餃子の王将 中国撤退

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天津飯と餃子

餃子の王将、中国から撤退 「日本の味受け入れられず」Yahoo!ニュース(朝日新聞デジタル)
中華料理チェーン「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスは31日、海外では唯一店を出していた中国から撤退すると発表した。渡辺直人社長はこの日の決算会見で「日本の餃子の味が、中国では受け入れられなかった」と話した。
王将は、2005年に中国北部の大連に子会社を設け、一時は6店まで増やしたが、今は3店に減っている。結局、進出して10年間で2億3700万円の赤字だったという。渡辺社長は「3年以内に、『和食としてのギョーザ』で、北米や欧州で再チャレンジしたい」と語った。・・・・

中国在住者にとっては、ちょっと残念なニュース。
いつか、広東省の方にも、来てくれるかなと思っていたが、夢と消えた。

「中国にいるんだから、餃子なんて何時でも食べれるでしょう?」と思われるかもしれないが、それはちょっと違うんです。

中国の餃子は、やはり中国の餃子であって、日本の餃子とは全く別物。
というか、中国で餃子といえば、一般的には、水餃(シュイジァオ/水餃子)のことで、王将の餃子は、むしろ中国の锅贴(グオーティエ/焼き餃子)がイメージ的に近いし、もともと王将の餃子のルーツなんだと思います。実際、日本の王将で、注文を受けた店員が「リャンガ・コーテー(二個、锅贴)」って、オーダーを叫んでいるしね。でも残念ながら、中国の锅贴は、王将餃子ほどおいしいとは感じないのだが。(タレの問題もあるかな?)
guotie锅贴

ちなみに、自分は、日本へ帰った時は、必ずといっていいくらい王将へ立ち寄って、天津飯と餃子を注文している気がするのですが、この天津飯も実は、日本独自で進化を遂げた中華料理(日式中華料理)に他ならないんですね。試しに中国人に、「天津飯って知っている?」と聞いてみればわかりますが、誰も答えられないはずです。

Yahoo!ニュース – 「餃子の王将」、なぜ本場中国で失敗したのか (東洋経済オンライン)

「焼き餃子か、水餃子か」ではなく、そもそも『日本の中華料理』を中国に持ち込む、という発想に問題があったのではないだろうか?

なるほどです。

そもそも、餃子というコンテンツ自体からして、非常に困難だったと・・・・
また、そもそも、餃子の食卓での位置づけが違うというのもわかる。日本ではおかずだが、中国(北方)では主食なんだと、だから中国では「餃子ライス」とかはありえないと。でも、そのくらいのこと、王将だって事前にマーケティングしなかったわけでもないでしょうにね。

実際に、大連の王将に入ったわけじゃないのでなんともいえないですが、やはり、日本の餃子の味とかスタイルにこだわりが強すぎたんじゃないかと思います。
日本で成功している分、自信やこだわりが強くて、それが逆に邪魔になるということは、海外に進出する場合、ありがちなんだと思います。逆に、海外でまずまず、やっているところをみると、ほとんど、日本の店舗の原型をとどめていなかったりします。

例えば、吉野家
メニューはほとんど、ローカル化しており、鍋物やったり、大福餅だしたり、かなり適当。
「牛丼以外、どこが吉野家やねん!!」といいたくなるほどの変わり果てようです。

この間もカツカレー注文したら、カツが固すぎて食べられないという。まあ、ローカルに任せきりにすると、このざまですが、それでも、何とか営業してます。(でも、そんなに繁盛しているという印象ではないが)

yoshinoya吉野家 深セン旧金光華店
当初、一等地(金光華)にあったが、家賃高すぎたのか、その後移動。中国では、家賃の高騰というのも、経営にとって、かなりネックになる。

外食ではないですが、看板以外、似ても似つかないという面では、セブンイレブンやイオンとかも同じような気がします。イオンも開店当初は、日本のブランドが結構あるのですが、時がたつにつれ、品揃えがいつの間にかローカル化してしまっています。現地在住日本人的には困るのであるが、しかし経営的には、おそらくそれが正解なんでしょう。
そういう意味では、日本人の期待を見事に裏切ってくれるくらいローカル化するくらいでなければ、現地の人間には、受け入れられないのかもしれません。

ちなみに、自分の味覚というのは、中国人と相当に違うのか、自分が「この店おいしいし、値段もリーズナブルやな。」と感じた店は、かなりの確率で消えてくれます。逆に味千みたいに、チープな味で、かつ割高に感じるくらいの店が、中国では不思議と繁盛するみたいです。値段設定も結構、ポイントなんでしょう。
ajisen 味千ラーメン

自分の印象ですが、中国人の味覚というのは、かなり保守的です。湖南人は、広東料理はあまり食べませんし、その逆もしかりです。彼らは、概して味覚のストライクゾーンが狭い感じがします。

そういう意味では、餃子の本場、大連だったのが、かえってよくなかったのかもしれない。向こうの人だって、「餃子たるもの、かくあるべし」みたいな固定観念あるだろうしね。それを覆すとなると、相当困難な気がします。
その点、餃子というものの、先入観のない南方のほうが却って良かったかもしれません。

関係ないですが、いつの間にか、ココイチが深センに来たようです。ちょっとのぞいてみましたが、お昼、日本人と現地人半々位で、まずまず繁盛してました。価格は最低でも40-50元(800-1000円)ぐらいなので、現地の水準からするとなかり高いです。(しかし、最近の円安で何食っても高く感じる。)
coco1 お昼の行列
curry カツカレー38元(約700円)

あと、広東省に来て欲しいものがあるとすれば、ミスタードーナツくらいでしょうか。
ダンキンドーナツも、最近、あまり見かけないし、ドーナツというのも、中国では難しい分野なのかなと思います。

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