中国語のテキスト選び

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最近、HSK(漢語水平考試)についての問い合わせが増えた。

多分、HSKが就労ビザ取得のポイントとして加算されるということが、駐在員のモチベーション(焦り?)を引き出しているのかもしれない。

具体的には、5-6級は10点、4級は8点、3級は6点、2級は4点、1級は2点となっている。そこそこ中国語ができる人であれば、3級か4級でも取得しておけば、少しはポイントの足しになるし、当局へのアピール材料にもなるだろう。

さて、以下、自分がこれまで使ってきたテキストを中心に、中国語のテキストについてまとめてみた。主として、中国人の講師と一緒ににやる講義用テキストが中心で(つまり独学向きではない)、中国の本屋で市販されているものである。

ちなみに、以下で紹介するのは、あくまで自分がやったものであって、別にこれが絶対と思っているわけでもない。基本的には、現在、自分が使っているテキストを、しっかりやり込むのが肝心であることは言うまでもないだろう。

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中国 動画サイト「ビリビリ(bilibili)」

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ここ最近、在中日本人や中国人の間で、ビリビリ (bilibili)という名前の動画サイトを、よく耳にするようになった。

ぱっとみ、どこからどうみても、ニコニコ動画を真似したとしたか思えない外観に加え、内容的にもアニメの二次創作や、「◯◯してみた」などのコンテンツ、さらにはライブ実況や、よくわからないイベントなど、完全に、オタクや萌えといった、サブカルチャーに特化した動画サイトのようである。というか、なにより弾幕が流れるところなど、ニコニコそのものである。

日本人の大人が見て、面白いと思える動画があるかどうかは、かなり微妙であるが、弾幕を眺めているだけでも、中国人の反応が面白かったりする。

今回は、このビリビリ動画について紹介してみる。

注:最近になって、このビリビリに規制がかかりだした模様だ。中国人の話によれば、日本の最近のTVドラマや、アメリカや韓国の海外ドラマなど、全部、見れなくなってしまったようである。まあ、版権の問題や中国側の検閲の問題もあるだろうから、そのうち何らかの規制がかかるだろうとは、思ってはいたが、結構、早かった。ただ、最近は、中国人も、ほとんど、VPNを使っているようなので、ビリビリが見れなくなっても、別に構わないと思うのであるが、彼らから言わせると、VPNだと回線が不安定だし有料なので、やはりできれば、国内の回線で普通に見たいのだそうだ。

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中国人は「オタク先進国」日本をどう見ているのか? 

メイドインジャパンは、なにも家電や薬、日本料理だけではない。いわゆる、日本のオタク文化などもまた、れっきとしたメイドインジャパンである。

中でも日本の漫画、アニメというのは、中国サブカルチャーでも、もはや欠かせない存在であり、「漫画」「動漫」(動く漫画)として、一つのジャンルを確立している。

また日本のアニメや漫画が浸透するにしたがって、いわゆる、御宅族と呼ばれる集団も、日々量産されているようである。

中国では、オタクの男は宅男(ジャイナン)、女は宅女(ジャイニュ)と呼ぶようだ。やはり、多少は、蔑視するニュアンスはあるだろう。さらに、かなりディープなオタクのことを、死宅(スーザイ)と呼ぶこともあるようだ。

今回は、中国人が、オタク先進国、日本を、どう見ているか?ウェブサイトの記事を紹介してみる。

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一粒で二度美味しい!? 日本「逆」輸入の中国語

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「爆買い(爆买)」のほか、「毎日、修造(まいにち、修造!)」「五郎丸」なども

 2015ユーキャン新語流行語大賞より


さて、中国は漢字の本場である。そして、歴史的にも古来より、中国から日本に漢字が輸入されてきたのは事実である。よって、現在、日本で使用している漢字は、中国にルーツがあるというのは認めざるをえない。

しかし、日中の漢字というのは、必ずしも一方通行ではない。実は、日本から中国に逆輸入されて、中国語になっているものも結構あるといえば、意外に思うだろうか。

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チーファンか?ツーファンか? 中国語学習の出口問題

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さて、中国語の学習が、ある程度進んでくると、自分の学習目標として、どの程度、やりこめばいいのか?という出口の問題が出てくると思う。

そもそも通じないというのは困るが、「通じるのは通じるんだけど、何か適当に話しているよなあ」感があるという場合、それでいいのか?という話である。

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意訳か?音訳か? 中国語の外来語表現

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ポカリスエット(宝矿力水特/バオクヮンリーシュエター) 日本人泣かせの発音の一つ

