卓球香港オープンを見に行く

深センは、このところ、やたらと暑い日が続いている。

最高気温は32-33度ということだが、街中での体感温度は、もっと高く、これから、こんな天気が10月まで続くかと思うと、うんざりする。

まあ、それはともかく、先日、世界卓球が終わってから、一度、卓球の国際大会を、生で観戦できないものかと思っていたところ、香港のほうで、ちょうど「香港オープン」をやっていたので、先週の金曜日に見に行ってきた。

平日にしたのは、自分の仕事の都合上もあるが、週末は、大抵、準決勝、決勝なので、その頃になると、中国人選手ばかりになって、つまらないと思ったこともある。その点、金曜日であれば、ベスト8か16くらいで、ちょうどよいかなと思ったが、まあ、この戦略?で、間違いはなかったようだ。

卓球香港オープンを見に行く

試合会場まで

中国大陸側から地下鉄を乗り継ぐこと一時間半、香港の銅鑼湾に到着。

場所は、ハッピーバレー競馬場の側らしいので、とりあえず、そこまで歩いて行くことにする。ちんちん電車が通る道から入っていって、時代広場を横切り、高架橋のある通りを、道なりに歩いて行く。

湾仔道(ワンチャイロード)。このあたりは、いかにも香港らしい、ごちゃごちゃした街並みで、普段なら、この辺りでブラブラするところであるが、今日は、卓球の試合を見るという目的があるので、スルー。

金の龍のオブジェを越え、

なんとなく、このへんだろうと検討をつけ(何たるアバウト)、右手のゆるい坂道を上がっていく。

あった!! 試合会場の 伊利沙伯体育馆(Queen Elizabeth Stadium) 地下鉄の駅から15-20分くらい。意外と時間がかかった。

場所が確認できたので、開始時間までに腹ごしらえすることに。この付近には何も店がないので、さっきの道を引き返す。

途中、卓球のユニフォームを来た、選手らしき数人とすれ違う。皆、案外、普通に歩いてくるようだ。交差点の向こうは、審判団らしき人たちも見える。

海南鶏飯

適当な、茶餐厅に入って、海南鶏飯(はいなんじーふぁん/チキンライス)を注文。鶏と独特の香りのする黄色いご飯、そして三種類のタレという、オーソドックスな構成。シンプルであるが、なかなか旨い。これに、香港コーヒーがついて、55HKD(750円くらい)はリーズナブル。 

まだ昼時ということもあって、合い席になる。向いはOLっぽい女性で、同じく海南鶏飯を注文しているが、見ていると、タレの方をいきなり、鶏にドバッとかけているが、これが香港スタンダードなのだろうか?あるいはカレーライスみたいに、海南鶏飯の食べ方もイロイロあるとか・・。

狭い店内を、せわしなく動いている従業員は、おじさん、おばさんばかりで、このあたりも、若い人間しかいない深センとは違う。ちなみに香港は平均寿命が高いらしく、日本と一、ニを争っている。

ロビー

腹ごしらえを終え、体育館に戻ってみると、正面ロビーには、人がポツポツと集まり始めている。ロビーは落ち着いた雰囲気で体育館というよりは、劇場みたいな感じ。高齢者の姿が目立つが、まあ、平日の昼間に、普通の人間が、こんなところに来れるはずもないので、仕方ないかもしれない。

香港オープン

ちなみに、今回の香港の大会は、ITTFワールドツアーのひとつのようで、今年は、香港、中国、日本と三大会が連続しているようだ。(ちなみに中国オープンは深セン、ジャパンオープンは北九州で行われる。)

香港のような小国?にとっては、卓球は数少ないスポーツのメダル種目と言っていいだろう。写真はすべて香港人選手で、男子の黄鎮廷 女子の李皓晴は、香港で人気の選手。

当日券を買う

まあ、それはいいとして、とりあえず、当日券であるが、それは難なく見つかった。
右手に、何人か列をなしているので、そこに並ぶ。前の人をみていると、だいたい、香港ドルの現金で買っているようだ。(クレジットカード、銀聯カードも可)

自分の番が来たので、窓口の香港親父相手に、英語だか中国語だか、わからない言葉で注文。親父は、広東語しか話さないが、こちらの言うことはだいたい理解できる。わからなければ、後ろのおっさんが助けてくれる。

