中国の冬の味覚、麻辣烫(まーらーたん)

広東省深センは、このところ、厳しい寒さが続いている。

朝方、最低気温5度近くまで下がると、暖房施設が貧弱な広東省だと、さすがにこたえる。この寒さの中、オフィスに暖房がなく震えながら仕事をしている職場もあると聞くが、まあ、あと一、二週間の辛抱といったところだろう。

こういう寒い日は、やはり鍋物に限るが、火鍋は、頭数がそろわないと、難しいので、お手軽にとはなりにくい。とすれば、麻辣烫(まーらーたん)なんか、いいかもしれない。

麻辣烫(まーらーたん)というのは、辛くてしびれるようなスープの中に、お好みの具材を入れて食べるもので、一種の「お好み鍋」的、要素がある。まあ中国の冬の味覚の一つといえるだろう。

ただ、一口に、麻辣烫といっても、最近ではイロイロな様式の店があるようで、先日、COCOPARKに立ち寄ったときに、ちょっと、小洒落た感じの麻辣烫屋を発見したので、紹介してみたい。

中国の冬の味覚、麻辣烫(まーらーたん)をいただく

場所は、地下鉄「購物公園」駅そばの、COCOPARK(ココパーク)。

COCOPARKといえば、イオンが撤退してから、だんだん足が遠のいているが、元イオン跡地の一画が、小洒落たフード街になっていて、その一画に、「福客(FOOOK)」という麻辣烫屋がある。一見すると、何の店なのかわからない新感覚風であるが、確かに「麻辣烫」と書いてある。

では、早速、中にはいってみることにしよう。

食材を選ぶ

食材置き場に行く前に、トレーと挟むものを調達。なんか、ベーカリーみたい雰囲気。ここからして、既存店とは、ちょっと雰囲気が違う。

食材置き場。一瞬、スーパー(超市)かと思ってしまうほど、野菜やミートボールをはじめ、豆腐、餃子、麺類、餅など、食材が充実している。何を選べばいいか、迷ってしまいそうだ。

右側は、主に野菜コーナー。鮮度が高く、管理が行き届いている印象がある。

左側は、上段にお揚げ類、中段にきのこ類、下段には、ミートボール、肉類が並ぶ。食い入るような眼差しで、棚を見つめる中国女子。自分が選んでいる脇から、小腹を空かせた中国女子が、どんどん割り込んでくるので、悠長に食材を選ぶこともできない。とりあえず、気が向いたものを、どんどんトレイに放り込んでいく。

一両2.98元の表示が。一というのは、50グラムのことで、一斤(500グラム)の十分の一。選んだ具材の目方によって、値段を計算する。ただ、目方売り以外の具材は、ビニール袋に入って別売りになっているようだ。

具材置き場の隣には、餃子とかナンなどのサイドメニューもあるが、今回はスルー。

とりあえず、麺、油あげ、春菊?、パクチー、水餃子?、魚団子、じゃがいも、湯葉(腐竹)、トマト、パプリカ、と適当にセレクト。見たことのない食材を、気軽に試せるのも、麻辣烫(まーらーたん)ならではの醍醐味だ。

カウンターへ持っていく

食材を選び終えたら、カウンターへ。

カウンターでは、スープの種類を聞かれる。「麻辣烫」だから、麻辣なスープしか無いのかと思ったが、そうでもないようだ。

画面の中にある「经典卤汤」「番茄豚骨汤(トマト豚骨スープ)(不辣)」「老坛酸菜汤(微辣)」から、選ぶようだ。よくわからないので、今回は「番茄豚骨汤(トマト豚骨スープ)」(辛くない)を選択。

トレイを、測りに乗せると、すぐに店員さんが、即座に金額を計算してくれる。

レシートから類推すると、重さ、約0.38(キロ)=380克(グラム)で一両(50グラム)2.98元だから、
(380/50)×2.98=22.65元
さらにスープのベース(湯底)2元、等を加え、しめて24.7元(約430円)といったところ

