中国でサウナ(桑拿)に入る

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必殺 逆エビ固め 

中国で、日本人が楽しめる娯楽というのは、はっきり行って少ないと思う。ただ、少ないながらも、わり良いと思うのがマッサージ、サウナの類だろうか。コストパフォーマンスが非常によく、多分、日本の半分か、3分の1くらいの値段で、楽しむことが出来る。まさに、人件費の安い中国ならではといえよう。

今回は、中国のサウナについて、少し紹介してみる。

中国でサウナに入ってみる

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中国に行けば、どの街にも、だいたい、桑拿(サウナ)、按摩(マッサージ)、足浴(フットマッサージ)という看板は、目にすることになるだろう。大体、派手なネオンサインになっているので、それを頼りにしていけばいいし、ホテルに併設されていることも多い。あと、大きなサウナの場合、香港側から来る時、イミグレからの送迎バスもあるようである。また、サウナが入っている建物の前に、小さなカウンター(写真)があって、案内役がいることもある。

桑拿(サウナ)、按摩(マッサージ)、足浴(フットマッサージ)は、それぞれ、漢字の意味のごとしであるが、規模は色々である。それこそ、街中でやっている散髪屋に併設されているようなものから、大浴場やプールつきもものまで、規模はいろいろである。まあ、門構えをみれば、大体、どの程度の規模の施設かは、分かるようになると思うが、以下、浴槽つきのサウナについて、紹介してみる。

玄関

ゲートをくぐると「欢迎光临(いらっしゃいませ)」という声がかかる。正面は、大抵、こういうカウンターになっているはずである。
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ここで、係の人間に、一言いえば、ちょうど腕時計のような形をしたものをくれるので、腕に巻けばいい。サウナの中にいるときは、中で、何かを消費する度に、服務員が、その腕時計のようなものに、センサーをかざすと、情報が中央の端末に送られる仕組みになっているようだ。もろもろの費用は、一番、最後に、カウンターで清算する。

彼らの案内に従って、更衣室(ロッカールーム)に入る。

更衣室(ロッカールーム)

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係りの人間が、自分の番号のところまで案内してくれるので、脱いだ服は、そこに入れる。案内の服務員が、自分が脱いだものを、ハンガーにかけてくれたりしてくれる。

バスタオルを一枚暮れるので、それを巻いて、浴槽へ行く。

ちなみに、携帯電話などを、中に持っていきたい場合、浴槽近くに、小さい携帯電話用のロッカーがあるはずだから、そこに入れておけば、浴槽から上がった後で、取り出して、そのままホールに移動できるようになっている。

サウナと浴槽

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そこそこの規模のサウナであれば、浴槽くらいはついているはずである。規模はマチマチで、それこそ浴槽の中で泳ぐことも出来るようなのから、申し訳程度のところまで、色々である。中には、プールを併設しているゴージャスなサウナもあり、水着を借りて、泳ぐことも出来たりする。
sauna-6  フィンランド式サウナ
sauna-43 スチーム風呂

ここで、一風呂浴びた後、係りの人間がいて、館内専用のガウンをくれるので、それに着替えて、ホール(大厅)に入る。

ホール(大厅)

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ホール(大厅)には、だいたい、上の写真のように、長いソファーずらっとが置いてあるので、自由に腰をかければよし。ソファーは、リクライニング機能がついているので、自由に傾斜を調整できる。また、大抵、前にTVがついている(下写真)。ただ、中国のTVであるから、見ても面白くないかもしれないし、壊れていることも、結構多い。
そのうち、こういった制服を着た係員が、「飲み物は何にする?」とか「足マッサージは要るか?」とか、いってくるので、適当に、用を言いつければよい。
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sauna-17  スイカとお茶

足マッサージ(按脚)ほか

ちなみに、ここでは、足マッサージ(按脚/アンジャオ)が、セット料金込みとなっていることが多い。時間は一時間程度。誰か指名したい人間がいれば、番号で指定する。女性(男性)がよければ、その旨を指定すればいい。特になければ、係員にお任せとなる。

何回か、通っているうちに、顔なじみのマッサージ師ができれば、番号で指定すればいいだろう。そういう、マッサージ師と話をするのもまた、中国のマッサージでの醍醐味と言える。地方出身の子も多いので、普段、オフィスで一緒に働いているような中国人とは、かなり違う雰囲気の人間と出会える。
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マッサージのあとは、そのマッサージ師がもっている小さな用紙に、サインをして、チップの料金を書き込む。固定料金に慣れている日本人からすると、どうもこのチップというのが慣れないのであるが、マッサージ師にとっては、その額が、彼らの取り分になっているので、マッサージ師との関係を良好に保つためにも、あまりケチらないほうがいいだろう。目安としては、足マッサージの場合、一時間で三十元くらいもあげれば、十分である。チップの金額も、一番最後、カウンターで清算される。

足マッサージ以外にも、オプションとして、耳そうじ(采耳)などがある。足マッサージと同時に頼むと、二人がかりになってしまうこともある。

sauna-29 足マッサージ(手前)と足のお手入れ(修脚/向こう)

sauna-10 耳そうじ(采耳)

また、お腹が減ったら、ご飯も注文できるし、あと、マージャン部屋とか、コンピュータ、ゲームなど、各種、娯楽部屋を用意しているところもある。

マッサージ(全身)の種類

足マッサージ以外の全身マッサージ等は、別料金である。また、ホールではなく別室で行う。中式、タイ式、港式、日式 など、いろいろある。

中式

中式(中国式)は、いわゆる普通の按摩である。服とか、ガウンを着たまま、背中、足、手、頭といった順番に施術していく。基本料金が、二時間で70元位(千円強)とかで、とにかく安い。 sauna-14

sauna-39 台に穴があいているので、うつ伏せのときは、ここに顔を突っ込むことになる。
sauna-44 仕上げのポーズ

泰式(タイ式)

中式が、押す、揉むことを主体とするのに対して、タイ式は、関節を伸ばすのが主眼。プロレス技さながらの、アクロバットなフォームを多用したりするので、密着度の高い施術となる。値段は、中式より、やや高め。(二時間で110元くらい)以前、タイマッサージと言えば、やはりタイが本場であるが、まあそんなに、外してはいないような気がする。
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プロレス顔負けの関節技を披露
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最後の極めのポーズ  時には、自分の体重の二倍はあろうかという、おっさんも膝の上に乗せてしまう。sauna-23

踏まれて、時に之に耐える、股よろこばしからずや。 踏まれたい男、必見。
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天上のバーを利用して、こんなのも、。しかし、かなりの重みがかかるので、注意が必要。
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苦痛か、はたまた快楽か? 倒錯の世界へ、誘われそうな予感。
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推油 日式(港式)

中式、タイ式以外で、結構多いのが、以下のように油を使って施術するタイプ(推油)で、このようなマッサージを、こちらではなぜか、日式(あるいは港式)と呼ぶことが多い。当の日本人からすると、わけがわからないが、名前は何でもいいらしい。値段はマッサージの中では一番、高く、(二時間で130―150元くらい)sauna-24

中国のマッサージは、とにかく、時間が長いので、気持ちよくなって、途中で眠ってしまうこともあるが、部屋の温度に気をつけたほうがイイ。ガウン一枚なので、冷房をギンギンにして、うとうとすると、すぐに風邪をひいてしまうからだ。

夜を明かす(過夜)

夜が遅くなって、家に帰るのが面倒くさくなってしまった場合、サウナの中で、寝泊(過夜/グゥオ・イエ)することも出来る。ホールで、布団を借りて、寝てもいいし、空きがあればマッサージ部屋を借りることも出来るところもある。入店時間から24時間を超えなければ、一日分であるから、特別な料金は、必要はないと思う。(このあたりの仕組みは、店に確認したほうがいいだろう)

美容

その他、通常のマッサージとは違った施術も取り揃えている。美容(メイロン)もそのひとつで、ホールでねそべっていると、美容専門部隊の綺麗どころが、近寄ってきて、満面の笑みを浮かべて、営業トークをしにくるが、興味がなければ、きっぱり無視すればいいだろう。自分は、「男だから美容は要らん!」といって、断っているが、それでも結構、食い下がってくるのもいる。どうも日本人の拒否感というのは、彼らには弱すぎて伝わらないようだ。ちなみに、こういった美容といった項目は、足マッサージとかと違って、必須項目ではないので、実は、客の獲得が大変らしい。
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sauna-8 トンカチ? いったい何をするのか?
sauna-13 適度に加熱した黒い石を背中に乗せたり

 

足浴

足浴は、呼んで字のごとく、いわゆる足湯のこと。湯につけるだけではなく、その後、足マッサージを行うのが一般的。サウナに行かずとも、街中で、どこでもやっている。
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sauna-35 花を浮かべたり、牛乳浴などもあるようだ

拔火罐

あと、日本人にはハードルが高いが、拔火罐(バ・フゥオ・グァン)というものがある。火を使って、透明なを背中に吸いつけて、そのまましばらく置いておくというもの。イメージ的には、お灸などに近いかもしれない。血行を良くしたり、体の毒素を取りのぞいたりといった効能があるらしいが、自分は受けたことがないので、イマイチわからない。
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透明なガラスの真空管、あるいは竹の筒などを使って、行われる。 sauna-huoguan-2

拔火罐のあと、しばらくは、このような紅いあざが残ってしまう。エレベーターとかに乗っていると、たまに、肩の辺りに、このあざを作っている人を見かけることがある。
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sauna-huoguan 竹筒老人。

値段は?

会計は、最後にまとめてする。

入店料(足マッサージ代込み)だけだと100元くらい。ただ、さすがにそれだけで済ます人はいないと思うので、全身マッサージを入れると、200-300元は必要となってくる。

例えば、中式マッサージを受けた場合、こんな感じである。

入店料(足マッサージ代込み) 70元
足マッサージ(チップ)    20-30元
中式マッサージ基本料金    70元
中式マッサージ師へのチップ  30-50元

合計 190-220元

あと、マッサージの種類によって、値段(基本料金、チップ)が変わってくるので、タイ式、日式になると、さらにアップすると思えばいい。

〇上記の値段は、中国の地域、施設のグレードによってマチマチなので、一応の目安にすぎない。また、自分の主観も、かなり含まれているので、各自、店で確認されたし。

その他

〇朝~夕方までに、入店すると、かなり割引がある。(ただ人間、そうそう平日の朝・昼に、風呂に入ろうとは思わないから、実際上は、難しいが・・・)

〇特定のサウナにしか行かない人であれば、そのサウナで、1000元、2000元~数千元単位で、回数券を購入しておくと、一回当たりの費用がお徳になることはいうまでもない。ただ、日本に帰国になって、使い切れなかったり、そのサウナが突然、なくなってしまう(中国では割りとある)ことも、全くありえなくはないから、あまりたくさん買うのも何であるが。。。。。

マッサージ師の一日

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さて、上記で説明は大体終わったが、自分にとって、中国のサウナというのは、単に、風呂に入って、マッサージを受けて、という場所ではなく、いろいろな意味で、中国の社会を知る場所でもあり、また中国語を話す場でもあったことは確かである。
会社の中国人は、そんなに深い付き合いをしないので、どうしても、こういう場所を通じてしか、中国人と関わりようがないというのもある。

彼らは、コンビニなどと同じように、朝班、昼班、夜班と、三交代制になっている。シフトは、夜なら夜で固定というわけでもなく、昼になったり、夜になったり、する上、月に三日しか休みがないので、結構、大変に思えるが、客から呼ばれたときだけ、出て行って、足をもむだけなので、実際は、そんなにしんどくはないようである。

彼らは、いわゆる、タコ部屋というか、一つの部屋にいっぱい、ベッドを置いて、暮らしているので、ほかのメンバーの話とかは筒抜けで、顔なじみになってくると、いろいろと、内輪の話とかも聞けたりする。「けちな香港人の客がいて、三時間もやって二十元しかくれなかった。」とか「ホテルまで、出張で来てくれと、しつこい老外(西洋人)がいて、困っている。」とか「あのマッサージ師は、香港人の男とくっついたが、暮らし向きがよくないので、まだ働いている。」とか、まあ、そんな感じである。実際、以前、自分が、行っていたサウナは、香港人の客が圧倒的に多く、香港の男と、中国大陸の女がくっついたりすることは、日常茶飯事だったようだ。
广州按摩女技师的一天-中国搜索财经

中国人には、サウナ、サウナと連呼しないほうがいい

あと一つ、注意しておくと、中国では、大っぴらに、サウナ、サウナと連呼しないほうがいいかもしれない。(特に女性には)例えば、中国人の知り合いに、話をすると、こういう反応が返ってきたりするので、注意が必要である。

「〇〇さんは、休日とか何してるの?」
「そうですねえ。サウナに行ったり・・・」
「えっ!サウナですか?(ハッとした顔になって)」
「はい、そうですよ。(平然と)」
「へー、サウナね。そうですか。ふふ、ふふふ・・・(このあたりで、何故か含み笑いが)」
「ええ、ゆっくりと湯船につかってね。最高です。」
「そうですか。サウナね、ふふ、ふふふ・・・{意味深な笑い}」
「そうなんですよ。ふふ、ふふふ・・・」

中国人にサウナと言うと、何かこういう含み笑いに遭遇することになる。というのも、こちらでは「サウナ(桑拿)」というと、勢い、風俗的な範疇まで含んでしまうかららしいのである。実際、そういうサービスをやっているところもあるし、あるいは、深センの北に東莞という街があるが、あのあたりのサウナというのは、ほとんど風俗と変わらないものも多いようだ。一度も行ったことがないが、まあ、制服からして違うので、多分、なにをやっているかは、大体、察しがつくが・・・・。中国人がサウナときいて、ニヤニヤするというのは、多分、そういうサウナのことが念頭にあるのだろうと思う。

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