席は、全席指定で、モニター画面を見て決める。窓口が勧める席でよければ、それを買えばよいし、気に入らなければ、自分で指定してもいい。

かくして、チケットゲット!! 100HKD(1400円程度) 結構、安い。ちなみに、席は二種類(100HKD、80HKD)。また、一日は、2部構成(昼と夜)となっていて、夜は昼よりやや高い。

ちなみに、予約で買いたい場合は、以下のサイトから買えるようだ。ただ、クレジットカードか銀聯カードが必要。 予約サイト

入場

というわけで、試合開始14;00の10分前に入場。持ち物検査等も簡単で、意外とあっさり。まあ、卓球だから、そんな変なヤツはいないということか。
ロビーからエスカレーターで上がって試合会場に入る。卓球台は、フロアに四台。時間になると、各台に選手が整列して選手紹介が始まる。その後、試合前のコイントス等が終わると、BGMに「ヘイ、ミッキー♪」(懐かしい)が流れ、いよいよ試合開始。

客席は、結構まばらで、300-400人程度といったところか。「加油(ジャーヨウ)」の掛け声も少なく、落ち着いて観戦するにはいいが、ちょっとさびしい気がしないでもない。日本人に至っては、10人もいるかどうかで、日本選手を応援しているのが、監督と控えの選手と自分だけとか、そんな感じの時すらある。

客席は、かなり勾配がきつく、見下ろすような感じで臨場感がある。自分の席は、端っこのほうだったが、それでも思ったより卓球台に近く、観戦には十分である。

というわけで、やっと試合開始。

昼の部

昼の部は「女子ダブルス(ベスト8) →男子ダブルス(8) →女子シングルス(16) →男子シングルス(16)」の順番で行われる。手前の台は、期待の大型新人、長崎のペア。弱冠15歳ながら、先日の世界卓球団体戦で、ベンチに入ってた子だ。相手は中国次世代エース、王曼昱(ワンマンユ/WR4)ペア。かなりの強敵である。

ちなみに、斜め向こうの台で、伊藤美誠、早田ひな組がやっているので、そっちに行きたい気もするが、それをすると、赤い制服を着たおばちゃん警備員に、つっこみを入れられそうだったので、やめた。このおばちゃんは、勝手に席を移動しようとする不心得者を、結構、こまめにチェックしているようで、逐一、注意しては、元の席に戻していた。自由に移動できるのは、選手とか関係者だけみたいだ。

というわけで、ここは目の前にある試合に集中。

以下、タイムアウト中の様子。中澤コーチから支持を受ける長崎と木原。一方、手前の角刈りの人が、おなじみ中国女子主教練の李隼(りーすん)氏。普段、TVでしかみないので、なんか不思議な感じ。

試合は一進一退で、ゲームカウント2-2での最終ゲーム。10-5の5点リードで、ほぼ勝ちかなと思ったが、そこから、まさかの連続7失点で逆転負け。卓球には流れというものがあるので仕方ないが、何か、非常にもったいない感じ。まあ、これが若さということなんだろうけど・・・・・

次は、男子ダブルス、大島、森園組 登場。相手は韓国のイサンス(李尚洙)ペアでかなり手強い相手であったが、-1で手堅く勝利。このダブルスのペアは、非常に安定感がある。

次に、女子のシングルス。手前、王曼昱の相手、長身の選手はボルカノバ、女子では珍しいヨーロッパ(オーストリア)の選手。自分の後ろで、チームメイト?が声援を送っている。向こうに、伊藤美誠と地元香港の李皓晴が見える。

ちなみに、伊藤美誠は、世界卓球でも、中国の劉詩雯に勝つなど、このところ大活躍であるが、最近、一つ一つのプレーの精度があがって、安定感が出てきたように感じる。この日も、地元の応援を背にした李を、4-2であっさりと下す。

後、男子シングルスであるが、今回、水谷、張本、丹羽といった日本の主力選手はじめ、中国、ドイツの主力も参加しておらす、イマイチおもしろくない。多分、このあとの、中国オープンに備えてということであろうが残念。あと、張継科も、すでに負けていなかった。

向こうの台で、吉村(真)選手が、アフリカの選手に勝って、ここで、昼の部、終了。一旦、全員が外に出される。

ロビーまで降りていくと、試合を終えた、地元香港の黄鎮廷選手に、女子から「加油」の声がかかるが、こういうのも、試合会場ならではといったところか。黄選手は、中国式ペンホルダーの選手で世界ランク7位、もみあげが特徴の選手。

