中国でのお部屋探しミニガイド

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不動産物件のボードをもって、道行く人に声をかけている男。(深セン地下鉄国貿駅付近にて)

不動産ついでに、中国での部屋探し(找房子)と住環境について話してみたいと思います。

中国で暮らすことになった時、何はともあれ、自分の住む場所を確保しなければなりません。
もちろん、あらかじめ会社側で用意してくれている場合もあるでしょうが、自分で探さなければならない人もいるでしょう。以下、自分の体験を交えつつ、中国での部屋探しについて、ちょっと書いてみます。

ご自分の部屋探しに際しては、必ず、業者等に情報を確認してください。

中国の住環境について

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深セン南山区にて

まず中国では、一戸建てというものがほとんどなく、ほとんどの人間がマンション暮らしになります。また、地震が無いためか、ほとんどが高層マンション(30階建てくらい)です。高層マンションというと、日本のタワーマンションのようなものを想像しがちですが、そういう高級っぽいものから、結構ボロい物件まで色々です。

自分も中国に来てから、エレベーターのお世話になることが、格段に多くなりました。会社でも自宅でも、エレベーターの世話にならない日はありません。その分、横の移動(電車の利用)が少なくなり、通勤は楽です。
ほとんどの人が、特別の事情でもない限り、通勤時間30分以内のところに住めるのではないでしょうか。また会社が車を用意してくれている場合も多く、通勤面では日本より確実にいいはずです。むしろ日本の通勤時間が長すぎるんでしょうが(特に東京圏)

また、物件によっては、ビルの下に商業施設が入居しており、何から何まで、すべて事足りるので、そのビル及び半径50メートルくらいしか、移動しないという人もいたりします。

深センの概況については、以下のサイトをご参考ください。深圳ってどんなトコ? 5分でわかる深圳

中国でお部屋探し 

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中国に長期滞在が決まれば、何はともあれ、部屋探しです。

一概にマンションと言っても、グレードがあって、ローカルのマンションと外国人が住むようなマンションでは異なるし、中にはホテルに住んでいる人もいます。

一般に駐在員の場合だと、会社がすべて手配してくれている場合も多く、何も考える必要すらないかもしれません。あるいは日系の不動産仲介業者に斡旋を依頼すれば、扱う物件は高め(単身で6,000元くらい、所帯持ちだと1万元以上の物件/1元=20円)ですが、しっかりした物件を紹介してくれるようです。

しかし、上記のような外国人用のグレードの高い物件にこだわらないのであれば、いわゆる普通の賃貸物件で十分ではないかと思います。ローカル物件といっても、外国人が割と多く住んでいるところであれば、割といい物件はあります。その代わり、全部、中国語で進めなければなりませんので、会社の同僚とか知り合いの中国人に部屋探しを手伝ってもらいましょう。中国人は、そのあたりは割と寛容な人も多く、誰かはいると思います。

手順は?

    
〇不動産屋へ行く  不動産屋へ行って、希望の条件を伝える。(あるいはネットであらかじめ条件に合う物件にめぼしをつけておき、電話で連絡)

〇下見する
気に入った物件があれば、直接、大家に詳細を聞いてみる。無ければ、他の業者も当たってみる。

〇契約

〇引越し・入居

だいたい、こんな流れでしょうか。以下、具体的に見ていきます。

まずは不動産屋へ行って下見

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ローカルの不動産屋は、地下鉄の駅近くなど、何軒か固まっている場所があるので、適当に選べばいいでしょう。中原地産美聯物業など有名どころもあります。
不動産屋の店舗に、近辺の物件情報が張り出してあるので(売買と賃貸の二種類ある)、それを眺めていると、すぐに仲介業者の人間がイロイロ話しかけてくるので、自分の住みたい条件を伝えればOKです。

条件にあいそうな物件があれば、仲介業者が、その物件を案内してくれます。実際に部屋を見て気に入ったら、今度は、その業者が、大家(房東/ファンドン)に連絡をしてくれ、詳細について聞いてくれたり、時間がある時は、大家が直接来る場合もあります。大家は、だいたい個人ですが、たまに会社が管理している場合もあります。