 

 

 

「パソコン」「コンビニ」「インストール」・・・・・・・・これらは、すべて外来語と呼ばれるものであるが、日本語に翻訳される時は、もとの音に近い言葉をカタカナで当ててしまえば、それでおしまいである。

しかし、中国語の場合、カタカナのような便利な文字はないので、すべて漢字で置き換えていくより他ない。上の例で言えば、それぞれ「電脳」「便利店」「安装」となる。電気の脳、便利な店など、これらは、意味で訳したもので、いわゆる意訳である。

安装(アンジュアン)」というのは、要するに、組み立てのことで、例えば、ばらばらの状態の机を、組み立てるのも「安装」である。だからイメージしやすい。一方、日本語で、インストールと言われても、何のことかイメージがわかない。日本語の外来語は、意味不明なカタカナが多いと思うのは自分だけだろうか。

まあ、それはいいとして、以下の中国語(いずれも意訳)はわかるだろうか?中国語がわからなくとも、なんとなく想像はつくかもしれない。

「偶像」「主题公园」「空中小姐」「全球化」「黑馬」「売点」「白领」

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「中国人社員も一緒ならいいです」 日中プライバシー(隠私)感覚の違い

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広東省は、このところ、冬とも夏ともつかない気候が続いている。
一昨日は、日中27度にも達し「12月にクーラー?」と思いつつ、スイッチを押してしまったが、今日の朝は一転して肌寒く、電気ストーブを入れるような感じ。
といっても、十度を切らない程度なので、たいした寒さではないのであるが、いかんせん広東省の暖房器具は貧弱なので、日本よりも寒く感じてしまう。

さて、もう十年近く前の話になるが、以前、まだ自分が、会社勤務していた頃、こういうことがあった。

会社が、ある日本人向けの雑誌に広告を出すことになり「日本人社員の顔写真を広告に出したいので、これからいっしょに写真をとりましょう。」という話になった。

その会社は、日系ではなく中国ローカルの会社だったので、「自分の会社に、日本人の窓口担当がいますよーー。」というのをアピールしておきたいということなのだろう。まあ、担当が中国人だと、日系企業からコンタクトされないので、理解はできるし、よくある話である。
有り体に言えば、日本人を広告塔として利用したいということであるが、そもそも、そのために、わざわざ金のかかる日本人を雇っているということもある。

当時、会社には私を含めて日本人は3人いて、自分は、日本人的には抵抗を感じないわけではなかったが、これも中国系の会社に勤務した因果だとあきらめていたのと、ある地域限定の雑誌だからまあいいのではという感じで「とりあえず、日本人3人一緒であれば・・・」ということで応諾した。(別に、特段、自分の顔に自信があったわけでもない。)

中国人老板も、それで了解した。

しかし、ここで問題が発生する。

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中国語の学習倦怠期をどう乗り切るか?

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何事もそうだが、中国語の学習も、学びはじめから、簡単な日常会話が話せるようになるまでの初期段階は、非常に面白い時期である。

何しろ、学ぶ内容すべてが新鮮であるし、そもそも本人自身が、やる気満々である。
「なるほど、中国語で愛人(アイジン)というのは、旦那と奥さんの意味なんだ。なんか変な感じだね。」とか「中国語では、ホットドッグは热狗(熱い犬)って、そのままやん!」とか、日本と中国は、同じ漢字でも、微妙に意味がずれていたりするので、イチイチ面白かったりする。

また、中国在住者であれば、初級テキストが終了する頃には、カナリア状態だった外の音が、人間の言葉として聞こえ始めるので、何か世界がぐっと広がったような気がする。また人によっては、「オレって、どれくらいの実力の持ち主なのかしら?」とHSKとか中検の本をぱらぱらめくってみたりするかもしれない。

とにかく、中国語をやっていて、結構、面白い時期でなのである。まあ、それはそれでいいのであるが、問題はその後である。

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深圳地下鉄の新路線(7・9号線)に乗ってみる

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いつの間にか、地下鉄のゴミ箱が、見える化している。
そういえば、最近、気のせいか、ゴミ箱で、子供におしっこさせたり、したりする風景も、見かけなくなってきたが、このゴミ箱では、さすがの中国人も、気が引けるということなのだろうか。
中国も、しらないうちにマナーが向上しているということなのかもしれない。


さて、最近、地下鉄が開通し、全部で8路線となり、深圳もいよいよ、地下鉄ネットワーク時代に突入した観がある。開通したばかりの7号線と9号線に乗ってみたので、ちょっと記してみる。

といっても、開通(10月28日)してから、もう一ヶ月以上、経過しているので、何のニュース性もないわけであるが・・・・・。

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語学マスターへの王道 究極の中国語学習法とは?