中休み  練習場

ちなみに、一階ロビーの後ろ側に回ってみると、地下に卓球台が四台、並んでいて、選手がウォーミングアップしている様子を、上から眺めることができる。
前の方で、写真を撮りまくっている女子に割り込んで見てみると、冯天薇や、劉詩雯(黄色いTシャツ)といった、お馴染みの選手も見える。こういう練習風景を見られるのも、試合会場ならではかもしれない。

夜の部

劉詩雯も見れたし、もう、そのまま帰ろうかとも思ったが、せっかく香港まで来たので、夜の部も見ていくことにした。(ちなみに夜は130HKDで、昼よりやや高い。)
夜の客の入りは、昼よりは、若干多いかなという程度。日本人は、仕事帰りっぽい人も混じっていたので、30人くらいはいたかもしれない。というわけで、以下ざっくりと。

平野美宇 登場

女子シングルス(ベスト16)は、手前の台で、いきなり、平野美宇、登場。これはラッキー。

相手は、中国の張瑞(じゃんるい) 世界ランキングこそ76位と格下であるが、中国選手の場合、ランキングはあまり関係ない。

この日の平野美宇は、あまり調子がよくないようで、ミスも多く、いまいち、ぱっとしない。ときどき首をひねったり、いらだったり、明らかに自分のプレーができてない様子。

試合は、平野が、0-3と先行されたあと、1ゲーム取りかえし、少し、流れを引き戻したかなと思ったが、結局、流れに乗りきれずゲームオーバー。先日の世界卓球では、結構、復調してきた印象だったが、この日は「らしさ」が殆どなかった感じ。

以下はベンチサイドの様子。例によって、ノートを見たり、氷嚢で頭を冷やしたり、紙で鼻をかんだりしながら、馬場コーチの話を聞いている。

ちなみに「石川佳純選手は?」という感じであるが、石川選手は、既に昨日、韓国の李恩惠(lee eun hye)という選手にすでに負けていたようだ。先日の世界卓球の統一コリアチームでは、見かけなかった選手だが、もしかすると中国からの帰化選手なのかもしれない。(世界卓球は、参加資格が厳しいので出れなかったとか?)

次、男子シングルス、韓国のイサンス(李尚洙)と日本の上田選手。善戦するも、実力にまさる、イサンスが、徐々に、上田を圧倒。

このあたりで、だんだん卓球観戦も飽きてくる。さすがにダブルヘッダーはきつい。というか、昼から何も食べてないので、腹が減ってきた。

次に、女子ダブルス準決勝で、再度、伊藤美誠、早田ひな組登場。ただ、いかんせん、台が遠すぎる。「こっち、二台とも空なのに、何故、こちらでやらない?」と思ってみてみると、向こうにTVカメラがあるようだ。なるほど。

試合のほうは、相手の中国ペア(陳幸同、孫穎莎)が強すぎて、1-3でゲームオーバー。中国の壁は、ここでも厚い。

ちなみに、隣りの台で香港ペアが、中国ペアに接戦していたようで、会場の大半は、そちらを見ていたようだ。結局、フルセットで、リードしつつ、逆転負けしたが、点を取られるたびに、隣りの香港親父が「ガオチョーア!!」「モウラ、モウラ」とか言ってて、面白かった。

この時点で、夜の九時過ぎ。これ以上遅くなると、中国羅湖行きの終電に間に合わないので、やむなく帰ることにする。男子のダブルス(大島・森園組、上田・吉村組)を尻目に、そそくさと退場。

帰り際、客席で、アダムさん、発見。卓球の英語実況でおなじみの人だ。英語はよくわからないが、日本や中国の実況とは、また違った趣があって面白いので、おすすめである。

夜の体育館。

長い一日が終わった。ちょっと後半ダレたが、たまには、会場に足を運んで、卓球を見るのもいいなと思った。ただ、競技自体をじっくり見るには、やはりTVや動画のほうが、いいには違いないが。

ちなみに、香港オープンは、男子シングルスで、吉村和弘が優勝していたようだ。よく見る兄のほうではなく、弟の方で、中国やドイツの主力が抜けていたとは言え、これはすごい。(以下、月曜日の香港のローカル紙より)

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