日本人旅行者は、中国で銀行口座が作れない!?

先日、日本人の知り合いが、中国に旅行に来たときに、中国で銀行口座を作れないか?というので、一緒に、銀行まで出かけたのであるが、これが結構、大変だった。

最初のうちは、断られても、中国のことだから、何軒か回っていれば、そのうち、できるところもでてくるだろうと、タカをくくっていた。以前、日本人の旅行者から、似たような依頼を受けたときも、最終的には、平安銀行というローカル銀行の支店で口座を作れたし、実際、中国は、支店とか、担当者によっては、どうとでもなるところがあるからだ。

しかし今回、深セン市内の、工商銀行、中国銀行などの国有銀行、あるいは華夏銀行、平安銀行などの民間銀行など、いろいろ回ってみたが、どこも反応が悪い。どの銀行を回っても、判を押したように「できない。」というそっけない答えだった。しかも、態度はかたく、ほとんど即答という感じ。四大銀行など国有銀行はともかく、比較的審査がゆるい民間銀行などでも、そういう対応では、さすがに、支店とか担当者レベルの裁量の問題ではないと判断せざるを得ない。

銀行側の話を、まとめてみると、どうも、今年6月から法律が変わって、外国人旅行者は、居住証明がなければ、銀行口座をつくれないということになったらしい。我々が、出向いたのが6月の初旬のことである。全く、運が悪かったとしかいいようがない。担当者の話の中でマネーロンダリング(洗銭)云々という単語もでていたので、多分、そういう不安というのが、根底にあるのだろう。

ただ、上記の旅行者は、ノービザでの渡航だったが、もし出張ビザ(FとかM)があれば、また状況は違っていたかもしれない。まあ、いずれにしても、最近、何かと中国も厳しくなっているようで、以前は、普通にできていたことでも、簡単にできなくなってきていることは確かなようである。
その後、別の日本人の知り合いが、Mビザでも中国銀行で口座を作れたようである。ただし、中国に定住する住所がある人なので、通常の出張とか旅行というパターンではない。とりあえず、定住する住所があれば、何とかなるようだ。


しかし、銀行口座を作ってみたいという気持ちはわからなくもないが、旅行者が、銀行口座を作っても、実際のところ、その後、ほったらかしということが、圧倒的に多いようである。かつて、香港のHSBCなどで日本人が口座を作るブームがあり、その後、大量に休眠口座ができて、当局が日本人に対する口座開設を厳しく制限したという話を聞いたことがあるが、やはり、明確な理由がなければ、作っても、そうなってしまうのはしょうがないだろう。

旅先でウィーチャット? それでもウィーチャット決済したい場合

そもそも、上記の方であるが、何故、中国で銀行口座か?というと、単に作ってみたかったということとは別に、旅先で、ウィーチャット(微信)で決済をすることができれば、便利だからということであった。

「旅先でウィーチャット?」

自分からすると、旅をしているときぐらい、スマホの画面なんか見たくもないのであるが、中国を移動する時、汽車の予約とかで、一定のメリットはあるのだという。、

では、銀行口座の無い旅行者が、中国でウィーチャットで決済をしたい場合、どうすればいいか?

その場合、他のウィーチャットユーザーから送金してもらえば、送ってもらった金額分を使うことはできる。お金を送ってもらうと、自分の財布(銭包/チェンバオ)に入金されるので、銀行口座を持っていなくとも、その電子マネーで支払いができるというわけだ。

ウィーチャットの画面を開くと、以下のような画面になるので、右下の我(わたし)をクリック

次は、マイページの画面から、銭包(さいふ)をクリック

銭包(さいふ)のところに、お金が入っているかを確認。ここに入金されたお金は、そのまま使えるようである。

あと、すぐに思い浮かぶのは、別の人間が持っている、休眠中の口座などを、ウィーチャットにリンクすることであるが、さすがにそれは難しいだろう。そんなことがありということになれば、他人の口座情報さえわかれば、お金を落としまくりということになってしまう。最近は、実名制で、携帯電話の番号に対して、身分証番号がリンクされているし、携帯と銀行口座の名義が一致しない場合、使えないはずである。

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日本人旅行者は、中国で銀行口座が作れない!?」への7件のフィードバック

