深圳から広州への移動 Ⅱ(福田-広州南)高鉄篇


先日、パスポートの更新で、広州まで受け取りに行くのに「高鉄」に乗って、福田駅から、広州南駅を移動してみた。

高鉄(がおてぃえ)というのは、いわゆる中国新幹線のことで、ここ深センも、2015年暮、福田駅まで延伸されたことにより、身近な存在になった。

ちなみに、深圳から広州への移動については、前回、もうひとつのルートである「羅湖-広州東」を紹介しているので、合わせてご参照のこと。 深圳から広州への移動について(羅湖-広州東) | 広東省深圳@老板日記

中国新幹線「高鉄」で深圳から広州へ移動(福田~広州南)

アジア最大の地下鉄道駅 福田駅

とりあえず、高速鉄道の始発駅のある福田駅を目指す。

福田駅にほど近い、地下鉄「市民中心」駅を降り、「火車駅」を目指して地下通路をどんどん歩いて行くのであるが、いかんせん、このあたりの地下通路は広すぎる。

人民日報が伝えるところによれば、この福田駅は「地下3層構造、総建築面積は14万7千平方メートル、サッカーコート21面分に相当する。」とのこと。道理で、意味不明なくらい広い。

さらに「総工費は約40億元(1元は約16円)。世界でもニューヨーク・グランド・セントラル駅に続く第2の規模を誇る地下鉄道駅」らしいが、人が歩いていないではしょうがないだろう。

とにかく、これだけ広い地下空間があれば、核戦争が起こっても、シェルターとしても使えそうな気がしなくもない。大きいことはいいことだという、中国大陸の悪しき伝統を地で行くような地下街だ。 福田駅 (深セン市) – Wikipedia

地下街の案内所。福田だけに「福」の字

福田駅周辺図、これをみると、火車駅は、地下鉄の1号線、2号線、3号線、4号線が、縦横にクロスする正方形の真ん中に、位置していることがわかる。また、いわゆる空港線である11号線も連絡しており、深センの要にあたる場所に作られているともいえる。

最寄り駅は一応「市民中心」駅だが、「会展中心」「購物公園」からでも十分に歩いていける距離にある。

福田駅、地上から見たところ。ビジネス街のど真ん中といった感じ。

福田駅の構造 地上に市役所があり、地下鉄がクロスする、さらにその下にある。これだけの、地下空間を掘り起こせば、大量の土砂が出ることは必至。一昨年末の悪夢の土砂崩れが起こったことは、容易に想像できる。

中国高速鉄道の路線図。福田駅は、中国高速鉄道の駅としては、最南端にあたる。

広州南駅から深セン福田、香港と続くこの路線は「広深港高速鉄道 – Wikipedia」と呼ばれ、いわゆる、四縦四横の、北京-深セン、上海-深センの一翼を担っている。

将来的には、2018年に、深センから香港の西九龍まで延伸される予定で、開通後は、北京から香港まで、9時間で結ばれるらしい。

まあ、それはいいとして、実際に切符を買ってみよう。

福田駅で切符を買う

地図と標識を頼りに歩くこと5-10分。福田駅の切符売り場らしき場所を発見。左側が自動券売機。右側が有人券売窓口のようだ。

まず、左の自动售票(自動券売機)に行ってみるが、自分のパスポートを差し込もうにも、読取り機が無いので、どうしようもなく、あえなく断念。読み取りセンサーはあるが、どうみても、中国人の身分証サイズのモノしかないようである。外国人が使うということを想定していないのであろうか?

結局、となりの有人券売窓口に行って、チケットをゲット。
福田駅~広州南駅、14;35分発。82元。

等級は三段階に分かれており、商務200元、一等120元、二等82元とあるが、普通は、二等で十分であろう。ちなみに、ひとつ先の深セン北駅から広州南は、74.5元(二等)と、値段的には、ほとんど変わらない。

途中の停車駅は、以下の図の通り。「福田-深セン北-光明城-虎門-慶盛-広州南」

自分の乗る便は途中、深セン北と虎門(ふーめん)に停車して、広州南まで行くようだ。

それにしても、発車まで、まだ二時間半もある。これでも、直近の便のはずだが、福田駅発の場合、便数が少ないので、間が空きやすいのかもしれない。当日券だと、どうしてもこうなってしまうので、早めに予約を入れるなりしたほうがいいだろう。

仕方ないので、会展中心駅付近のリンクシティのレストラン街の「CoCo壱番屋」に行って、食事をしながら、時間をつぶす。といってもお昼時なので、ゆっくりとはしていられなかったが・・

カツカレー38元(辛さと御飯の量は、最初に指定) こんなものも手軽に食える時代になった。

高鉄(中国新幹線)に乗車  飛行機と同じ要領で

暇をつぶしてから駅に戻ってきて、いよいよ乗車。

とりあえず、高鉄(新幹線)、进站(入構)、乗車などの表示を目指す。

中国の火車であるが、日本の鉄道に乗車する時とシステムが違い、個人が好き勝手に、駅構内を列車のあるプラットホームまで、自由に移動できるわけではない。

まず、窓口でパスポートを提示しなければならないし、その後、荷物検査をして、搭乗ゲート前に集合して、搭乗ゲートが開くまで待たなければならない。そして、時間が来たら、皆で一斉に搭乗を開始になる。

