香港深水埗 Ⅰ 香港の秋葉原を歩く

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国際色も豊か

先日、香港に銀行のカードを更新するついでに、深水埗(シャムシュイポー)に寄って来たので、少し紹介してみる。
深水埗というのは、何と説明をすればいいのだろうか?秋葉原のようなハイテク電子街の顔を持つ一方で、屋台や市場といったいかにも下町的雰囲気や「西九龍中心」のようなトレンドスポットも併せ持つ、とてもではないが一口では、言い表せない。

まずは地下鉄「深水埗」駅で下車

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まずは、赤いラインの地下鉄に乗って「旺角」から二駅目、深水埗駅へ。

大まかに言うと、深水埗と言う街は、地下鉄の駅の二方向に分かれている。

駅の北東側(出口BまたはD)が「高登電脳中心」「黄金電脳市場」などコンピュータ、携帯電話、ゲームソフトなどデジタルものを中心とする街。
駅の南西側(出口AまたはC)が電脳屋台街「鴨寮街」や、肉・野菜・果物市場が集まる「北河街」、若い人のトレンドスポットっぽい「西九龍中心」などで構成されている。

周辺図 百度地图(深水埗近辺) 

高登電脳中心の周囲を歩いてみる 


上記、見えない場合 こちらより

地下鉄の出口を出て、目に飛び込んでくるのは、かなり年季の入った、高層アパートとお馴染みの看板の嵐、そして行きかう人々。商売人の威勢のいい広東語も聞こえてくる。

しかし、とにかく人が多い。ここは地下鉄路線一本しか通ってないのに、どうしてこんなに人が多いのだろうか?香港というのは、どの街でもそうであるが、満遍なく人がいっぱいいて、しかもあまり方向性が無い。一方、日本の都心は、駅を中心にして人波ができ、街が動いている感じ。同じ人ゴミでも何か違う。

では、街を歩いていこう。

福華街 あたり

地下鉄の出口を出た辺り「高登電脳中心」沿いは、福華街と呼ばれていて、かなり雑多な感じ。

以下、アイスクリームの移動販売。「富豪アイス」の割には、値段は至って、庶民的(8HKD(120円)等)shamshuipo (119)

実演販売で売っているものは、何かすごいスグレものを扱っているように見えて、実はしょぼい。ここも、扱っているものは単なるミキサー。それを口八丁手八丁で、いかに買う気にさせるのが、香具師の腕の見せ所。
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お馴染み、ジャンクフード屋台。こういうのを食べ歩きながら街を見るのも乙。shamshuipo (124)

駅前ということもあり、このあたりは、不動産屋がやたらと多い。shamshuipo (125)

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香港名物、ペンシルビル。地震が来たら、一発で折れてしまいそうだ。日本だと建築法でアウトになるんじゃないか。

宗教の十字路 香港

福華街から欽州街という通りに出て、更にゆるやかな坂を登っていくと、眼の前に「英華女学校」
香港には、こういった宗教法人の男女別学の学校も結構あり、そのあたりは日本と共通するところがある。対して、中国大陸の方は、すべて共学(しかも深センの制服はジャージ)。別学と共学、この時期をどのように過ごすかによって、人格形成もやはり変わってくる。
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キリスト教系の学校の生徒さん?が通り過ぎていった。
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香港は、金儲けのイメージが強い一方で、宗教においては、非常に懐が深い街である。
教会にしろ、モスクにしろ、道教寺院にしろ、宗教関連の施設及び、その付属学校が非常に多いし、上手く共存している。宗教無風地帯の中国大陸から来ると、結構、新鮮に感じてしまう。特に深センは計画的に作られた都市のせいか、ほとんど、そういった宗教施設を見かけたことが無い。(ただ、中国人によれば、一部、地下化して、ビルの中にあるとのことであるが・・・)shamshuipo (129)
「玛丽亚书院」キリスト教関連の書籍を売る書店だろうか。向かい側の学校のご用達かもしれない。

香港の老舗パンメーカー ガーデン

「ん、あれは?確か」

さらに欽州街を歩いていくと、前方に見覚えの有るマークが目に飛び込んでくる。shamshuipo (131)

「これ、嘉顿(ガーデン)ちがうんか?」

ちょっと、意外な展開であるが「嘉顿(ガーデン)」といえば、香港の老舗パンメーカーで、創立は古く1926年とのこと。自分も、たまに、お世話になっている。といっても知らない人は全くしらないだろうが・・・・・
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実は、ここが本社の社屋のようで、一階が、ガーデン商品の展示ギャラリーになっているようなので入ってみることに。

