香港 油麻地から何文田 キリスト教が息づく街

yaumatei-65
帰宅中のひととき

さて、先日、久しぶりに香港へ行ったので、そのときのことを以下、少し書いてみる。

旺角方面から、油麻地(ヤオマデイ)に足を伸ばしてみる。油麻地といえば、有名な廟街(男人街)を中心とする、なんとなく怪しい一大歓楽街というイメージが強いが、それは西側のことであって、そういえば、東側は一度も行ったことなかったなということで、今回、ちょっと歩いてみることにした。

香港 油麻地から何文田方面へ キリスト教精神が息づく街

油麻地駅からウォータールーロードを東へ

地下鉄「油麻地」駅を降りて、とりあえず、ウォータールーロード(窝打老道)の標識のある出口へ。
yaumatei-1

外に出てみると、かなり広い交差点が。南北にネイザンロード(彌敦道)、東西にウォータールーロードが、油麻地駅を貫いている。
yaumatei-4

時すでに午後三時半、あたりの学校から、制服組が、どんどん地下鉄の出入り口に吸い込まれていく。小学校高学年から中学生くらいか。結構、国際色豊か。
yaumatei-2

香港の女子の制服は、色は違えど、基本的には、ワンピースで固定のようだ。高温で湿度の高い香港ではそれが合理的なのだろう。何を話しているのか、非常に楽しそうな三人組。
yaumatei-3

とりあえず、ウォータールーを、東に歩いてみることに。まずは、赤い門の消防署にさしかかる。やはり消防は赤と相場が決まっているようだ。「小心車輌出入」 車輌の出入りにお気をつけ(小心)ください。漢字だから、なんとなく日本人でも意味が分かってしまう。あと、香港はしらないが、中国大陸では、救急車のサイレンをほとんど聞いたことがない。救急車を呼ぶと、かなりお金がかかるからだというが・・・・
yaumatei-6

道路沿いをダンボールを運ぶおばさんyaumatei-8

左手を見上げると、香港YMCAの建物がみえる。香港には、こういったYMCA関連の施設が結構、あるようだ。
yaumatei-9
ちなみに、YMCAとは「キリスト教青年会Young Men’s Christian Associationの通称で。キリスト教の精神に基づいて、会員相互の全人格の向上と、奉仕の精神を助長し、キリスト教の理想とする社会の建設を目ざす世界的な青年団体。」とのことである。なんだかようわからんが、崇高で、高邁な精神に満ち溢れているようだ。
YMCAといえば、西條秀樹の顔しか思い浮かばない自分は、到底理解できない世界である。ちなみに、西條秀樹のヤングマンは、単なるポップソングであるが、原曲はYMCAのユースホステルをモチーフにしたゲイ賛歌の曲らしい。子供の頃、そんなことも、しらずに歌っていたとは・・・・

そこはかとなく、キリスト教精神が息づく街

まあ、それはいいとして、YMCAと道を挟んだ反対側は、かなり広々とした敷地になっており、やはりミッション系の学校のようである。路沿いを歩いていると、こんな本屋さんも見かけた。

道声書院 ミッション系の学校の傍に、こういった書店が必ず、みかける。yaumatei-11

信義楼 ネーミングがいかにもと言う感じ。白い建物が多い。この坂の上に公園があるようだ。yaumatei-12

真義里(真義レイン) と書いてレイン(小路とか細い道のこと)と読ませる。ビートルズにペニーレインという曲があったが、こんなところもイギリス風。
yaumatei-13

しかし、香港人といえば(まあ中国大陸もそうだが)、先ず第一には、カネ、カネ、カネというイメージがあるが、一方で、こういったキリスト教の教会や、道教寺院、イスラム教のモスクなども、かなりたくさん見られるし、しっかりと生活に根付いている。いつもカネ、カネといっていると、疲れてくるから、宗教で心のバランスをとろうとしているのだろうか。

ちなみに、何故、香港人は、カネの話が、真っ先に出るのかといえば、一つはいわゆる、生意(サンイー/商売のこと)をやっている人間が多いからではないか。サラリーマンと違って、商売人の場合、常に新しい金儲けのことを考えなければならないし、また毎月の資金繰りのことなどで、お金のことが頭から離れないからである。かくいう自分も、独立してから、お金にシビア(つまりケチ)にはなっていると思う。