要するに、空港で、飛行機に乗るときと同じシステムなのだ。「全く、飛行機じゃないんだから、そこまでするか?」と言う感じであるが・・・

まあ、それはいいとして、さらに、エスカレーターで地下を降り、待合室(侯車室)の表示方向へ。

荷物検査などのゲートを通ってから、頭上の案内表示を確認。14;35分発、広州南行きは、検票口1に集合とのこと。状態は「正点(定刻通り)」

やたら広い待合室(候車室)を通り抜け、検票口1を目指して、どんどん進む。

どうやら、この検札口の前に、集合すればいいみたいだ。

発車15分から検札をはじめて、4分前に停止するらしい。正点(定刻通り)

検票開始すると、検札員が来るので、切符とパスポートを見せて、ゲートを通る。自動ゲートになっているが、あまり、うまく作動しないので、結局、人が検票したほうが早いようだ。

さらに、エスカレーターを降りていくと、プラットホームとなる。こういう島式ホームが4面8線ある。

こんな感じで、停車。(これは開業前の図)

車内にはいる。出発前、座席が確定するまでは、落ち着かない。

自分のとなりで、五、六人の香港人?のおばちゃん集団が「あんた、こっちに座ればいいがな」とか、色々席を勝手にアレンジしている。自分の座席越しに、広東語でガーガーやり取りするので、うるさいこと、この上ない。

しばらくすると、何の前触れもなく、自然に動いていた。福田から次の深セン北駅までは、ほとんどトンネルなので、動いているのか、止まっているのかもよくわからないほどだ。

やがて列車は地上へ。以下、車内(二等)の様子。横に、三人(ABC)と二人(DE)がけ。中国の列車は、広軌なので、これでも、特に狭いとは感じない。

途中、深セン北駅に停車した後、高鉄は徐々に速度を上げ、その後、最高時速300キロ超で運転。車両の一番前に電光表示版があり、速度が刻一刻と変わっていく。(自分の席からだとうまく撮れないので、写真はウェブサイトから拝借)

ちなみに、商務(ビジネスクラス)だと、こんな感じになるらしい。(ウェブサイトより)

大胆な間取り。リクライニングも余裕。

広州南駅

発車すること、50分近くかかって。広州南駅に到着。(ちなみに、この駅も馬鹿でかい。)

途中、時速300キロであっという間なのであるが、いかんせん、発車までと深セン北駅までのノロノロしているので、結構、時間をくってしまう。

それと、広州南、とにかく、南すぎ!!
地下鉄2号線、7号線と接続しているが、これでは、広州中心部まで行くのに、ガッツリ40分くらいかかってしまう。これでは、せっかくの高速鉄道効果も帳消しであろう。

広州の地下鉄路線

結論

結論から言えば、羅湖からだと、普通に「羅湖-広州東」で動車に乗ればよし、福田や南山からの場合は、福田からなんだろうが、当日だと、間が空いてしまうので、予約しておくに越したことはないだろう。(鉄道の予約の仕方については、また機会があれば、別途、紹介してみたい。)
あとは、広州側の目的地にもよるかもしれない。

福田駅から、中国その他の地域への移動

ちなみに、福田駅から、広州だけではなく、中国の他地域に出かけることはできるのだろうか?と調べてみたが、あることはあるが、便数は少なく、非常に限定的のようだ。

例えば、北京西駅(一日二便)行き以外は、主に湖南省方面で、長沙南、怀化南、永州、邵阳がそれぞれ、一日2-3便あるだけのようである。

福田高铁站 福田站高铁时刻表 – 火车票网 福田駅の時刻表

中国の他地域へ高鉄で移動するには、深セン北駅のほうが、便数が多く便利なようだ。深セン北駅から、高鉄で中国各地に移動する場合については、別途、記すことにする。

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深圳から広州への移動 Ⅱ(福田-広州南)高鉄篇」への2件のフィードバック

  1. ukp_simple

    昨年の鄭州・長沙出張では、まさにこのルートを使って行きました。
    香港入りして、スカイリモで皇崗口岸経由で深セン入りして、タクシーで高鉄福田駅まで行って、CTripにて予約した高速鉄道のチケットを受取、近くのスタバで時間を潰した後に乗って無事に広州までたどり着いたという感じです。
    新しい駅のためにまだ当時テナントもがら空きでしたが、深センに戻る際の深セン北駅のような混雑がなかったために、今後もこのルートを使っていきたいと思います。

    返信
    1. 老板老板 投稿作成者

      スカイリモというのは、自分は利用したことないですが、なるほど、たしかに香港空港からなら、便利そうですね。わざわざ、車から降りてイミグレを抜ける必要もないですし。
      高鉄は、福田~香港区間が、来年7-9月には完成するので、香港からだと、今後はこのルートのほうが圧倒的に早くなりそうですね。(香港西九龍から広州南まで210香港ドル(48分))しかも、西九龍にイミグレができるので、入境の手続きを済ませてしまえば、あとは北京でも上海でも、大陸側のどこでも、そのまま行けてしまいますし。

      返信

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