日本一時帰国2008年 Ⅰ  広州から成田空港・上野界隈まで

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ある所にはある NTTの緑の公衆電話

今回、先日日本に帰国したときのことについて、ちょっと書いてみることにする。

今回の帰国では通常の香港経由をやめて、気まぐれで広州、成田経由にしてみた。


 

春節前の深セン駅前  巨大仮眠スペースと化す駅舎

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さて、出発は、シンセン火車駅。春節前後の火車駅周辺は、人で溢れかえっていて、スリも多いので注意が必要である。

駅の構内では、寝泊りする人々が、壁伝いに陣取って、雑誌をみたり、カードに興じたり、カップラーメンを食べたり、とにかく、いつ発車するのかあてもない汽車を待つために、ここに陣取っている。
彼らにしてみれば、春節は、自分の故郷に錦を飾る、一年に一度の晴れ舞台。待ち時間の長さも、案外、苦にならないのかもしれない。といっても、この時期、駅周辺はスリが横行しているので、眠るといっても熟睡はできないだろう。

駅が、巨大な仮眠スペースになっている。中国の駅がやたらでかいのは、こういうときのことも考えてということなのだろうか?
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というわけで、自分のほうは、広州へと移動。

春節の広州  途中で地下鉄を降ろされる

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広州の地下鉄構内  北京オリンピック前ということもあって、各種目の写真と解説が

広州東駅に到着後、エアポートバスが発車している広州駅まで地下鉄で移動中、広州駅ひとつ手前の駅で、突然、乗客全員が降ろされてしまった。

とにかく中国というのは、いつもこの調子である。計画を完全に立てても、何かしら想定外のことが起こってしまう。理由が分からないので、とりあえず、他の乗客といっしょに、地上にあがり、行列の後についてぞろぞろと歩いていく。

5分くらい歩いた頃だろうか、前方で、機動隊みたいなのがバリケードを作っているようである。

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バリケードと機動隊を前に群集が

多分、広州駅周辺が人で溢れかえっているので、一定数の人間しか入れないように調整を行っているのだろう。春節のこの時期、とにかく、中国は人口が多すぎる割に、鉄道網が未成熟、おまけに祭日が集中しているので、どうしても民族大移動となってしまう。
しかも、今年はさらに、中国南部は50年来の大雪で、その影響で、列車が大幅に遅れて、とんでもない状況になっているらしい。新聞で耳にしたところによれば、列車の乗客が、2日も3日も缶詰状態にされ、しかも電気は切れるは、お湯は切れるはで、トイレからは汚物があふれ、においが車内に充満し、地獄さながらであったらしい。

広州駅からエアポートバスで空港まで行こうと思っていたが、それはあきらめタクシーで広州白雲空港の近くのホテルまで行った。狂ったようにすっとばすタクシーに乗って、20分くらい乗車(100元)したらあっという間に、ホテルについてしまった。
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やたらと広いホテルの部屋。240元(3600円)

広州白雲空港 入れ物は立派だが、ソフト面が・・・・・

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さて翌日。8時半のフライトにあわせて、朝の5時に起床し、ホテルの送迎バスにのって6時半には広州白雲空港に到着。こんなに早朝に起きたのは何年ぶりだろうか。ともかく無事起床できてよかった。

この広州新白雲国際空港であるが、中国大陸では旅客数が北京首都国際空港に次ぐ2番目に多い空港とのこと。国内線の定期便が120数便、国際線が52便あり、国内外の都市と地域140カ所以上を結んでいるらしい。予想では今年の旅客取扱数は延べ約3100万人に達し、世界の空港上位30位に入るという。

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広州ホンダのアコード。広州は、御三家(トヨタ、日産、ホンダ)がそろい踏みし中国のデトロイトと呼ばれていている。

ただ、使ってみて思ったのは、入れ物が先行している割りには、まだまだだなあと感じることが多かった。外国人に対する配慮が、全然足りない、というか利用客の大半が中国人だからか、中国語ができないと一歩も先に進めないのである。やはり、そういう点では、香港のほうが、一歩も二歩も先に進んでいるといえるであろう。

また、空港内の売店で、水を買おうとしてレジにいくと、飯を食いながら、つり銭を渡す店員女性がいたりとマナーも中国標準。入れ物だけ整備しても、肝心のサービスがなっていなければ、外国人には利用されないだろう。ただ、これでも開港直後に比べれば、マシにはなってきているらしいが・・・