待つ

会計を終えたら、番号札をもらって、適当な席へ。

こちら客席の様子。関係ないが、とにかく、中国人は、スマホを片時もはなさない。左手でスマホを持ちながら、右手で箸を動かしているような横着者もいる。今や、すべての中国人が、スマホ中毒と化してしまっている感じだ。

黒頭巾の店員さんが、慌ただしく店内を動き回る。店員さんの制服も、だんだんオシャレになっている。

薬味を入れる

テーブルの側に、薬味置き場があったので、自分で調合する。ネギ、パクチー、唐辛子、生姜、にんにく、などが置いてあるので、適当に、小皿に盛ればよし。

トマト豚骨スープの麻辣烫

待つこと10分。店員さんが、トマト豚骨スープの麻辣烫を席まで、持ってきてくれる。白い大きな器に、熱々の麻辣烫。結構インパクトがある。

豚骨とトマトのコラボレーション。お味のほうは、マズマズ。野菜は、小さくなってしまうので、もっと入れても良かったかな。

トマトだけだと、まったり過ぎて飽きてしまうので、時々、刺激を与えるために、具をタレ(醤油とラー油)につけて食べる。

とりあえず、完食。なんか、全体的にトマトの味が強すぎて「全然、麻辣烫ちがうやん!」であったが、まあ、おいしかったから、よしとしよう。

店を出たのが、午後六時半過ぎ。近くのオフィスから通勤帰りの中国人たちが、どんどん詰めかけてくる。大盛況のようだ。

オシャレ麻辣烫「福客」 ロケーション

今回、訪問した「福客(FOOOK)」という麻辣烫の店は、チェーン店で、深センにかなり有るようだ。百度すればでてくるはずである。
COCOPARKの中庭に、さっきの麻辣烫屋の広告が。

オシャレではない? 麻辣烫(まーらーたん)

ただ、麻辣烫というと、自分の中では、もう少し、庶民的でくだけた感じの食い物というイメージがあるので、そのイメージに近い、一般的な麻辣烫屋についても、少し紹介しておこう。以下は、とある露地裏にある家族経営風の麻辣烫の店である。

どこにでもあるような、中国の路地裏風景。

外から見たところ。一応、チェーン店のようだ。

食材置き場。

風呂桶のようなボール。

ボールに、春雨?、油面筋、青野菜、パクチー、年餅、水餃子、肉団子、カニカマ、トマトなど、適当に放り込む。

カウンターに行って、店の親父に、ボールを渡すと、秤に置いて、金額を計算してくれる。こういう小さな店でも、支付宝(アリペイ)のコードがある。

店内の様子。一見、きれいそうに見えるが、実はそうでもなく、中国の一般庶民が集う、かなり庶民的な空間といった感じ。手前の女性は、店の親父に「さっきから、ずっと待っているのに、自分の番号が、なかなか、呼ばれない。」と言って、ずっとぼやいている。

客ではなく、店員が、慌ただしく、具材をボールに入れているが、出前の注文分のようだ。

出前の配達員も、ひっきりなしで店の中を出入りしている。こちらもかなり忙しそう。

店内には、「饿了么」とか「百度外卖」といった、いわゆる出前サイトからの注文が、音声で頻繁に入ってくる。店内には、客がそれほどでもないのに、店員が忙しそうにしているのは、出前が多いためだったのだ。なんか、こういうシステムって、日本のコンビニと同じで、店側ばかり忙しくなる一方って気がするが、どうなんだろう。

しばらくすると、親父が「◯◯番、できたよー。」というので、カウンターで、熱々のどんぶり鉢を、受け取って、自分で席まで持っていく。途中に、薬味置き場があるので、適当に放り込む。

味の方は、想像に任せるが、20元(350円)なので、まあ文句は言えないだろう。

まあ、こういう庶民的な店は、味はともかく、観察していると、それはそれで面白いところがある。(まあ、日本人には入りにくいかもしれないが。)
麻辣烫は、中国のどこの街にも、一軒や二軒はあるので、自分に合った店を探してみるといいだろう。(日本にも、結構あるようだ)

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