上記は、たとえ中国語が出来たとしても、やはり一人では大変なので、会社の同僚あるいは知り合いの中国人について立ち会ってもらうとよいでしょう。(特に、契約のとき)

チェックポイント ネットを使ってお部屋探し

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不動産屋に直接行って条件を伝えてもいいですが、以下のようなウェブサイトで、自分の希望条件をスクリーニングをかけて、めぼしをつけてから、その担当者に連絡することもできます。(最近、中国人も、弁当の出前からタクシーの手配まで、何でもスマホで注文です。) 深圳租房网(赶集网)

以下、中国語の用語の説明です。ご参考まで。

まず、家を借りるのは、「租房」(ズーファン)、買うのは「买房」(マイファン)です。

「租金」(ズージン)は、家賃のことで
「押金」(ヤージン)は保証金(日本の敷金に相当)のことで、契約期間満了で戻ってきます。
例えば、「4000元/月 (押二付一)」とあれば、家賃、月4000元、保証金2か月分、前家賃1ヶ月ということ。

あと部屋の間取りは以下のような感じです。
单房(ダンファン) ワンルーム
一房一厅(イーファン・イーティン/1LDK)    
两房一厅(リャンファン・イーティン/2LDK)

あと、以下のような用語は、覚えておきたいところ。
床(ベッド)/ 暖气(暖房)/宽带网(インターネット)/ 电视(テレビ)/ 冰箱(冷蔵庫)/空调(クーラー)/热水器(シャワー)/洗衣机(洗濯機)

建築面積について

中国では、部屋の広さは、平方メートル表示となります。

ただし、実際の面積ではなく、建築面積といって、純粋な居住空間だけでなく、マンションの敷地内のその他のスペースについても計算に入れられているいるようで、実際の面積に比べると、2-3割(物件によっては3-4割)狭くなる傾向にあります。

自分は、中国へ来て間もない頃、このことを知らず「どうも、契約書の面積より部屋が狭い気がしてしょうがなかったので、実際に自分で計測してみたところ、やはり10平方メートル以上も違っていたということがあり、大家に騙されたんじゃないのか?」と一時期、疑ってましたが、その後、建築面積のことを知り、事なきを得ました。

契約  気になるお値段は? 初期費用について

下見をして、気に入った物件があれば、入居するための契約を行います。
入居するに当たって、費用はどの程度かかるのか?

〇前家賃 1か月分
〇保証金(押金) 2か月分 日本の敷金に相当。
〇不動産屋への仲介手数料 0.5か月分

ケースによって若干違いはあるものの、大体総額3.5ヶ月分というところでしょうか。ちなみに、日本の礼金に相当するものは無いです。

契約期間は通常は1年ですが、場合によっては、1年半、2年などにすることも出来ます。メリットとしては、中国の家賃は、毎年どんどん上がるのが普通なので、安い値段で固定できるということ。デメリットとしては、当然ながら、途中で別のところに引越しした場合に、原則として保証金が戻ってきません。(ただし、その場合でも、自分で次の借り手を捜してきた場合は、戻ってくることもある。)

契約書は、「甲」「乙」云々かんぬんという契約書を、二つ作って、双方に渡されます。もちろん、中国語なので、すべて理解するのは難しいですが、ポイントとなる部分については、知り合いの中国人に聞くなりして、後悔をしないように、しっかり確認をしてください。

また、契約書にない条項などは、あらかじめ大家と相談して、契約書に、特別事項として、その旨を併記しておくこともできます。

引越し・入居

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引越し

日本から来る場合は、海外引越し専門業者があるので、そこに聞いてみるのがいいでしょう。海外引越しの場合は、単なる国内でモノを運搬するのとは違い、輸出、輸入の範疇になってしまうので、色々、規制があります。また持ってくるのは、本当に必要なモノだけに留め、現地調達で対処したほうが、早い気がします。(まあ、このあたりは個人次第です)

現地間の引越しの場合は、ローカルの引越し業者の場合は、安いことは安いですが、その分いい加減だったりします。ゾウさんとかアリさんとか、そんなキャラの制服などあるはずも無く、ただのおっさん五人衆がやってきて、だらだらとモノを運び始めるといった感じなので、何か紛失したとしても保証がありません。貴重なモノは、全部自分自身が管理しましょう。
また間違っても、日本の業者のあのテキパキした動きは求めてはいけません。もし日本並みとまではいかなくとも、それなりのサービスを求めるのであれば、割高にはなると思いますが、日系の引越し業者を利用すればいいでしょう。

毎月の家賃の支払い方

家賃の支払い方は、色々です。大体、以下のようなやり方があります。

〇大家個人の振込先銀行口座に入金する
〇自分の銀行口座から自動的に引き落とされるような設定にする
〇マンションの下で、管理会社を通じて支払う。

中国のマンション その長所と短所 

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長所

〇間取りが広い。
円安になってしまったので、一時期のような格安感は無いですが、それでも同じ価格の日本の部屋と比較すると、まだまだ広い感じがします。

〇見晴らしがいい。
以前、三十階にいたことがありましたが、やはり眺めはすばらしかったです。眺めなんか、すぐに飽きるという意見もありますが、自分は飽きなかったです。
ただ、ちょっとした用を足すのに、地上まで出て行かなければならないのは、ちょっと矛盾を感じることもあります。「何で、カップ麺買うだけの為に、100メートル下まで降りていかなければならないのか?」とか。
あと広東省では基本的に地震が無く、10年間中国に暮らしていますが、一度も感じたことがありません。

短所

〇壁が薄い
中国のマンションは、外見はまずまずですが、建物の重量を軽くするためか、かなり壁を薄くしている気がします。とにかく、上や隣りの住民の生活音がやたら聞こえます。椅子がぎーぎーいう音や、モノを落としたときにする音はもちろん、「え、こんなものまで?」というような音が聞こえます。

私事ですが、上からカチャカチャ擦れるような音がよく聞こえるので何だろうと?と思っていたところ、犬の爪が床にこすれる音だったということもありました。また、信じがたいですが、上の部屋のコンピュータのスイッチを入れる音が聞こえたと言う話を聞いたこともあります。

もし仮に、真上あるいは隣りに、よく物音をたてる住人がいたら最悪です。その場合は、まずは、下の管理所に訴えるしかありませんが、それでも改善されない場合は、知り合いの中国人に頼んでみるのがいいでしょう。
また中国人は、音に対する耐性がかなり強いので、こちらが困っている度合いが、そもそも理解できないこともあるので、やっかいです。

〇モノがよく壊れる
家自体というよりも、クーラーなど備え付けの家電などですが、とにかくよく壊れます。日本の生活では、考えられないくらい、モノが壊れるのです。不動産自体の問題ではないですが、これについては、別途とりあげる予定です。

〇ほぼ毎年、家賃が上がる
最近、不動産の価格が落ち着きつつあるようですが、中国では、基本的には不動産価格は上がり続けるもので、賃貸物件の場合も例外ではなく、家賃も上昇を続けています。毎年か、少なくとも2年に1度は、家賃は上げられるということは覚悟しておいたほうがいいでしょう。日本では考えられませんが、物価や人件費など何もかもが上昇している中国では、家賃も例外ではないのです。

〇大家の権利が強い
借地借家法という法律で、借家人の居住権が保護されていると日本と違って、中国では、大家(房東/ファンドン)の権利が非常に強いです。
例えば、大家が来月から家賃を上げるので、出て行ってくれと言われれば、出ていかなければならないといった具合です。もし、そういう突発的な事態を避けたいのであれば、契約時に、特別条項として記しておくことが大事と思います。
こういう、借家人の権利の弱さがあるので、中国人が家を買いたがるという事情があるようです。

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高層階なのに、このような無防備な通路も

商業用物件について

会社を立ち上げるなど、商業用物件を探す場合は、登記(注册)とのからみもあるので、より注意が必要です。また、一般的に、一年目はディスカウントしておいて、二年目から大幅に上げるということも、よくあるようです。折角、事業が軌道に乗り出しているのに、家賃を大幅に上げられれば、立ち退かざるを得ず、事業そのものに影響が及びます。

以下、自分の事例ですが、多少ですが、そのあたりのことも書いています。
中国でプチ会社経営 | 広東省深圳@老板日記

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