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中国語教室を運営していると、いろいろなタイプの講師に出会う。

自分は、基本的に中国人講師に対して、どういう風に教えてくださいとか、そういう指示はいっさいしてない。割と自由にしてもらっているし、マニュアルがあるわけでもない。
お客さんがOKなら、そのままだし、お客さんの反応が駄目なら替える。それだけである。

で、以前、男性の講師で非常にマッチョな教え方の人がいた。(本人は、日本語ペラペラ)

「はい、ここ5回読んで!!」みたいな

そんな体育会系みたいなやり方で、果たして意味あるのかな?と思ったが「いや、ちょっと待てよ。こういうやり方、つまり、言わば筋トレのように頭を語学脳にするべく訓練するのも、一理はあるかも。」と思ったのである。(あくまで一理であるが)

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美女か?小姐か? 中国人女性店員への呼びかけ表現

中国で、お店に入ったとき、向こうから注文を取りに来てくれればいいが、忙しい時は、しばしば放置状態というのは、めずらしいことではない。

また、別段、忙しい時でなくとも、中国では、こちらから、積極的に、声をかけないと、店員が気がついてくれないときもある。
そういう時、こちらから、店員にどう声をかければいいか?特に、女性店員の場合、失礼のないように、少し気をつかうところである。

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中国少数民族 トン族(侗族)のポリフォニー

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これまで、中国のことを色々、書いてきたが、それは、漢字や中国語を中心とする漢民族の話であって、もう一つの中国である、少数民族のことがすっぽりと、抜け落ちていたのに、最近、気がついた。というわけで、ここ最近、中国の少数民族について、ちょっと調べている。

とはいえ、いかんせん、中国の少数民族は55もあり、しかも、奥が深すぎるので、何をどう語ればいいのか、さっぱりわからないのであるが、とりあえず、自分が興味をもったものを中心に紹介してみたい。

以下、手始めに、中国少数民族の一つ、トン族(侗族)の「グランドソング(侗族大歌)」と呼ばれるポリフォニーを紹介してみる。

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広東の方言(粤・客家・閩南)と中国十大方言

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台湾総統、蔡英文(客家人) 
さっそくトランプ氏と電話対談をはたす。

今回は、少し中国語の方言について、話してみる。

日本にも、関西弁とか東北弁があるように、中国にも、もちろん方言がある。
いや、あるどどころの話ではない。実際、中国の南部は、方言だらけともいっていい位である。しかも、お互いにまともに話したら通じないレベルなので、その差たるや、日本の比ではない。

普段、我々が、中国語と呼んでいるものは、普通話というものであるが、あの発音のとおり、話している中国人はあまりおらず、実際は、多かれ少なかれ、皆、なまっている。

例えば、以前、広東語のことについて少し話したが、広東省の方言は、なにも広東語だけではない。下のような方言地図を見ると、広東省は、(エツ/ユエ)と客家(ハッカ)、閩南(ミンナン)という、三つの言語がせめぎあう、三つ巴になっていることがわかる。

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中国でサウナ(桑拿)に入る

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必殺 逆エビ固め 

中国で、日本人が楽しめる娯楽というのは、はっきり行って少ないと思う。ただ、少ないながらも、わり良いと思うのがマッサージ、サウナの類だろうか。コストパフォーマンスが非常によく、多分、日本の半分か、3分の1くらいの値段で、楽しむことが出来る。まさに、人件費の安い中国ならではといえよう。

今回は、中国のサウナについて、少し紹介してみる。

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钉子户 抵抗する中国人

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まさに崖っぷち

中国には、そもそも、個人が土地を私有する権利というものがない。したがって、基本的に、自分の住んでいる土地が、区画整理の対象になって、「出て行ってくれ」といわれれば出ていかなければならないはずである。

しかし、そうは言っても、やはり人間であるから、自分の住んでいる場所には、愛着があるのも道理で、なかには、最後まで、立ち退きを拒否する人間もいたりする。いわゆる「钉子户(ディンズフ)」という人たちがそれで、钉子は、釘(くぎ)のことであるから、打ち付けられた釘のごとく、立ち退かないということのようである。

そういえば、日本のバブル時代、地上げ屋が跋扈していた時、同じような話があったが、中国の場合も、それなりにドラマチックなようである。

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