あと、カネが最後の拠り所という面もあるのだろう。日本のように、最後は国や会社が何とかしてくれるだろうという発想がないのだろうと推測する。

安素堂。キリスト教関係の建物が続く。
yaumatei-14

あと、私的なことで恐縮であるが、自分も中高とミッション系の学校にいってたことがある。といっても、別に、特別なことをやったわけではなく、式で賛美歌を歌ったり、宗教の時間があったり、英語の授業で外人講師(多分、カナダ人)が多かったりとその程度である。洗礼を受けていた生徒も中にはいたらしいが、大半の生徒は、ごく普通に生活していた。自分も、信仰心も全くないし、宗教の時間も寝てたし、聖書もろくに読んでないので、正直、何か自分に影響を及ぼしているのかといえば、よくわからない。ただ、何故か、あの静寂というのが、妙に懐かしいという感覚がある。中国にいると、とにかく周囲がうるさすぎて、いやになってしまうのだ。

ちなみに、自分のいた学校は、カトリック(天主教)で、プロテスタント(基督教)と区別される。香港では、どちらが多いかはわからないが、イギリスの植民地であったということは、やはりプロテスタントが多いのだろうか。

そんなことを、考えながら歩いているうちに、ぞくぞくと下校する学生とすれ違う。下校時間も佳境に入っているようである。
yaumatei-21

インドネシアのアマさん?イスラム系の女性もたまに見かける。
yaumatei-20

こちらは、染布房街の焼き芋屋さん。背中に哀愁が・・・。廻りに声をかけるも、あまり買っているのをみかけない。焼き栗のほうは、1ポンド40香港ドル、焼き芋のほうは1ポンド20香港ドル。
yaumatei-16

マクドナルド(麦当劳)のバイト募集。時給45香港ドル。(1香港ドル=13円)585円
yaumatei-15

こちらは、セブンイレブン(七十一)の人材募集。10270香港ドル(13万円強)
朝・午後時給40香港ドル、夜43香港ドル、深夜から早朝47香港ドル(1香港ドルは13円
マクドナルドにしても、セブンイレブンにしても、香港の物価を考えると、はっきりいって安すぎる。香港もかなりジニ係数が高く、超格差社会であることはいうまでもない。
yaumatei-23

勝利道あたり 地元商店街の風景

このあたりから、大通り沿いに、地元の商店街が続く。なんかテキトーな感じの饅頭屋の店先。
yaumatei-24

香港の警察官、周囲を巡回中。
yaumatei-27

熱血公民 香港では、年がら年中、議員の広告?を街中で見かける。
yaumatei-28

勝利道(ビクトリーアベニュー)。このあたりは、勝利道、自由道、太平道など、名前の付け方が、なんとなくキリスト教っぽい。香港は、いちいち路の標識があって、由来に興味をそそられる。
yaumatei-29

ある茶餐厅の下午茶 套餐(セットメニュー)いろいろ。時間は2;30から5;15まで
yaumatei-31

エッグタルト(蛋挞) 1個3.5香港ドル(約50円)
yaumatei-32

時計の修理屋の親父、もくもくと時計を修理するの図。世の中の動きなんか、しったこっちゃねー的なオーラをそこはかとなく、かもし出している。はげ頭に、どうやってかけているのかしらないが、ルーペをつけている。時計の細かい部分を見なければならないから、必須アイテムといえるであろう。隣りに、お年寄り(長者)山歩き専用の杖が見える。
yaumatei-35

何文田方面の学校から、ぞろぞろと生徒がでてくる。道幅が広いので、一旦、中央分離帯で信号待ち。
yaumatei-33

yaumatei-41

男子学生、白の上下、超シンプル。yaumatei-40

しかし、何というか、香港の学生というのは、日本に比べて、素朴と言うか、健全に映るんだけれども、実際のところ、どうなんだろう。女子とかでもおしゃれしようにも、これでは難しいような・・・・
yaumatei-44

なんとなくアンコールワットっぽい正面のレリーフが印象的なメトロパークホテル(九龍維景酒店)ここが、2003年のSARSで、初めて香港の患者がでたところときいている。
重症急性呼吸器症候群 – Wikipedia
yaumatei-46

