銅メダルおめでとう! リオ五輪 卓球女子団体 

rio2016-itomima

最近、オリンピックの卓球を見ています。

日本のTV放送を見れないので、当然ながら、中国のCCTVのネット放送です。映像だけですが、すべての競技を放送してます。こういうところは、やたら太っ腹です。中国。

まあ、それはさておき、男子の銀メダル以上確定に続き、女子も銅メダルと、日本卓球、よくやりました。
以下、久しぶりに、思ったことをつづってみます。

日本女子選手 シンガポール戦など


【NHKリオ】卓球の神様が最後にほほえんだ!チームでつかんだ銅メダル! 卓球女子団体 – YouTube
[奥运会]乒乓球女团铜牌赛 新加坡队VS日本队_体育_央视网(cctv.com) シンガポール戦全試合

さて銅メダルをかけた、シンガポール戦ですが、ポイントとしては、二試合目の一ゲーム目に、石川選手が、フォンティアンウェイ(冯天薇)に、逆転勝ちしたところすね。あれが非常に大きかった。あれで、一試合目からの嫌な流れを、完全に断ち切りました。
rio2016- pingpong-ishikawa
石川選手は、個人戦は不運でしたが、団体戦に入って、大車輪の活躍ですね。緊張感が途切れ、大振りしてアウトになるシーンも少なく、球が走ってました。
また、精神的にも、タフになってます。ドイツのカットマンとの試合でも、序盤、相手の球の回転の質や攻撃パターンに苦しんでいましたが、しっかり軌道修正して劣勢をはね返し、エースとしての重責を果たしています。

伊藤選手について

一方、伊藤選手ですが、ドイツ戦では、自滅してしまった感がありましたが、この日は、ダブルスに勝って、あとに石川選手が控えているので、気楽にプレイ出来たと思います。

伊藤選手の打法というのは、なんでもありというか、通常のショート、ドライブだけでなく、角度打法、ストップ、さらには、はえたたきのように、ラケットを縦に振ったり、一般的な卓球のセオリーからはかなり外れた打法を多用してます。非常に回転が読みにくく、相手は非常にやりづらいはずです。

さらに、伊藤選手は、台の近くで、早い打点で球を処理してしまうので、相手にそれだけプレッシャーがかけられるんですね。ただ、それだけ早く、相手の球の質を見極めなければならないので、そえなりにリスクはあります。
決まったときの、スピード感、爽快感は、ものすごいものがありますが、相手の球質の見極めができないと、短時間で、大量失点になったりして、目も当てられないということになりかねない。まさに両刃の剣と言う感じですね。

シンガポールのフォン選手(冯天薇)は、伊藤選手にとっては、くみしやすい相手だったのかもしれません。フェン選手は、最後は、もうどうしようもないとうか、完全に、飲まれているような印象でした。

応援でレッドカード?

会場は、日本の応援が非常に多くて、自国にいるような雰囲気でしたね。在住日本人、あるいは日系人、それとも旅行者?いずれにしても、地球の裏側に、そんなに日本を応援する人がいるというのは驚きです。
応援と言えば、石川選手が、レッドカードで退場させられるというハプニングもありましたが、シンガポール戦でも、最後の方は、試合自体より、愛ちゃんの応援する声が大きすぎて、いつ退場させられるか、そちらのほうで冷や冷やしました。本人は、もう退場覚悟だったんでしょうか。男子団体決勝でも、中国の監督がイエローカード出されてましたが、今回、なかなか厳しかったですね。

エッジかサイドか?

rio2016-edgeballドイツ戦の、最後の、エッジボールは、本当に気の毒でした。オリンピックの重大局面であの終わり方は、到底納得のいくものではないし、一生の禍根ともなりかねないですね。

確かに、卓球は、エッジボールが、かなり多い競技ですし、レベルが上がれば上がるほど、ネットやライン際、ギリギリを狙ってくるので、ネットインやエッジが多くなるのは当然なんです。
一般的には、8―9割かた、エッジボールだと思います。ラインの外側から、巻き込むようにして入ってきた球が、台のサイドに当たる時もありますが、比較的少ないし、すぐにサイドだと分かります。
あのとき、ドイツのハンイン(韩莹)が打った球は、サイドライン上を斜めに落ちてくる感じで、かなり微妙でサイドととれなくも無いですね。

卓球は、テニスやバドミントンと違って、コンピュータによる判定機を使ってないですが、これは、テニスのように地面に直接ラインを描いているのでなく、台上をかすめた後の球の動きを見れば、明らかだから、わざわざ導入していないんだと思います。まあ、ふつう、見ればわかりますからね。
だから、最終的には、プロである審判の判断に任せるしかないわけですが、確かにあの場面で、判定は覆らないにしろ、もう少し、粘ってもよかったのではという気もしました。というか、これが日本ではなく、別の国だったら、かなりもめたんじゃないでしょうかね。

しかし、まああれから、よく気持ちを切り替えたと思います。


【NHKリオ】エッジボールでエンド! 福原「負けの原因はすべて私にある」 卓球女子団体 準決勝 – YouTube
[奥运会]乒乓球女团半决赛 德国队VS日本队 1_体育_央视网(cctv.com) ドイツ戦全試合

四年後、東京オリンピックで、最強中国に届くか?

