頭が痛い中国生活上のトラブルにいかに対処するか?

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深セン東門の靴屋、一足19元(400円弱)
こぼれてくる靴を元に戻すだけで、一日が終わってしまいそうだ

さて、前回、中国の住まいのことについて書きましたが、中国生活にトラブルはつきものです。
いや、もう宿命といっていいかもしれません。

先日も、ネット回線がおかしくなり、中国電信の業者を呼びましたが、何度連絡しても、のらりくららりと言ってなかなか来ないので、中国人の講師に「ちょっと何とか言ってくれないか?」と頼んでみると、すぐに来ました。「何といったんだ?」と言うと、「早く来ないと、クレーム(投訴)する。」と言ったとのことです。すると態度が激変したらしいです。

「クレーム(投訴)する。」まさに、魔法のような言葉です。ただ、最初からクレームすると言っても、しょうがないので、言うタイミングとか言い方にも拠るとは思いますが・・・

中国では、一般的に、語学云々かんぬんよりも、いかにずーずーしく、何回もしつこく言えるかということも大切のようです。奥ゆかしくて、遠慮深い日本人には、なかなか難しいです。
中国語にしても、正しい発音や文法ももちろん大切なんですが、「クレームの上手なつけ方」、とか、「広告電話の上手な断り方」とか、そういうほうを先に学んだほうが、こと中国においては、余程、実践的な気がします。

中国では、こういったトラブルを、どのように対処し、やり過ごすかということで、中国生活のスムーズに暮らせるかの大きなポイントにもなるでしょう。

中国生活三つの壁  言葉、生活習慣、食

一般に、中国では三つの壁と言うものを、意識すると良いかと思います。

言葉の壁、食の壁、生活習慣の壁

海外生活といえば、まず言葉の壁と思いがちですが、これが意外となんとでもなってしまいます。現在の中国は、地下鉄等交通網が完備され、ショッピングモールなども発達しているので、極端な話、一言も中国語を話さなくとも、一応、生活できてしまったりするからです。(だからといって、中国語を全く勉強しなくともいいという理由にはならないですが・・・・)

については、よほど薄味しか好まないというのであれば別ですが、あまり文句を聞いたことがないです。というか他の諸外国に比べると、中国なんてまだましな方だと思います。世界旅行をしてみて、中華料理屋があったりするとほっとするぐらいですから。

それよりも、日本人が中国で生活するにあたっての最大の難関は「生活習慣の壁」ではないでしょうか。日中間では、あまりにも生活習慣が違いすぎ、いろいろなことで、何年住んでいようが、慣れないものは慣れないということが多いです。

モノが壊れるのが前提で成り立っている社会

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TCLのクーラー

例えば、中国では、しょっちゅうモノが壊れます。

便器が詰まる。クーラーが涼しくならない。水漏れがする。冷水機が冷たくならない。

とにかく、日本の生活では、考えられないくらい、モノが壊れます。壊れるように作っているのではないかと疑いたくなるほどです。しかも、修理を頼んだとしても、修理業者がしっかり直してくれず、またすぐに壊れてしまうなんてこともしばしば。

自分も、TCLというクーラーの修理屋を何度呼んだかわかりません。
保障期間だったので、4回か5回も呼んで、匙を投げて、別のクーラー(美的)に買い換えたところ、それ以降、問題は発生しておりません。全く、修理なんか頼むより、買ったほうが早いことがあります。
(こういった、保障期間中の修理業者の場合、タダなので、しっかり修理せず、対応はより「その場しのぎ」になるようです。根本的な問題を解決せず、その場さえしのげばいい、という中国の悪しき習慣の一つです。)

知り合いの中国人に、そのことを言うと、TCLは本来テレビのメーカーであって、エアコンのメーカーではないとのことです。餅は餅屋ではないですが、そのメーカー本来の分野を買うことが大切です。ちなみに、中国人に言わせると、TCLは(太(Tai)差(Cha)了(Le))とのことです。

ただ、中国メーカーも近年、性能が改善してきて、しっかりしたメーカーを選ぶことによって、未然に防ぐことは出来ます。冷蔵庫、洗濯機、扇風機、クーラーなど白物家電の総合家電メーカーとしては、海尔(ハイアール)美的(メディア)など、そこそこ使えます。専門家電としては万和(温水器)、格兰仕 (微波炉/電子レンジ)など独自の分野に強みを持っているものもあります。

随乡入俗 発想の転換を!

ということで、何がいいたいかといえば、発想の転換をするしかないということです。

なぜなら、ここは日本ではないからです。つまり、随乡入俗(郷に入っては郷に従え)です。

まずは、中国というのは、壊れるのが前提で成り立っている社会と思っておいたほうがいいです。日本のように、基本、壊れない社会ではないということです。しかし、世界的にみると、中国以外でもイスラム国家とか、意外と壊れるのが前提という国の方が多い気がします。日本のように、常に100%か、それ以上のサービスを求められる方が、むしろ少数派でしょう。

しかし、そうはいっても、そういう習慣になれていない日本人としては、大変です。身内に中国人がいるとか、そういう環境の人であればいいでしょうが、一般の日本人の場合、そうそう回りの中国人に依頼することも限度があるので、ある程度は、自分で中国語を使って対処しなければなりません。
しかし、業者を呼んだとしても、彼らの中国語というのは、かなりなまっていることも多く、たとえ中国語が達者でも、聞き取ることが難しかったりします。教室で少し、中国語をかじったくらいでは、とてもじゃないが太刀打ちできないです。

やはり、自分のまわりに、味方になってくれそうな中国人の知り合いを作っておくことが大切です。なので、日頃から彼らとの関係を大切にしておかなければなりません。語学がそこそこでも、中国生活をスムーズに送っている人というのは、この辺りが上手なんだと思います。

では、語学もできない。中国人の知り合いも少ない場合、どうすればいいか?

それは、もうお金で解決するしかないでしょう。あまり品のよくない言い方ですが「お金で時間を買う」ということです。まあ、そればかりでは駄目ですが、、有る程度は、しょうがないのではないかと思います。

その他 自分の失敗例

TCLのクーラー以外にも、自分は中国では、いろいろ失敗をしています。以下、思いつくまま。

飲水機

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飲水機 中国では生活必需品

会社の飲水機ですが、購入してしばらくすると、冷水がでなくなり、修理を呼ぶと冷水が出るようになったが、今度は熱水が出なくなり、また修理してもらったところ、今度は熱水が出るようになったが、冷水が壊れるという有様で「もう、どないやねん!」状態です。
何回も修理を呼ぶのが面倒だし、その都度、修理代をとられるしで、結局そのまま放置です。多分、新しいのを買ったほうが、早いでしょう。

ちなみに、中国では、もちろん水道水はそのまま飲めませんので飲水機は必須です。(というか、日本のように水道水がそのまま飲める国の方が少ない。)
一般的には数百元程度で飲水機を購入し、水屋さんに連絡をして水の注文をします。だいたいボトル(18リットル?)、15―20元(300-400円)くらいです。2桶(トン)ずつ頼むのがいいでしょう。ボトルは使い捨てではなく、使用したものは業者がもって帰ります。

ホワイトボード(白板)

会社で使用するホワイトボードですが、以前、使用していたのが悪い品質だったたらしく、半年もしないうちに、少し書くと、ホワイトボードが真っ黒になってしまい、毎回、スプレーで拭き取らなければならない感じになってしまい難儀しました。
別のものに交換したところ、いくら使用しても問題なくなりました。

五感に対する耐性が違う中国人

jiancha-biao2 中国の視力検査表

あと、注意しておきたいのは、そもそも音に関する許容度が、中国人と日本人では、全然違うということです。音もそうですが、光、臭い、五感に関するものは、すべて違います。

例えば、不動産のところでもいいましたが、中国のマンションは壁が薄いので、ときに日本人にとっては物音が大きすぎると感じます。実際「え、こんなものまで?」というような音が聞こえたりします。飼い犬の爪の音、何かモノを落とした音、男女が喧嘩したり、ナニしている音まで、様々です。

自分は、中国へ来て間もない頃、かなりローカル環境に近いマンションで過ごしていたことがあり、隣りの家では徹夜マージャン、向かいではしょっちゅう夫婦喧嘩(のように聞こえる、とにかく声がうるさい)といった純中国的環境で、ある意味?勉強になりました。しかも、中国のマンションは、部屋の入り口を、できるだけ一箇所に集める傾向にあるので、玄関口での会話などが丸聞こえなのです。

当時、隣りは徹夜マージャン部屋と化していました。夜半過ぎから始まって、朝方までずっと続くのです。しかも中国のマージャン牌は、日本よりもでかいので音もヒトシオです。朝、出勤する時「この人たちは、いったい、いつになったら働くのだろうか?」と思っていましたが、翌年の暮れになって、毎晩のマージャン大会の音もぴたりと止まりました。その年(2008年)の暮に、金融危機で中国の株式市場が大暴落したのです。(上海総合指数は6000 ⇒ 1700)

話がずれましたが、何がいいたいかといえば、彼らは、そもそも音に対する許容度、耐性が異常に強く、少々の音ではへこたれない、何とも思わない精神構造になっているということです。マージャンもそうですが、地下鉄とか公共空間でのうるささをしっていれば説明は不要でしょう。
というか、自分も音を出すので、他人の音に対して寛容といっていいのかもしれません。要するにお互い様だということです。また、そもそも中国語自体が大きな音で発声するようにできているのです。

しかし、大きな音を出すのは失礼と考えている日本人にとっては、これは結構、耐え難い問題であるということです。よって、そういうものだと思うか、あるいは、そういう環境を体験したくないならば、お金を払って、いい物件に住むしかないということです。

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創作ケーキ屋?の「マージャンケーキ」「人民元ケーキ」他いろいろ。(クリックで全体図に)

そこそこ目をつぶれば 中国生活もまた楽し

色々言いましたが、「そんなトラブルばかりの中国に、なんで住んでいるんだ?」と言われそうですが、モノには両面と言うものがあり、中国には中国のよい面があります。上手くやり過ごせば、それはそれで快適だったりします。

中国という国は、好き嫌いが両極になりがちで、合う人は、それこそ水を得た魚のようになっている人もいますが、合わない人はとことん合わないという人もいます。かなり潔癖症だとか、細かいことに非常にこだわる方、食事が脂っこいものはNGなどの方は、中国生活は難しいかもしれません。

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