広州新白雲国際空港 へのアクセス

現在、広州地下鉄3号線を利用すれば、空港までいけるようになった。(「机場南」駅下車)    

広州地下鉄 路線図

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その後、まあ、無事にフライト。成田までは3時間15分。
NW(ノースウェスト)の機内食。
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成田空港に到着 とりあえず無事入国

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おかえりなさい」何気にいい言葉である。ああ、日本に戻ってきたんだなあと思わせるものがある。やはり、帰るべき場所があるということはありがたい。

成田空港につくと、とりあえずトイレへ。

それにしても、日本へ帰ってきたときに、一番最初に思うのが、「日本のトイレは、どうしてああ綺麗かつ清潔で静かなんだろう?」ということ。

ちなみに世界の空港ランキングでは、トイレの清潔部門で成田は第二位だとか。(一位は関空)なるほどである。

japan2008-tokyo (1) 和服の女性がお出迎え。木村佳乃

次に入国

日本国籍である私は、当然、日本人のラインに並ばなければならないわけであるが、いつもの癖で、FOREIGNER(外国人)を探して、その列に並びかけようとしてしまった。「ちょっと待てよ、この国、自分の国、違うんか?」と気がついて、日本人のラインに並びなおしたが・・・

というわけで晴れて帰国。早速、東京へ向かうことにした。

京成で東京へ マナーが違いすぎる日本の電車

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とりあえず看板が目に付いた京成に乗ることに。
京成ライナー(2000円、60分)と普通の快速(1000円、80分)があったので、20分の差ならばと
安い快速に乗ることにしたが、まあ正解だったと思う。

さて、東京にはその昔、数年間住んでいたことがあるが、京成腺に乗ったのは今回初めて。「なるほど、ここが津田沼か、ここが青砥か。」などといっているうちに、都心へと近づいていく。

それにしても、日本の電車内はどうしてこうも整然として静かなのだろうか。
皆、本や雑誌に目を通したり、居眠りをしたりして毅然としている。しかも、居眠りと言っても、本当に寝込んでしまう人間など居ない。ちゃんと目的地が着いたら起きて降りていく。つまり、最初から寝てなどいないのだ。

これが中国であればどうか?まず本や雑誌など活字を読んでいる人間なんて見かけないし、居眠りしている人間など皆無である。居眠っているとすりの被害にあってしまうからというのもあるが、彼らは居眠りという行為自体、苦手そうである。居眠りをすると、本当に寝てしまいそうだ。
彼らは大抵は何もしていないか、あとはおしゃべりか携帯電話で大声で話をするかである。
電車内ひとつ見ても、文化の違いをまざまざと見せ付けられる。

派遣の広告がやたらと目につく日本

また向かいを見ると、こんな広告が目にとびこんできた。
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今回、電車や公共スペースでやたらと目にしたのが、人材派遣会社の広告である。
ネットでは、正社員雇用が減っている間接雇用に切り替わっているということは、情報としては
知っているのであるが、久しぶりに日本に戻ってみて、こういう広告の多さを目の当たりにすると、ああ、やっぱり本当なんだなと思わざるをえない。

東京駅にて
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丸の内線西新宿駅にてjapan2008-tokyo (38)

上野・御徒町界隈 散歩

そうしているうちに、京成上野駅到着

ようこそ東京。12ヶ国語で書かれている。
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さて、東京経由できたからには、せっかくだから東京見物でもしてから家に帰ることにする。
旅の出発は、やはり上野駅である。
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東京に立ち寄ると、なぜか上野に立ち寄ってしまう。まずはコインロッカーに荷物を放り込んで、とりあえず、街を歩いてみる。
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公衆電話で家族に「今、東京に着いたこと」を知らせる。久々のNTTの緑の公衆電話。携帯の普及で絶滅しているのではとも思ったが、やはりあるところにはある。
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超高速で用件を伝えて、30秒で切ったつもりであったが、120円が消えていた。120円と言えば8元。中国ならラーメンが一杯食える値段である。何でもかんでも人民元に換算してしまう自分が哀しいが、日本にいる時間がたつにつれ、その感覚は無くなってしまうから不思議である。
しかし、NTTの公衆電話は、お金が減る様子が、パネル上でコインで表示してあるところなんか、
芸が細かいというか、そんな細かいことにこだわってるくらいなら、電話代安くしてくれと思うが・・

