできない。しかも、主席は「我要真普選(真の普通選挙を要望する)」のたすきがけまでしているではないか。
バリケード内は、解放区といった雰囲気になっており、テント村状態になっている。学生個人のテントに加え、物資供給所、あるいはソファーまで置いてある。
先月の騒然とした雰囲気はなく、いたって静かではあるものの、そこはかとなく、我々は今戦っている感をかもし出している。向こうには「<strong>我要真普選</strong>」の垂れ幕も見える。
ネイザンロード脇のバス停や銀行のは壁新聞状態に。HSBC旺角支店は、さすがに休業を余儀なくされている。
以下、各人、工夫を凝らしたアピール。
以下、風刺が効いたチラシ
「枯れない傘」テーマソング?広東語歌詞は林夕、日本語訳も登場
「野蛮が我々をひざまずかせるのなら、我々は奴らに文明の誇りを示してやろう!」スローガン風
この、オキュパイセントラルを画策した、「戴耀廷」という香港大学の教授ですが、必ずしも、学生たちから支持を受けているわけではないみたいですね。誰が指導者か分からない(わざとわからないようにしている?)というのも今回のデモの特徴かもしれません。
デモとは直接は関係ないが、いつもの法輪功(黄色の横断幕)の隣りで、アンチ法輪功「邪教から子供たちを守れ!」が。こちらも静かに対峙中。
あたりはいたって平和に見えるものの、時折、何か喧嘩のような大きな声がしたかと思うと、すぐに警察が介入して火消しに向かう一幕も。
香港旺角周辺図
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