正しい国境(イミグレ)の越え方 深セン⇔香港

近年、深圳から香港への出入境地点の数が増え、ますます移動が便利になりました。

以下、日本人がよく使うイミグレ(口岸/こうあん)について説明します。

香港は、一応、中国ですが、イミグレを通過する際には、パスポート(护照/ふーじゃお)が必要となります。

また、近年、中国に初めて入国する時に、外国人は、イミグレで指紋登録をしなければ、ならなくなりました。右左、合わせて10本の指をスキャンするというもので、結構、大変です。

正しい国境(イミグレ)の越え方


深センには、かなり多くのイミグレ(口岸/こうあん)がありますが、通常の人間が使うイミグレは、限られてきます。ここでは、日本人もよく使うイミグレ「羅湖」「皇崗」「福田」「深セン湾」「蛇口」について、説明してみます。

羅湖口岸(開放時間6:30~24:00)

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羅湖イミグレ(羅湖口岸)は、中国でも最も人が多いイミグレの1つで、朝夕、人でごった返しています。

中国側と香港側が比較的近く、また出入境審査の際、外国人と中国人の列がはっきりと別れているので、外国人には利用しやすいイミグレかもしれません。

中国出国⇒香港入国が無事完了し、香港側に抜けることができれば、香港地下鉄MTR羅湖駅が接続しており、香港九龍の紅磡(ホンハム)まで約45分で到着できます。運賃は普通車、40香港ドル程度。

ただ、開放時間が6:30~24:00ですので、早朝出発、深夜到着の場合は注意が必要です。また、香港島への移動は、意外に面倒で、紅磡から乗り換えが何回か必要になるのが難点です。

羅湖口岸の出入境手順について(中国深セン→香港)

以下、中国深センから香港へ行く場合の手順について記してみます。

中国を出る

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先ずは、中国側から出る手続きです。羅湖イミグレの2階ホールへ行きます。

向かって左手の方に、外国人用のレーンがありますので、備え付けの出入境カード(以下)に必要事項を記入して、列に並んでください。

順番が来たら、係員にパスポートとカードを提出します。OKであれば、パスポートにスタンプを押して返してくれます。日本人であれば、特に普通にしていれば、何も聞かれることはないでしょう。kouan-card-cn

ちなみに自動ゲート「e道」を利用する人は、三階に行きます。ただ、最近(2018年現在)「e道」でパスポートが感知せず、結局、二階に戻ってというようなことも結構、あります。(「e道」については、一番下を参照)

通路を通って、香港側に移動

税関(海関)にて、特に申請すべきものがある場合、申請しますが、なければ、そのまま通過します。すると、前方に通路(写真)があるので、他の人が進む方向に歩いていきます。
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100メートルほど通路をまっすぐ歩くと、左手に香港人以外の通路があるので、そちらに進むと、香港側の入境ホールに到着です。

香港に入る

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今度は、ホールの台においてある香港入境カードに必要事項を記入します。二枚重ねになっているので、あとで、香港を出る時に使えるしくみになっています。

外国人専用レーンの入境ゲートで入境審査を受けます。

 

以上で香港入境完了です。

 

MTR羅湖駅、到着

税関(海関)を通過して、通路をそのまま行くと、香港地下鉄MTR羅湖駅に到着。ここから、MTR東線で、香港市内まで出ることができます。

駅構内には、コンビニや両替店があり、ここで人民元から香港ドルへの両替も可能です。

写真:MTR羅湖駅にて、ウィーチャットペイ(微信支付)の広告。

所要時間はどれくらいか?

イミグレーションの出入境の所要時間は、状況にもよるので、はっきりとはいえません。平均的には、15~40分くらいでしょう。
一番、空いているのは平日の午後で、逆に一番、込んでいるのが、休日とか平日の夕方になります。あと、中秋節、国慶節などの連休中に移動する場合は、特に、気をつけたほうがいいでしょう。

羅湖口岸の出入境手順について(香港⇒深セン)~指紋認証が必須に

上記とは逆に、香港から深センに入境する場合、「香港出境⇒中国入境」の順番で、手続きします。

◯香港出境・・・特に問題ないと思いますが、窓口が、向かって右に、大きく移動しました。

◯中国入境・・・深センに入境するとき、問題となるのが指紋認証でしょう。はじめての場合は、まず、「入境外国人指紋自助留存区」という場所で、自分の両手10本の指紋と顔紋?を登録しなければなりません。

すでに、指紋登録が済んでい人は、外国人の入境窓口(指紋巳留存)で、以下の順番で、指紋認証をすればいいでしょう。ちなみに、音声ガイダンス(日本人の場合は日本語)に従ってやればいいので、心配はないと思います。

1 職員にパスポートを渡す。
2 左手の四本の指をガラスに当てる。(OKが出るまで、指を離さないこと)
3 右手の四本の指をガラスに当てる。
4 両手の親指をガラスに当てる。
5 をカメラに向ける
6 職員からパスポートを受け取る

e道」を利用できる人は、そちらでもいいですが、以下でも述べる通り、最近「e道」でパスポートを検知できないこともあるので、その場合は、有人窓口で上記の手続きを踏まなければなりません。

羅湖口岸へのアクセス

e道(深セン側) について

e道」が、外国人にも、使えるようになってきました。

「e道」というのは、イミグレの自動ゲートのことで、従来、香港人や深セン戸籍の中国人が、利用していたものですが、2016年から、条件付きで、外国人も、取得できるようになりました。

深セン側のe道に関しては、深センに在住する外国人で、居留許可を所持しているものが対象。
香港側のe道については、中国在住は関係なく、むしろ、香港空港に年何回入国したかが、問題になるようです。

申請場所

深セン側e道の申請場所は、羅湖イミグレ2階ケンタッキーの奥(写真)。

申請は無料、居留許可のあるパスポートがあれば良い。

パスポートを検査され、指紋をスキャンして終了。所要時間は、約5-10分程度。

e道の使い方

e道」は羅湖イミグレの場合、中国大陸人と共通のゲート(3階)にあります。使い方は、以下のとおりです。

①自動ゲートの前の列に並ぶ
②自分の順番が来たら、パスポートの顔写真があるページを、センサーのガラス面に載せて、しばらく固定する。
③OKであれば、前のゲートが開くので、前に進む。
④後ろのゲートで、左右の親指を指定場所に乗せ、さらに自分の顔を、顔認証のカメラのほうに向ける。
⑤OKであれば、後ろのゲートも開くので、ゲートを通過する。

以上で、審査は完了。スムーズに行けば、ものの三十秒で完了します。

しかし、スムーズなのは、中国人だけであって、最近では、パスポートがe道を検知しないことも多く、そういうときは、結局、外国人専用の有人窓口に行かなければならず、二度手間で、非常に効率が悪いという印象があります。

 

皇崗口岸(24時間開放)

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香港中心部へ、バスを使って移動するときにお世話になる出入境地点です。

ここは羅湖と違い、中国側(皇崗)と香港側(落馬洲)で出入境地点がかなり離れており、中間でバスで移動しなければなりません。

従って、羅湖を通過するよりは、難易度がやや高いといえそうです。

良い点は、24時間開いているので、早朝、深夜の移動にも対応できること、バス(跨境巴士)で香港中心部へと移動できるため、ゆったりと座って、市内中心部各地までダイレクトに移動できることです。

皇崗口岸の出入境手順について (深セン → 香港)

深セン皇崗から、香港側へバスで移動する場合、ざっくりと、言えば、以下のとおりになる。

1 中国出境(深セン・皇崗)

はじめに、羅湖同様に、中国出入境カードに必要事項を記入し、外国人専用レーンの出境ゲート(向かって右)で、出境審査を受けます。

2 バスのチケットの購入

ゲートを出ると、左手に香港各地に向かうバスチケット売り場があるので、チケット(写真)を購入します。主な行き先は、旺角湾仔等です。料金は、旺角41香港ドル、湾仔52香港ドル等(2018年現在)です。

3 バスに乗る 皇岡(深セン)→ 落馬洲(香港)

バスは行き先別に並んでいるので、バスに乗車して、まず香港入境側(落馬洲)へ移動します。

4 香港入境(落馬洲)

向かって右側の「訪港旅客」の通路を進み、香港入境ホールで、香港入境カードに必要事項を記入したあと、入境ゲートで入境審査を受ける。(外国人専用レーンは無し。)

5 再び、バスに乗る  落馬洲イミグレ → 香港各地へ

税関(海関)を通過して、まっすぐ行くと、やはりバスが行き先別に並んでいるので、あとは、バスにのるだけ。香港の中心にたどり着くまで約30~40分。あっという間のバスの旅である。

香港行きのバスの詳細については、以下のサイトにまとめてありますので、ご参照ください。

深センから香港への越境バス ~かんたん乗車マニュアル/広東省深圳@老板日記

皇崗口岸へのアクセス

福田口岸 (開放時間6:30~22:30)

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2007年に羅湖の混雑緩和のためにできた出入境地点です。間取りが広く、利用者もそう多くないのに加え、出入境地点が近接しているので、移動がスムーズです。

場所は、地下鉄4号線「福田口岸」駅を出て、すぐのところにあります。(ちなみに、近くに皇崗口岸がありますが、二つのイミグレ相互のアクセスは意外と悪いです。)

出入橋の順番は、簡単にいえば、以下のような感じで、出入境手続きを済ますことができます。基本的な順序は、羅湖口岸と同じなので、そちらを参照ください。

深センをでる(中国出境)→ 通路を渡る → 香港に入る(香港入境)

また香港入境を済ませると、香港MTR「落馬洲」駅に直結しており、連絡もスムーズで、ほとんど迷うことがありません。
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MTR落馬洲駅からの、香港新界の眺め。
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福田口岸へのアクセス

深圳湾口岸 (開放時間6:30~24:00)

南山区深セン湾にあるイミグレです。この出入境地点の特徴は、香港側の出入境地点が中国側にある、いわゆる「一地両検」システムを採用していることです。(ただ、手続き自体は、他と同様、やはり二回必要です。)

中国と香港の出入境地点が両方中国大陸側にある為、皇崗口岸のようにバスを乗り換える面倒がなくなりました。この出入境地点の開通によって、深圳の南山区と香港との距離が一気に短縮されたといえます。

出入境手順

羅湖口岸をご参照のこと

深圳湾口岸へのアクセス

蛇口口岸(開放時間7:15-22:45) 海路


深センの西、蛇口にはフェリーターミナルがあり、ここから香港、マカオをはじめとする各地に就航しています。

特に、香港国際空港からのアクセスはよく、30分ほどで結んでいます。

蛇口へのアクセス

地下鉄2号線「蛇口港」駅

その他のイミグレ

深センには、この他にもイミグレがあります。

陸路では上記の4つの他に、「文錦渡」「沙头角」がありますが、一般の日本人には、あまり利用の機会がないかもしれません。

 

 

中国人の通行証ついて

日本人とは、関係が無いが、大陸中国人が、香港に行く場合、外国人のパスポートに相当するものとして、「通行証」というものがあり、申請が必要である。ただ、申請は、地元の役所まで許可を得なければならず、しかも、一度の申請で、2度の通行までである。
ただし、深セン戸籍の中国人に関しては、e道も使えるなど、かなり、待遇が違うようだ。

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