深センから香港への越境バス ~かんたん乗車マニュアル

中国深センから、香港へ行くとき、地下鉄(MTR)以外に、越境バスという選択肢もある。

越境バス(跨境巴士)は、深セン皇崗深セン湾のイミグレと、香港各地(旺角、湾仔、香港空港など)を結んでいる。

今は羅湖に住んでいるので、あまり使わなくなったが、必ず座っていけるのと、香港市内までダイレクトに行けるので、悪くはないと思う。

先日たまたま、深センの皇崗(ほわんがん)から、香港の湾仔(わんちゃい)へ、バスで行く機会があったので、そのときの写真をもとに、香港行きのバスに乗る方法を、簡単に説明してみることにしよう。

深センから香港に、越境バスで移動する

深セン皇崗から、香港の湾仔へ、越境バスで移動する場合、ざっくりと、言えば、以下のとおりになる。

1 中国を出る(深セン・皇崗イミグレ)
2 バスのチケットの購入
3 バスに乗る 皇岡(深セン)→ 落馬洲(香港)
4 香港に入る(落馬洲イミグレ)
5 再び、バスに乗る  落馬洲イミグレ → 湾仔
6 湾仔に到着

それでは、以下、順を追って、見ていこう。

1 中国を出る(皇崗イミグレ)

まずは、深セン側の出発地点、皇岡口岸(ほあんがん・こうあん)へと向かう。最寄り駅は、地下鉄7号線「皇岡口岸」駅。最近できたばかりの真新しい駅だ。

地下鉄を降り、エレベーターで地上三階へ。イミグレのあるビル「皇岡口岸联检大楼」を目指す。

前方に見えるレンガ色の屋根の建物が、皇崗口岸(イミグレ)。このイミグレは、24時間開放のイミグレで、人だけではなく、道路のアクセスもあることから、物流の要所ともなっている。ちなみに、近くにもう一つ、福田口岸というイミグレがあるが、皇岡からのアクセスは意外と悪い。

陸橋のような通路を、ニ、三分も歩くと、出境フロアに到着。

と思いきや、ここは単なる通過点に過ぎず、この建物を抜けて、さらに、歩かなければならないようだ。

とりあえず、「往香港(to Hong Kong)」の矢印を目印に、進んでいくが、結構、距離がある。(以前、こんな通路を歩いた記憶がないので、中国側の出境ポイントが移動したと思われる。)

200-300メートルくらい歩いたであろうが、ようやく「デパーチャーホール(出境大厅)」に到着。

ホールはかなり広いが、平日の昼間だったせいか、ほとんど人がいない。外国人専用の出境ゲートがあるので、そこで出境審査を受ける。

真ん中が切り取り線になった二枚綴りの、外国人出入境カード(下)の、出境カード(左側)に必要事項を記入し提出する。

2 バスのチケットを購入する

出境検査が終了したら、外へ出て、右側を矢印に沿ってすすむ。

すると、前方に、香港各地に行く、越境バスのチケット売り場(售票处/しょうぴゃおちゅー)が見えてきた。チケット売り場の前に、行き先別に、バスが並んでいるようだ。

バスの行き先は「観塘」「旺角」「湾仔」「尖沙咀/油麻地」「迪士尼乐园/ディズニーランド」など、多岐にわたっている。大部分の路線は、毎日24時間運行しているが、ディズニーランド行きのように朝行って、晩に戻ってくるものしかないものもある。

とりあえず「湾仔」の窓口へ行って、100人民元を出してみた。

すると、窓口のおばちゃんが「港幣(がんびー/香港ドル)は無いのか?」というので、「がんびーどころか、最近は、お札を使ったこともないぞ・・」と言いたかったが、財布の中を探したところ、たまたま50香港ドルがあったので、それで払う。

ちなみに、窓口の表示を見ると、香港ドル表示しかないので、香港ドルの現金かオクトパスカード(八達通)を用意しておいたほうが無難かもしれない。たぶん、人民元を使おうと思えば使えるとは思うが、両替レートの関係で損になるのかもしれない。

窓口に、微信のコードも貼ってあったが、使えるかどうかは確かめずじまい。(もしかしたら、ウィーチャットペイ香港かもしれない。)

ともかくまあ、バスのチケットゲット。皇崗→湾仔、52HKD(香港ドル)

香港空港行きバスも

ちなみに、ここには、「香港空港」行きのバスも出ており、チケット売り場は別の場所(出境ホールを出てすぐのところ)にある。

運行時間は、6;00-22;30。15-20分ごとに出ているようだ。

3 バスに乗車する   皇岡(深セン)→ 落馬洲(香港)

「湾仔」のプラカードの前に停まっているバスへ行き、係員に、チケットの半券を切ってもらい、乗車。

バスの車内。客の入りは、6割程度といったところか。平日の昼はさすがに空いている。

ちなみに、このバスに乗っても、ダイレクトに、香港に行くわけではなく、まずは、香港入境側(落馬洲)へ移動するだけだ。

4 香港に入る(落馬洲イミグレ)

バスに乗って、三分もすると、「落馬洲(ろっくまーちゃお(広東語))」のイミグレに到着。ここで、入境審査のために、一旦、バスを降ろされる。

外国人は基本的に、通路向かって右側の「訪港旅客」の通路を進む。

香港入境ホールで、香港入境カードに必要事項を記入して、入境ゲートで入境審査を受ける。ちなみに、ここは、外国人専用レーンは無いので、大陸中国人といっしょの列に並ばなければならない。

5 バスに再び乗車  落馬洲イミグレ → 湾仔

香港側の入境審査が終わったら、建物をでると、またバス乗り場になっていて、行き先別にバスが止まっている。

ずっと奥まですすんでいくと、「湾仔」行きのバス乗り場があった。と思ったら、さっきのバスは、ちょうど行ってしまったところのようである。

日本人の場合、e道(自動ゲート)を利用できる人はともかく、普通は、入境カードを書かなければいけないので、その分、どうしても遅くなってしまうから、致し方ないところではある。

ということで、必ずしも、最初に乗ったのと同じバスに乗れるとは限らないので、最初に乗ったバスに、置き忘れをしないよう、気をつけたいところ。

それを知らずに「さっきのバス、きっと、僕たちのことを待っていてくれるさ。」と、自分勝手に思い込んで、車内に荷物などを置いておくと、えらいことになる。

 

仕方ないので次のバスが来るまで、暇をつぶすしか無い。以下、のんびり、お茶を飲みながら、おしゃべりしているバスのもぎりのバス職員二人組。なんかお気楽そうな感じだ。

 

15分位して、やっと次のバスが来たので、職員に残りの半券を切ってもらい、やっと乗車。

ちなみに、バスは24時間運行で、時間帯によって、バスの運行間隔は変わってくる。だいたい、昼は15分に一本、夕方から夜は10分おき、深夜は30分おき位で出ているようだ。

 

山あり、谷あり、海あり、港あり・・・箱庭のような香港の町並みを横目に見ながら、バスはひた走る。

あと、大陸側と違って、香港では、どこでも、冷房がギンギンにきいており、バスも例外ではない。カーディガンかなにか、上に羽織るものを持参するのが無難である。

ビクトリア湾の海底トンネルを抜けると香港島。ゴールまで、あと一息だ。

6 湾仔に到着

途中で、MTR湾仔駅で停車。ここで乗客のほとんどが降りる。終点までいっても、何もないので、普通はそうするのだろう。

大通りを左折して、しばらく海側に行くと、湾仔ハーバーセンター(海港中心)前に到着。ここで、バスは折り返し、また深センへ向かうことになる。

所要時間は、全行程で1時間15分位だろうか。最後のバスに乗っている時間だけだと、45分程度といったところ。香港島に入ってから、少し渋滞したので、通常より余分にかかったかなという印象。

まあ、バスなので、渋滞のリスクは全く無いとはいいきれないと思うが、この越境バスに限って言えば、自分の経験上、そんなに、むちゃくちゃ遅れるということはないと思う。

バスの渋滞での遅れよりも、むしろ、イミグレでの遅れのほうを気をつけたほうがいいかと思う。

写真は、香港会議展覧中心のとなり。ビクトリア湾ごしに、九龍の町並みが見える。このあたりは、最近ずっと工事中だ。

イミグレの込具合に注意

イミグレ(口岸)の込み具合は、時間帯によって、かなり違う。特に、週末(特に午前)や、国慶節などの大型連休などは、香港へ観光に行く中国人旅行客で激混みするときもあるので、注意が必要であろう。

最近は、イミグレが分散したので、昔ほど、混雑が無くなってきたとは言え、予測がつかないことが多く、フライトなどの予定がある場合は、前もって、早めに到着するに越したことはない。

ちなみに自分は、随分昔だが、国慶節か何かの連休中に、皇崗のイミグレで、運悪く、大量の中国人の団体旅行客と鉢合わせしてしまい、香港に入るのに3時間もかかったことがあった。まあ、それ以来、そんなことはないが、皇崗のイミグレは、大型バスで、お上りさん部隊が詰めかけてくる場所なので、特に注意が必要であろう。

香港から深セン(皇崗)へ  香港側バス乗り場

ちなみに、香港から、深セン(皇崗)に行く場合は、香港市内各地にあるバス停留所から、バスに乗ることになる。以下、「湾仔」と「旺角」の、「皇崗」行きのバス乗り場について。

湾仔  深セン「皇崗」行きバス乗り場

湾仔から深センへ行くときは、降りた場所と同じ、湾仔ハーバーセンター(海港中心)前となる。地下鉄の「湾仔」駅からだと、海側に10分位、歩いたところになる。

以下、バス乗り場。付近は、いかにも、ビジネス街という感じ。ちなみに、深センに向かうときは、「湾仔」駅には、立ち寄らないので、ここから乗るしか無い。

チケット売り場は、バス停のそばにある。香港ドルで52HKD。

関係ないが、ここから乗るとき、なぜか、トイレに苦労することが多い。海側が工事になってから、公衆トイレがなくなったせいもあるかもしれない。斜め向かいのビルの二階か三階だったかにあるが、少し距離がある。

旺角  深セン「皇岡」行きバス乗り場

旺角の、深セン(皇崗)行きバス乗り場は、メトロポールホテル(維景酒店)隣り。

旺角というよりは、地下鉄の「太子」駅のすぐそば、ネイザンロードが枝分かれするところにある、真ん中に噴水がある広場が目印。湾仔とはうって変わって、いかにも香港の下町的な雑然とした地区である。

広場の後ろ側には、こんな感じで、バスが数台、停まっている。

バス停で、チケットをきる職員。

バスの停まっている街路を、道なりに行くと、曲がり角に、チケット売り場がある。斜め向かいに見えるのが、メトロポールホテル(維景酒店)。

旺角から皇岡まで、41HKD(香港ドル)。関係ないが、値段は、10年前とそんなに変わっていない気がする。家賃や人件費は、この10年で1.5倍くらいにはなっていることを考えれば、バスの運賃というのは、あまり値上がりしないもののようだ。

このあたりは、このバス以外にも広東省各地に向かうバス乗り場になっており、キャリーバッグをもった大陸人が結構、多い。付近は、旅行客をあてこんだ人民元の両替屋、バス会社のオフィス、食堂などが立ち並ぶ、雑然としたエリアになっている。

 

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