中は、結構おしゃれっぽく、ゆったりとした間取りになっている。shamshuipo (132)

下は「チョコレートフィンガーズ(朱克力手指)」というお菓子。パンの他には、ウエハースとか、クッキー、ビスケットなどを生産しているようだ。shamshuipo (134)

ガーデンの食パンのコーナー。
実は、ガーデンの食パンは、あまりおいしいとまでは言えないのであるが、中国には、まともな食パンが少ないので、ガーデンの食パンが比較的まともな部類になってしまう。(香港山崎みたいなのがあればいいのだが・・・・・)中国側は、パン屋ではなく、所謂ベーカリーみたいなのは多いのだが、肝心の食パンが高い割りに、甘かったり、薄かったりで、イマイチおいしくないのだ。shamshuipo (133)

「おっ、何、この緑色の食パン?」と思ってみてみると、何と六枚切りの食パン。大陸のスーパーには、いつもガーデンの八枚切りのサンドイッチ用(赤色)しか置いてないので、てっきり、八枚切りしか生産していないのかと思っていた。中国では、どこでもそうだが、薄いパンしか置いていない。あれではトーストを食べた気がしない。しょうがないので、二枚重ねて焼いたりしているが・・・・・・shamshuipo (135)

喫茶店のような感じで簡単な軽食も取れるようである。それにしても、人少ない。shamshuipo (136)

http://www.garden.com.hk/ Garden

ガーデンをでて、今度はまた駅方面に、戻ってみる。

東京街?(トンキンストリート)というのは、もう一つ向こうの筋のようだ。
このあたりは、縦は、東京街、欽州街、桂林街、北河街・・・横は、福華街、福栄街、元州街・・・というように、碁盤の目のようになっている。
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いわゆる香港スイーツ(甜品)の店も結構多い

交差点を渡って、高登電脳中心方面にもどってくる。
このあたりは雑多な感じで、いろいろな店がある。以下、甜品の店。
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日本では、一般に香港スイーツとかいう形で紹介されることも多いと思うが、こちらでは、一般庶民の生活に浸透していて、中には、創業40年以上とかの店もあるようだ。南国と甘いものは、切り離せない関係がある。
月~金の午後3時から7時まで、障碍者、老人、学生に対して一割引とのこと。(9折は1割引のこと)shamshuipo (141)

蛇の店 発見

桂林街に入ってくると、前方に 蛇の看板が。shamshuipo (143)

「蛇王善蛇行」看板を見なければ、ただの八百屋にしかみえない。うっかり見過ごしてしまいそうだ。蛇だけでは商売にならないのかもしれない。実際、香港では、蛇の店は減り続けているとガイドブックに書いてあった。
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深センにも蛇を食わせる店はあるが、怖いので入ったことが無い。以前にも書いたが、蛇については一度、火鍋を食べた時に、蛇が入っていて後の祭りであったが、それ一度きりだ。触感は、うなぎに似ているが、骨ばっている。やはり、形が似ていると食感も似るんだなと思ったことがある。

店先に蛇の皮がぶらさがっているのが見えるだろうか?ちなみに、蛇の解体は、以前見かけたことがあるが、釘を頭に刺して皮をはぐのだが、意外と簡単でつるんと取れてしまう。それでも蛇の生命力はすごく、しばらくはのた打ち回っているが・・・。
「三五蛇?」「正金銭亀」「自浸蛇酒」 奥が深すぎてわかりません。
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漢字を見ているだけでも面白い

「月暦、福暦、藤暦、日記、喜帖、聖誕吉、利是封」 いろいろな暦がある。shamshuipo (145)
「喜喜」は一つの文字で、おめでたい時に使う。shamshuipo (151)

「高登電脳中心」

ようやく、この街の中心、高登電脳中心にたどり着く。建物の中は、二層構造になっているようで、上に行く階段と下へ行く階段にわかれており、ビル全体が、パソコン、携帯電話、テレビ、ゲームといった商品と、それに付随する電子機器一般を扱っている。

中は、まさにアリの巣のように、専門分化されており、それぞれのブースが、何らかの分野に特化して、こだわり感を打ち出している。
確かに秋葉原っぽい場所ではあるが、あまりデジタル物に興味がない人(自分か?)にとっては、特に買いたいものがあるわけでないので、今回は、中の様子を簡単に撮影しておくことにする。(というか、秋葉原というか東京自体、最近、とんと行ったことがないので、どうなっているのかすら分かっていないのであるが・・・・・)shamshuipo (152)shamshuipo (153)

小米はいつから浄水器屋になったのか?shamshuipo (154)