神は世の人を愛す 不動産屋もキリスト教精神を前面に押し出す
yaumatei-49

親父二人が、道端で新聞を整理。
yaumatei-52

アーガイルロード(亜皆老街)を旺角東へ

このあたりで、三叉路のような場所にでた。ここから、何文田方面へ、もう少し歩いてみようかとも思ったが、へばってきた。最近、年のせいか、二、三時間も歩くと、へとへとになってしまう。何文田へは、またの機会に歩いてみたい。
とりあえず、仕方なく、アーガイルロードを旺角方面に引きかえす。このあたりの路沿いは、特に決まった傾向はなく、雑然といろいろな店が存在する。

漢方薬屋、つんとした匂いが鼻を突く。
yaumatei-74

翡翠専門店 エメラルド色の翡翠は中国では、どこでもみかけるが、ここは缅甸(ミャンマー)天然翡翠A玉?の専門店(専営)のようだ。Aということは、品質がいいということなんだろう。多分。
yaumatei-75

フィリピン(菲律宾)、インドネシア(印度尼西亚)のアマさんグッズ店
yaumatei-57

蝕本(シップン、傷物)につき、三折(七割引き)
yaumatei-76

異国名猫店。といっても、ただのペットショップ。ガラスケースの中で猫が二匹、戯れていた。
yaumatei-60

前方に横丁?の看板が、と思ったらアメ横丁だった。チェーン店らしく、結構、どこでも見かける。ていうか、香港人、意味分かってんのカナ?
yaumatei-67

日本のお菓子が多い。「買一送一(マイヤッソーンヤッ)」一つ買うと、もう一つはタダ。繁体字で書いてあるので、やはり日本人にとっては、意味が理解しやすい。簡体字の买(買う)だとぴんと来ない。
yaumatei-68

仲良し四人組、並んで帰宅中の図。ギンガムチェックの制服とイロトリドリのリュックサック。香港人の色彩感覚というのは、かなりカラフルで、中間色を好む日本人からすると、かなり派手な感じがする。
yaumatei-65

車いすに乗った香港の老人を介護するフィリピン人アマさん。香港も日本に負けず劣らず、超高齢化社会。香港の高齢者の手助けをするのも、アマさんの役割のようだ。日本も、介護人材不足で、外国人の介護人材の受け入れをするみたいだが、どうなんだろう。
yaumatei-59

九龍城区の境界まで来た。yaumatei-69

MTR旺角東駅から、旺角方面を臨む。そろそろ、中国大陸へもどらなければ、ならない。
yaumatei-70

上空を見上げると、ランガムプレイスの右上あたりに、白い月が見える。中秋節から二日しか経ってないが、ほぼ満月。毎年、空を見上げて確認をしているが、やはり満月である。そう考えると、旧暦というのは、なかなか、どうして侮れない。
yaumatei-71

中秋節に限らず、年中、月餅の広告を流している会社もある。ケリーチャン(陈慧琳)相変わらず、美人。
yaumatei-73

油麻地駅 地図

香港日本基督者会

香港でのキリスト教については、以下のような、日本人向けの組織もあるらしい。日本語で礼拝、ミサもやっているようである。場所は、両方ともハッピーバレー競馬場の近くとのこと。自分のような異教徒でも、入れるようだ。といっても以前、キリスト教徒の中国人に、礼拝に来てみればと誘われたことはあるが、結局、行かなかったわけであるが・・・・。

香港日本基督者教会 (プロテスタント)
香港日本人カトリック会へようこそ

香港散歩 その他の記事

nightmarket-hk廟街ナイトマーケットを歩く2015年2月14日
いわゆる男人街「廟街」は、ナイトマーケットで観光スポットともなっている。その怪しげで猥雑な空間は、ある意味、もっとも香港らしい場所ともいえるかもしれません。
canton-road (32)香港九龍の裏町を歩くⅠ 上海街から広東道あたり2015年2月2日
九龍は、ネイザンロードを中心に「尖沙咀」「旺角」など、いわゆる有名な繁華街がひしめいている。しかし、ちょっと裏側へ回ると、一般庶民が普通に暮らす空間となっており、生活が息づいているのを感じ取ることができるだろう。
shenmu文武廟あたりをぶらり散歩2014年9月9日
中秋節明けに、香港島の上環を散歩。途中、立ち寄ったのが、香港でも最古を誇る文武廟。館内は、薄暗く、むせ返るほどの線香のにおいが立ち込め、かなり荘厳な雰囲気。いわゆるパワースポットとして、ご利益の有りそうな雰囲気は十分である。

 その他、関連する記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA