「日本脱出」 中国で日本語教師 プチ体験!

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暇な午茶?

ちょこっと、海外体験してみたい。

そんなとき、誰でも思いつくのが「日本語教師」ではないでしょうか。しかも都合の良いことに、とりあえず日本人であれば、誰でも日本語は話せます。実は自分も昔、中国で現地企業を辞めた後、次のことを考えつつ、半年くらいですが日本語教師をしたことがありますが、なかなか面白い体験でした。
以下、中国広東省の日本語教師の仕事について、自分の経験を交えながら、お話ししてみたいと思います。

日本語講師になるには?

「日本語教師にどうしたらなれるのか?」ということでいえば、日本人であれば、いつでもなれます。自分は、たまたま当時の知り合いから、こういう仕事が有りますよと、向こうからそういう話を受けたので、話が早かったんですが、もし、そういうものが無ければ、インターネットの以下のようなサイトから応募すればいいんじゃないでしょうか。 日本語教師・職員求人情報 NIHON MURA(日本村) 

「でも、日本語教師になるには、一般的には日本語教育能力検定試験420時間とかを取得して、その後、正式な教育機関に採用してもらわなければならなかったんじゃないの??」と思うかもしれません。

しかし、それは、いわゆる正式的に日本語講師を生業にする人であって、かなり狭き門と思われます。そうではなく、単に中国で日本語教師をプチ体験してみるというだけであれば、それほどハードルは高く無いということです。中国には民間経営の日本語教育機関がいろいろあって、常に日本人の講師を募集しているので、アルバイト程度で日本語教師をする程度であれば、いつもで可能なのです。
また、そこから、本格的に日本語教師の職に就きたくなってからでも、十分に遅くは無いと思います。そういう自分の適性を見るためお試し的な体験の意味合いもあると思います。

日本人教師に求められる役割とは?

 日本語は日本人である限り、誰でもしゃべれます。だから、一応、日本人であれば、日本語教師にはなれます。しかし、だからと言って、上手に教えられるかどうかというのは、それはまた別問題です。また、日本語教師の資格を持っているからと言って、上手に教えられると言うわけでもないようです。

というか、こういった語学教育の場合、母国語話者はサブになると思ったほうがいいでしょう。つまり、中国人講師の方がメインで、日本人講師はサブということです。というのは、中国でやっている日本語教育というのは、NOVAのような会話主体ではなく、試験に合格するための、学校教育型が多いので、文法、語法などが結構大事だし、そういった面を教えられるのは、やはり中国人の日本語講師がメインにならざるを得ないからです。

日本人ができるのは会話とリスニング、あとはせいぜい作文(ただし中国語の能力が必要)くらいでしょう。まあ、役割的には限定されてしまいますが、中国現地において、日本人は希少であり、また日本人のネイティブ講師がいるということが、その学校の売りになっている面があるので、丁重には扱ってくれると思います。

動機は人それぞれ 

日本語を勉強する中国人というのは、その動機はひとそれぞれです。
日本のアニメや漫画、ドラマが好きで、日本語が好きなお宅っぽい人や、日系企業に転職したいという、キャリアアップ組、さらには、日本人の彼氏や旦那がいるなどです。日常生活では、全く接点のなさそうな人たちであるが、日本語という共通項で、同じ教室にいるということもめづらしくありません。

授業それ自体よりも、むしろ管理のほうが問題かも

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さくらにほんご  美女と日本語・・・・以前、ここに通っていた生徒は、授業料がかなり高いと言ってました。

授業は上手く教えられるだろうか、いろいろ心配はあると思いますが、中国で授業をする場合、授業それ自体よりも、むしろ管理等、その他の方がストレスが高かったりします。
まず一つは、日本人教室といっても、ほとんどの場合、中国人が運営しているので、管理が結構、いい加減な場合が多いということです。
自分の通っていた学校も、その場、その場でテキストや授業方針がころころ変わったりする、まさに朝令暮改を地でいっているようなところでした。中国人には、これが普通なのかもしれませんが、日本人的な感覚からするとアバウトすぎて、正直ついていけません。もちろん、そんな教室ばかりではないでしょうが、そのあたりは、管理側とよく話したほうがいいです。

もう一つは、教室内での生徒への対応です。
中国人の教室は、全般に、がさがさしているというか、授業中でも出入りすることも多いし、携帯電話もしょっちゅう鳴ったりしますので、うっとおしいことも多いです。まあ、生徒は全員、大人なので各人の用事があるだろうし、文化も違うので、ある程度はあきらめていますが、そのあたりも一度、教室側と話したほうがいいでしょう。でないと、自分ひとりで抱え込むことになり、ストレスがたまる一方なのです。
ただ、やみくもに生徒を怒ってみたところで「この教師は、何をそんなに怒っているんだ」と向こうはわけが分かりません。日本人にとっては気になることであっても、中国人にとっては、全くノープロブレムということはよくありますので、ただ感情に任せて怒りつけるのではなく、何故、自分が注意しているのかを、理詰めで説明すればいいと思います。彼らの頭の構造は情緒的ではなく、かなり理論的にできているので、理由を言えば割と納得はすると思います。
これは日本語教師だけの話ではなく、中国で働く日本人全員に関連する話ではあると思います。

以上、こういったことを除けば、中国人に日本語を教えると言うことも、なかなかエキサイティングなことなのではないかと思います。彼らのマイナスの面を上手くやり過ごせば、基本的には、愉快な奴らだし、教えガイはあると思います。

給与・待遇について

日本語教師の給与に関していえば、もちろん薄給であるということはいうまでもありません。給与を期待するのであれば、この仕事は辞めたほうがいいかもしれません。現に「給与が安すぎて生活できない」といって、仕方なく日本に帰っていった先生も知っています。しかし、その日本人教師の半分くらいの給与で、中国人の教師が生活しているのであるから、なかなか文句は言えないです。
これで生計を立てるというよりは、何か、次の仕事を見つけるまでの間、体験的にやってみるくらいのつもりがいいのではないでしょうか。老後の楽しみとしてやっている方もいるようです。(ただ、中国では60歳以上になると、ビザの面が問題になりますが)

就労ビザ

就業の際に問題になってくるのは、やはり就労ビザでしょう。アルバイトとはいえ、一応、お金をもらっているので、本当に2-3週間とか短期でやるならともかく、半年以上にわたる場合は、就労ビザ(外国人就業証、外国人居留許可)を取ったほうがいいでしょう。しかし、この就労ビザを新規で取得するのは、なかなか大変ですので、その機関から、ビザのサポートはどの程度、受けられるのか、あらかじめ聞いておいたほうがいいでしょう。

すべて、面倒をみてくれるのであれば、それが一番ですが、たとえ金銭サポートまでは受けられないにせよ、手続きを手伝ってもらえるのであれば、そうしてもらうに越したことは有りません。それが、無理であれば、専門の業者に頼むしかありませんが、お金がかかります。また、現在及び過去に、その機関で日本人が就労ビザで働いた実績はあるのか確認をとってみたほうがいいでしょう。

もちろん、自分は旅行ビザあるいは出張ビザで十分だというかたもいるだろうし、それはもう自己責任でという話です。実際、そういう形でやっている方もいると思いますし、最後はその人のリスク許容度によると思います。でも、上記のようなやり方は、あくまで違法であって、法律のグレーゾーンを使っているに過ぎない状況であることは、認識していたほうがいいです。

日本語能力試験 JLPTについて

日本語を勉強する中国人が目指すのが、日本語能力試験 JLPTと思います。
https://www.jlpt.jp/ 日本語能力試験 JLPT
日本語能力試験というのは、N1からN5まであって、N1がレベル的に最高で、とりあえず、仕事をする上で、最低限の日本語能力は備わっていると見なされます。話し言葉に関しては、その後、実際上の場面で使い慣れるかどうかによって、かなり個人差があり、N1をもっていても、あまり上手くしゃべれない人もたまにいます。

この元気寿司もどき(冒頭写真)ですが、ドラマ仕立てのCMがあります。子供の時に、生き別れた幼なじみが、大人になった後に何故か寿司屋で再開を果たすという感動的な?物語。深圳寿师傅餐饮连锁广告—在线播放—优酷网 

日本語学習の定番教材

中日交流標準日本語

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定番中の定番で、総合的にやるのであれば、これが一番です。日本語検定を受ける中国人が、真っ先にやるべき教材といえるでしょう。
というのも、かなり詳細に中文での解説が載っているので、中国人の日本語学習者にとっては、やりやすいからです。
ただ、反面、初級、中級、上級とやると、とんでもない分量になりますので、暇で時間が有り余っている若い学生向きという感じがします。

みんなの日本語(大家的日语)

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もう一つの定番教材。会話を中心とした日本語テキストで、テキストは日本語オンリーで記述されているので、世界中で使用することが可能です。内容はしっかりしているし、会話がすべてドラマ仕立ての動画が用意してあったりとユニークな教材です。しかし、いかんせん、日本語オンリーなので、生徒が中国人だけという状況では、上記の「中日交流」が無難でしょう。中国語のように漢字という日中共有資産がある時には、それを利用しないのはもったいない気がします。
ただ、会話のみでいいとか、いろいろな国から留学生がいるような国際クラスだと、これがベストです。

「別笑(笑うな)」シリーズ

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教室でメインで使うには、無理が有りますが、サブで補助的に使用するにはいいかもしれません。漫画仕立てで教材が出来ているので、日本語に親しみを盛ってもらうには最適です。中国の少し大きめの本屋さんであれば必ず置いてあります。

その他、役立ちそうな本

study-japanese
Amazon.co.jp: もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら (クロスカルチャーライブラリー): 荒川 洋平: 本
私が読んでみて、割と考え方が参考になった本です。直説法がベースになっていますが、すべての方に役立つ内容だと思います。

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