パソコン関連の本屋さんshamshuipo (155)

熱心に見入る人たちshamshuipo (156)
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WIFIには欠かせないTP-LINKshamshuipo (164)

ということで終了。

「え、全然、紹介してないやん!」という感じであるが、こういうデジモノ関係は自分がよくわからないので、すいません!でも、こういったものが好きな人にとっては、たまらない場所だと思う。というか、この隣にあるという、ゲームソフトの「黄金電脳中心」の方もうっかりして、通り過ぎてしまったようである。こちらは、機会があれば、紹介するということで。。。。。

とりあえず、また外に。

インターネットか携帯電話の登録か何か?shamshuipo (166)

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チェリー(車厘子)と竜眼?売り
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2ポンド40元(香港ドル) 斤ではなくポンド売り。ちなみに、1ポンドは0.453キロくらいとのこと。
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国際色豊かな市場 アジア系が多いか

それにしても、このあたりは外国人、とりわけアジア系が多い。インド、パキスタンや、其の他チャドル?をかぶった女性の姿もよく見かける。

下は、パキスタン人の家族。彼らは、パンジャーブドレス?というザックリとした服を着ている。パキスタンの国民服とも言える。ぶかぶかなので、内部に隙間が多く、夏は涼しそうだ。暑さが厳しいパキスタンならではの服である。
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パキスタンは、十数年前に訪れたことがあるが、この服を見るたびに、当時の事を思い出す。バスに24時間以上乗ったり、随分、無茶をした。バスの中で自分が持っていた「地球の歩き方パキスタン篇」を見ていると、隣りの男が、俺にも見せてくれというので貸したところ、周りの奴らも「俺も、俺も」ということで見ていたようで、結局、1-2時間後、自分が貸したことを忘れた頃に、やっと戻ってきた。ああいう外国の本が珍しいのか、バスの乗客全員が回し読みをしていたようだ。
また、24時間バスに乗った後は、乗客の男全員と握手して別れたりと、パキスタンの男は、本当にアツい奴が多かった。
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しかし、いろいろな国を回ったが、パキスタンみたいに、モノも食事も貧しく、気候も砂漠性で苛刻、およそ快適、文明からは程遠い国はなかった。一番、苦しい旅であったが、不思議と一番、印象に残っている。機会があればまた紹介してみたい。
ただ、当時は2001年の9.11同時多発テロが起こる直前のことで、あれから、世界的に対テロ戦争の時代となってしまい、今となっては、ああいう場所に日本人の一般人が行くのは危険すぎて、難しいと思う。

しかしパキスタン人というのは、モノや食べ物で溢れかえっている香港の街や短パンをはいて歩いている中華系女子については、どのような目で見ているのだろうか?本国では、モノや食べ物は乏しく、女性はまるで修道女のように、目まで隠したチャドルを着ているのであるが、そういった国から来た心境はいかなるものか、少し気になるところではある。
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マレーシアかインドネシア人か。shamshuipo (199)
中近東、イスラム風の少女もshamshuipo (256)

国際色豊かな福華街、服飾市場

さて、少し個人的な感傷に走ってしまったが、今度は高登電脳中心の向かい、福華街を、逆向きに歩いてみる。このあたりは、服飾市場のようだ。深水埗は、服なら服、おもちゃならおもちゃと、街のセクションごとに同じ業種の店が集まっている。shamshuipo (174)
子供服。とにかく、すごい色彩shamshuipo (175)

「ユーロアジア」国際色も豊か 目しか見えないチャドルを着た女性もいる。でも子供には、こういう服を着せてもいいみたいだ。shamshuipo (170)

同じような微妙に違うプリントのシャツを何枚も並べている。この辺りの店は、全部そんな感じ。こだわりというよりは、コンピュータで簡単にデザインできてしまうのかもしれない。shamshuipo (177)

いかにも香港のおばあさんがよく着てそうなシャツ。同じようでいて微妙に柄が違う。shamshuipo (179)

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作業員が着そうなベスト、グラデーションが見事shamshuipo (181)

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ロングドレス専門shamshuipo (187)
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ジーンズもやたらと丁寧にshamshuipo (189)
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一枚二十香港ドルshamshuipo (194)
おばあさん服専門店shamshuipo (195)

インド人もアフリカ人もいる。どんなものでも受け入れてしまう、この街の懐は深い。
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ということで、次は大通り(長沙湾道)の反対側へ移動

香港深水埗 Ⅱ に続く

深水埗 高登電脳中心周辺マップ

赤い線が、今回、歩いたルート)
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