中国人も歩けば、ベーカリーにあたる? 「中国ベーカリー事情」

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前回、中国のパンがまずいと書いたが「スーパーのパンが、そんなにマズイなら、ベーカリーに行けばいいではないか?」という声がきこえてきそうである。

まあ、それはもっともであるし、実際、中国にも、いわゆるベーカリー(面包店)は存在する。

いや、存在するどころの話ではない。「中国人も歩けば、ベーカリーにあたる」とでも言わんばかりに、地下鉄の駅を降りて、ショッピングモールを歩けば、小奇麗なベーカリーの一軒や二軒、目にするのは、造作も無いことである。

とにかく店内は照明が明るく、内装もおしゃれ、店員さんも小洒落た格好で出迎えてくれる。そして、何より清潔感がある。中国人民がトレーを持って、パンを選んでいる姿は、すっかり板についてきた感がある。

確かに、スーパーのパンとは、違って、一見、良さげには見えるが、実際のところ、どうなんだろうか。以下、中国のベーカリーについて、語ってみる。

中国人も歩けばベ-カリーにあたる?

例えば、自分もたまに利用している「85度C」という台湾系のベーカリーがある。近年、中国大陸に急速に店舗を拡大中で、どこへ行っても見かける店である。

店内にはカフェも併設しているので、買ったパンや飲み物を、その場で、食べることもできる。ベーカリーというよりは、喫茶店みたいな感じの店もある。ちなみに店名の85℃というのは、コーヒーをいれる最適温度に由来しているとのことで「本格的な味わいを低価格で」がコンセプトらしい。

このベーカリー、店内も明るく、おしゃれな感じで、一見すると、いい感じには見えるし、パンにしても、定番の菠萝包(メロンパン)アンパンをはじめとして、大阪のお好み焼きパンとか、この店でしか見かけないものもあり、創意工夫も、感じられる。実際、夜遅くまで営業しているが、ひっきりなしに客が出入りしている。

ただ、ここのパンを食べてみるとわかるが、これは美味しいというものに出会った例がない。まず、パンの生地が大味だし、惣菜系のパンなどは、味付けがドギつすぎて、日本人が食べられるようなものは、少ない。しかも、別段、安いわけでもない。

中国のサンドイッチ(三明治、三文治)について

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例えば、こうやって、なにげに売っているサンドイッチ(三明治、三文治)なんかも一見すると、パッケージもカラフルで、非常に良さげに見えるが、実はあまり美味しいものではない。

自分は、もう見た瞬間、わかるが、今回(この記事を書くためだけに)あえて買ってみた。
 

麦パン若鶏たまごサンド(全麦嫩鸡蛋三明治) 18元(約300円)



食った感想は、とにかく、甘い!
まずくて食えないというレベルではないが、積極的に、食おうとまでは思わない。外側の麦パンは比較的マトモであるが、マヨネーズなどが過剰で、べちゃべちゃしている。この値段でこれでは、肉まんかラーメンでも食べたほうがマシということになってしまうだろう。

これに限らず、中国では、いまだかつて、まともなサンドイッチを食べた記憶がないのであるが、南国だから、何でも甘くなってしまうということはあるのだろう。実際、お茶でも、焼鳥でも、こっちのものは、何かにつけ、甘みがついていることが多い。

あと、中国では、食の根本に医食同源という発想があり、冷えたものは体にわるいから、あまり食べないというのも関係しているのかもしれない。(ぬるいビール、氷抜きのコーラなども、この発想。)中国人は、サンドイッチのようなヒエヒエのものは、あまり口にしたがらない傾向にあるので、よくしようという工夫も働かないのではないかと思う。

というわけで、サンドイッチが食べたいなあというときは、わざわざサブウェイ(赛百味)に行くくらいしか選択肢が無いのであるが、サブウェイは中国ではあまり人気はないようである。


ちなみに、上記のサンドイッチは、まだ当たらずも遠からずという感じであるが、こちらでは「そもそも、コレがサンドイッチと呼べるのか?」というようなモノも結構、見かける。以下、毒々しい色をしたサンドイッチは、「マンゴー(芒果)」「ストロベリー(草莓)」「ブルーベリー(蓝莓)」などのジャムを、パンに挟んだだけというもの。惣菜というよりは、もはやお菓子の領域に近いかもしれない。

ベ-カリー(面包店)チェーン

さて、ベーカリーのことを書くつもりが、サンドイッチの話になってしまったが、結局「ベーカリーのパンはどうなのか?」ということであるが、日本人が食べて美味しいと感じるものは少ないが、スーパーのパンよりはマシという位だと思っている。
上で紹介した、85℃以外にも、そこそこ、日本人が利用できそうな店はあることはある。以下、ベーカリーのチェーンについて紹介してみる。(画像クリックでホームページに移動)

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A-1ベーカリー」という日系ベーカリーが、経営している店でジャスコの近くに入っていることが多い。

コロッケパン、チョココロネなど、日本人にはおなじみのパンもあるのが嬉しい。お勧めは「クルミレーズンパン」。

現時点では、日本人にとっては、やはり一番、利用価値はあるベーカリーではあるといえる。ただ、実際に現場で働いているのは中国人であり、顧客も、別に日本人に特化シているわけではないので、時間が経過すると、だんだん、ローカライズされてしまうという傾向はあると思う。

あと閉店が近づいてくると、「买二送一」になり、さらに「买一送一」になるのは、やはり中国らしい。

ブレッドトーク(面包新语)

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シンガポール系のベーカリー。地下鉄の駅付近に、必ずといっていいほど、見かける店。

店内は、可もなく不可もなくといった感じで、それなりに利用できる。

インドのナンっぽい生地のパンとか、オリジナリティが感じられるパンが多い。

クロワッサン(可颂坊 kesongfang)

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エッグタルトとか、クッキー類が意外とおいしい店。かなり以前からある。

巴拿米(バナミー)

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韓国系のパン屋で、入店すると「アンニョンハセヨ」といって、出迎えてくれる。
日本のあんドーナツっぽいのとか、なにか今風ではない野暮ったいものも多く、妙に親近感がわく店。でも最近行ってない。
ちなみに、ホームページをいくら探しても、見当たらない。旧ホームページのドメインは、売り出し中とのことである。

山崎面包(YAMAZAKI)【香港のみ】

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たまに、香港に立ち寄ったとき、食パンとかを買って帰ることがある。「超芳醇」など日本の食パンをはじめ、草大福、どら焼きなど、甘党アイテムも取り揃えている。女性店員さんの制服など、なんとなく日本を感させる。

この香港ヤマザキをはじめとして、香港のパンは、やはり大陸よりも、美味しいと感じる。

以前、中国大陸側の会社の同僚から頼まれて、香港からの帰りに、パンを大量に買って、大陸側に持ち帰っていく日本人駐在員がいたが、気持ちはわからなくもない。

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