今回、決勝で、中国と当たっても、たぶん、勝ち目はなかったと思います。なにせ相手は、丁寧(リオ金)、李晓霞(ロンドン金)、刘诗雯(WR1位)のトリオですからね。
ただ、確実に、キャッチアップしているのは、確かで、今後は、石川、伊藤選手を中心に、平野などの次世代が台頭してくれば面白いです。
メダルの色は、銀から銅に落ちましたが、次につながる結果だったと思います。

2016rio-pingpong-medalist
皆さん、試合中とは別人のようですね。

海外兵団について

rio2016-hanying

ハンイン(韩莹)

ドイツ戦を見ていて、あれ、これって、ドイツと言うより、中国じゃないの?と思った人もいると思いますが、全くそのとおりで、ソルヤをのぞき、皆、中国からの帰化選手です。

こういう帰化選手のことを、海外兵団と呼びますが、そのあたりは、以前のブログでもご紹介したとおりです。

卓球やめますか?それとも中国人やめますか? 卓球移民という選択肢 | 広東省深圳@老板日記

世界ランク1位の選手が、個人戦に参加すらできない 中国卓球

海外帰化選手の問題は、中国の本質と根強く結びついているので、解消されることはないと思います。

中国では、卓球は、国球であり、国技の位置づけで、競技人口は非常に多い。したがって、裾野が広く、ナショナルチームに入るのは、針に穴を通すどころの話ではなく、まさに宝くじ並みです。

rio2016-liushiwen2
例えば、今回のオリンピックでは、シングルスは、中国も2名しか枠がなく、女子の世界ランキング1位である、劉詩雯選手(写真)ですら参加してないのです。(ただし団体戦は出場)

世界ランク1位の選手が、個人戦に参加すらできない。 かなり気の毒です。

中国には、他にも、メダルをとってもおかしくない強い選手が、国内リーグにゴロゴロいるし、世界ランキングに入っていなかったりもします。

そんな状況なので、中国籍で、かなり実力をもった選手は、おのずと、海外に出ざるを得ないわけです。今回も、ドイツ、オランダなど欧州や、香港、シンガポールなど華人地域の選手は、ほとんど、モト中国大陸人です。

最新卓球世界ランキング

彼らのそういった行動は、日本人からすると不思議に見えますが、背負っているものが違いすぎるので仕方ないです。また、オリンピックに出場することは、アスリートの夢であり、彼らが、国籍を替えてまで出るということを、なんびとたりとも、否定できるものではないと思います。
逆に言えば、国籍を替えるなどという発想自体が無い日本人というのは、それだけ恵まれているのかもしれません。

ちなみに中国人は、自分の国籍を替えることを何とも思ってません。どの国の国籍になろうが、自分は中国人であると思うらしいです。なので、生活条件さえよければ、簡単に、海外に出て行きます。ある意味、非常にグローバルです。(まあ、ある意味ですが)

とはいえ、競技する人間が華人ばかりになり、卓球が、中国の庭先でやっているマイナースポーツというレッテルを貼られると困るのが、中国自身です(ヨーロッパ勢が弱い女子は特に)。

また、中国のいわゆる独占状態が、長く続きすぎると、はっきりいって、しらけてしまうんですね。競技と言うのは、実力が均衡していたからこそ、見ていて面白いわけで・・・・・というわけで、日本が強くなって台頭してくるのは、中国としても、全然ウェルカムなのです。

ダークホース(黒馬)

rio2016-northkorea

今大会の台風の目、ダークホース(黒馬)といえば、やはり北朝鮮のキムソンイ(金宋依)(WR50位、写真)だったですね。石川選手は、オリンピックの初戦で、この相手というのは、非常に運が悪かったです。

キムソンイは、カットマンではありますが、カットの安定度に加え、大胆かつ安定した攻撃力を併せ持つ、一種のオールラウンドプレイヤーといっていいでしょう。一般に、カットマンの攻撃というのは、あまりたいしたことがなく、弁当の漬物くらいの程度しかないですが、このカットマンの攻撃力は、漬物ではすまないレベルです。

しかも、攻撃の組立ても、臨機応変で、カット主体できたかと思えば、いきなり三球目攻撃なども仕掛けてくるという大胆不敵さをもっており、変幻自在なターミネーターと言った感じです。しかも、精神的に非常にタフで、突き放しても、突き放しても、はい上がってくる、ゾンビのような怖さもあります。

こういう、爆弾のような選手がでてくるから、北朝鮮というのは、わからないところがありますね。こういうときは、世界ランクというのは、全くあてにならないですね。

[奥运会]女子乒乓球单打第3轮 石川佳纯VS金成爱_体育_央视网(cctv.com) 石川佳純対キムソンイ(全試合)

卓球 その他の記事

chire-koyama卓球やめますか?それとも中国人やめますか? 卓球移民という選択肢2008年3月3日
卓球王国中国、その競技人口の多さゆえ、国家代表になるのは、過酷を極める。あるものは、中国に残って競技生活を続け、あるものは、国籍を変え卓球移民として海外でプレーする。
ai-interview (16)福原愛16歳 面対面インタビューⅡ 2008年3月16日
福原愛インタビュー続き。父親や彼氏のことなど、中国中央電視台CCTVの執拗な質問に、思わず涙ぐんでしまう場面も・・・

 その他、関連する記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA