水客

MTR-shangshui

MTR上水駅にて

上水といえば、中国大陸から一番近い香港の街ということから、毎日、大量の中国人が押し寄せてきては、日本製などの粉ミルクや紙おむつといった、製品を大量に大陸側に持ち帰って、売りさばくといったことが、ずっと問題になっている。
一時期、上水で、こういった製品が店頭から消えてしまい、地元民が製品を買えないという現象が起こり、怒った地元民が「大陸人は出て行け!」とばかりに、デモに発展していたくらいである。



これは、中国の粉ミルク等が全く人民から信用されていないが故に、外国製品にプレミアがついて高く売れてしまうという点に目をつけた中国の業者が、お得意の人海戦術で、アルバイトのような人間を大量に雇って、香港で買い付けをする為である。
で、そういったアルバイトは「水客(シュイ・カー)」と呼ばれていて、バイト代は一往復、200元くらいとか聞いた覚えがあるが、そうだとして、一日2往復して400元(8000円)と中国では、まずまずのアルバイトといってもいいだろう。

しかし、その後、さすがに、当局の方もイミグレを大手を振って通っていく水客に対して、だんだんと制限を厳しくしはじめ、現在、一回あたりで、持ち運べる荷物についての制限を、かなりしぼっているようだ。

baggage 左は、持込み制限についての注意書き(MTR上水駅にて)

「携帯行李乗客注意」(荷物を持つ乗客への注意)とあって
「毎名乗客只可携帯一件行李」(乗客一人につき、一個の荷物に限る)とある。またその下に、

縦横高さの合計が170センチを越えるべからず。
どの一辺の長さも130センチを越えるべからず。
また重さも23キロを超えてはいけない 。
となっている。

しかし、中国語って、漢字なので、見れば大体わかっちゃいますね。
しかも、香港の繁体字なので、日本人にとっては余計に分かりやすいです。


しかも、入境審査を済ませて、外に出る前に海関(税関)があるのだが、荷物の量のちょっとでも多いと「ちょっと、こっちへ」といって、すぐに別室に呼ばれチェックされている。
というわけで、以前みたいに、いかにも水客な、露骨に大量の商品を持ち運ぶ奴らは見かけなくなってきたようだ。
紙おむつとか、粉ミルクは、かさばるので、結構、制限はかけ易いのかもしれない。

merries2 何故か人気のメリーズ 

「水客」と言えば、だいぶ前、こんなことがあった。

夜中1時頃に、中国人講師(現在離職)から
「大変です。うちの義理の母親が、香港に行ったきり行方不明で・・・・・・・明日、授業どころではありません。」というメールが。

寝ようとしていた矢先だったので、そんなこと、真夜中に言われても、どないせー言うんじゃいと思っていたら、その後、しばらくして、またメール。

「どうも、香港警察に、身柄を拘束されていたいですが、もう釈放されました。明日、授業行きます。」とのこと
やれやれと胸をなでおろした次第であるが、警察のごやっかいになるとは、ちょっと穏やかではない。

で、翌日、その件について、講師に聞いてみると、彼女の義理の母が、水客のバイトをやっていて、運悪く香港の警察に見つかってしまったのだ、という。義理の母は、株かなんかの投資の損を埋めあわせしようとして、水客のバイトをしていたらしい。

彼女に言わせると「香港警察はずるい。」のだそうだ。
義理の母が買った商品をもっていても、しばらく泳がせておいて、業者からお金を受け取る段になるや、急に出て来て御用になったのだとか。
しかも、香港警察は、香港人の場合は、同じことをやっていても大目に見るのに、大陸人に対しては、容赦ないのだそうである。

とまあ、そう言って憤慨していたのであるが、警察だって、現場を押えるのが早いからそうしているのであって、別に大陸人だからというわけではないと思うのですが・・・。
まあ、要するに、そんなバイトしていると、痛い目に合うということですね。

(誤解のないようにいうと、彼女はいたって真面目でいい方です。)

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