さて出陣である。時間はそんなにないからピンポイントで見て回るしかない。
上野公園の前で、いきなり上野テイストな店、発見。
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うーーんと思わず、足が止まってしまう。
「強精、強壮プリズナ」「あかひげ絶倫粉」「とにかく飲んでみてください強精剤金蛇精ロイヤル
小さな店先の空間が、怪しい精力剤の宣伝で埋め尽くされている。そこまでして精力絶倫になりたい男が、世の中にいっぱいいるとは思えないのであるが・・・

一本3000円とかなり値が張るが、いったいどんな男が飲むのか気になるところである。
また強精剤の他には、こんなものが・・・・
japan2008-tokyo (9)うんちドッサリ 只今大好評のウィズワンα3150円」 って?
便秘薬なのであろうが、本当に大好評かどうかは別として、奇天烈なコピーである。

この薬屋の向かって左隣りには、さらにこんなものが・・・・
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「おでん缶」自動販売機
このおでん缶、秋葉原で大人気というのであるが、本当だろうか?
そう思って、調べてみると、どうも本当のようであった。
http://www.tgc-tengu.com/cgi-bin/result.cgi?no=363
「牛すじ大根入り」「つみれ大根入り」「がんも大根」と三種類発売されている模様。
賞味期限36ヶ月って、実際こんなもの3年ももつもなのか?

しかし、本当であるということは百歩譲るにせよ、秋葉原で人気があることが、こんなにも凄いことであるかのように喧伝しているところが微妙というか・・・また、MEIJIの自動販売機をそのまんま再利用しているところも何とも。

さらに「ビニール袋をご所望のお客様は・・薬屋さんのとなりのカバン屋にお申しつけ下さい。」
という張り紙まで。なんと、ビニール袋までくれるサービスぶり。
そのビニール袋をくれますよという、かばん屋さん、確かに薬屋の隣にあった。
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一つ一つの商品にうんちくがびっしりと・・・・・

この黄色の紙にマジックの字。これ同じ経営者ちがうんか!
全く、サービスがいいのか、単に暇なのか?謎多き店である。

さて、この上野から御徒町、秋葉原にかけてというのは、外国人特に中国人、韓国人といった
アジア系が多い地域のようである。すれ違いざま北京語、広東語を聞くこともしょっちゅうである。japan2008-tokyo (17)
通りすがり、北京語を耳にしたので振り返ってみると上記、女性が。もう見るからに、中国人という服装をしている。彼らは、ファッションや化粧も日本人のそれと全然違うのですぐにわかる。しかも、日本人に比べるとかなり大きな声なのでなおさらわかりやすい。

その他、トルコ人、インド人、アフリカ系なども結構見かけた。このあたりのエスニカルな雰囲気に彼らが自然に溶け込みやすいのであろう。

トルコ人?ケバブ屋。
日本語がかなり達者からだろうか、学生たちの人気者であるようだ。彼らの陽気さにつられて来る学生ファンも多いようである。
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その他

中年世代には懐かしいヤッターマングッズの店。最近、リバイバル放映されるのだとか。
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「エース」という名のカレー屋。店の外装からして昭和30年代らしい雰囲気を漂わせている。
カレー(500円)の食券を買って、それをカウンターに出したと思ったら、30秒もしないうちにカツカレーが出てきた。
「え、いったいいつの間に!?」何か、魔法でも見ているかのようである。
また、それにつられてか、カウンターの客も5分くらいで去っていく。
まさにファーストフードの見本のような店である。
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このあたり、治安は悪そうである。japan2008-tokyo (16)

ガチャポンであるが、実は中国シンセンにも存在する。当然、日本のガチャをそのまま
持ってきたものであるが、違うのは、店番が四六時中見張っているところだけである。
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さて、上野から次の目的地、に行くため東京駅中央線ホームへ。
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長いエスカレーターを抜けると、果たしてなつかしの中央線ホームが・・・・と思ったが、何かが違う。
「お、これは。新型車両ではないか。」 中央線が、旧型を完全に一掃していた。
「いつの間に・・・・」
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東京にずっとお住まいの方々にとっては「何を今更、寝ぼけたことを言ってるんだ」なのであろうが、ここのところ、ずっと東京をご無沙汰していた自分としては、ちょっとしたニュースである。
山手線、京浜東北線などが、新型車両化されていく中、ひたすら古い車両で押し通していた中央線。

なぜに中央線だけほったらかしに?と思っていたが、ここへきてのこの変化ぶり。
ともかく、これに乗って、その昔、自分が暮らしていた街へと向かった。

日本一時帰国2008年 Ⅱ ~高円寺貧乏物語、カプセルホテル等へ続く

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