  1. トロイチ

    明日から香港に海外旅行に行き深センで銀行口座を作ろうと思いますがやはり銀座口座を作るのは難しいのでしょうか。
    全くダメ?
    どこかの銀行支店ではOK?
    目的はalipayやwechatを使ってみたいのです。

    返信
    1. 老板老板 投稿作成者

      こんにちは。

      ブログにも書いたとおり、旅行者が銀行口座を作るのは、最近になって、厳しくなったようです。
      先日、5-6店舗、回りましたが、すべて門前払いで、支店や担当者によって、対応が変わるというような感じではなかったです。中国のことなので、もしかしたら何か方法はあるのかもしれませんが、今のところ、自分にはよくわからないということです。(就労ビザでなくとも、ビジネスビザ(FとかM)をもっていれば、また状況は違ったかもしれませんが・・・)

      もし、ウィーチャットやアリペイが使いたいだけであれば、ある程度、信用できそうな人にお金をあげて、代わりに、自分のウィーチャットに、金額分だけポイントを送ってもらうという方法もできます。
      ただ、それ以前に、ウィーチャットの初期設定の個人認証で、パスポート番号が使えないとかで、旅行者の方は、難儀していました。結局、クレジットカード番号で切り抜けたような感じでしたが、案外、そういう最初の設定作業も大変かもしれません。

      返信
  2. ukp_simple

    私の知人が、数日前に申請に行き、このブログと同じような状況でダメだったと言っておりました。
    私は、昨年の元旦に上海の工商銀行や中国銀行からダメと言われて、それから数カ月後に無事黒竜江省方正県で工商銀行の口座を作ることができて、微信(We Chat)決済もできます。
    方正県で口座開設できたのも、同行した方の友人が現地の工商銀行に友人がいるということで、何とかなったという感じなので、比較的作りやすい華夏銀行もダメになったということは、旅行者としては困難ですね。
    微信支付の設定ですが、詳しくは忘れましたが、それほど大変ではなく、あっさりとできたという感じでした。
    (自分が中国APPに慣れているせいもありますが)

    返信
    1. 老板老板 投稿作成者

      ありがとうございます。
      そうですね。最近は、人民元の口座開設が厳しいです。以前は、ケースバイケースだったんですが。まあ、これも時代の流れですかね。でも、黒龍江省の工商銀行で、口座が作れたのはラッキーでした。昨年だからまだ、何とかなったのかもしれないです。

      やはり、ウィーチャット経由で、簡単に銀行の口座からお金を送れてしまうということが、問題なのかもしれません。先日も、自分の知人が、日本にいる別の知人(元中国在住)に、ウィーチャットで送金してましたが、仮に旅行者同士で、自由にそういうことができたら、お金は、中国国内の銀行から銀行へと移動するだけでも、中国に住んでもいない外国人が、海外にいながらにして、中国国内のお金を勝手に移動できるということになり(一回一回は少額だとしても)銀行としては、心中穏やかならざるところはあるのではと思います。
      ネットバンキングでも、海外で操作できることには変わりないですが、ウィーチャット経由での送金の場合、間に民間会社が仲介するので、銀行側が、出入金の経路がつかみにくく、完全に情報を補足しきれないところがあるんじゃないでしょうか。よくわかりませんが。

      返信
  3. 匿名

    こんにちは。私は中国在住ですが、1年以上のVISAが必要と言われ断られました。
    VISAは一年更新なので、無理なのか?!と食い下がったところ、納税番号を教えろ。と言われ、知らないと言うと窓口へ電話しろ。とのことで、在留許可があってもダメでした。

    返信
    1. 老板老板 投稿作成者

      こんにちは。
      中国在住で、在留許可(居留許可のことですね?)があれば、普通は、問題なく銀行口座は作れるはずです。
      一年以上とか、納税者番号を要求するというのは、よくわからないですが、要するに向こうは、その外国人が、しっかりとした住所をもち、正式に働いているかどうか知りたいだけなので、それが証明できる資料であれば、何でもいいと思います。パスポートと居留許可以外に、マンションの契約書や就業証のカードなども役に立つかもしれません。
      中国の銀行は、支店や担当者によって、対応がマチマチなので、いくつか銀行をあたってみれば如何でしょうか、すんなりパスする可能性はあると思います。

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