深圳ナイトマーケット

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夜店のストッキング売り

夕方8時
「ああ、今日も仕事が終わったなあ。」とぼんやりとした頭を引きづりつつ、束の間の開放感にひたる時間である。今日はどこに寄り道して帰るかななどと算段をしつつ、街の雑踏を歩く。
そんな街の雑踏の中、どこからともなく現れ、道路上に風呂敷包みを開いて、売り物を並べる人たちの群れをよく見かける。
彼らの顔は、日焼けで真っ黒で、身なりもみすぼらしい。
一目見ればそれが、出稼ぎの行商人達であることは誰が見ても分かる。

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人通りの多い場所であるから、商売をするのにはうってつけであるのだろうが、その分、道が彼らによって占拠されてしまうので、商品をふんづけないように歩くので一苦労である。
以前は、公安がやってきては、あっちへ行けといって追っ払っていたようであるが、双方で折り合いがついたのか、いたちごっこで公安のほうが、あきらめてしまったのか、最近では毎晩のごとく居座っている。

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品物は、野菜や果物、日常雑貨などがメイン。なすびと唐辛子が見える。こちらのなすびやきゅうりというのは、とにかく大きい。しかし、その分、味も大味である。

また、よく見かけるのが靴の修理屋
日本で見かけることは、ごく稀になってしまったと思うが、こちらではまだまだ見かける。ちなみに自分はお世話になったことがないが、知り合いの話では、靴を修理してもらったところ、買った値段より高い修理代を払わされた上に、何日後かには、あっさりとつぶれてしまったとのこと。全く、何のために修理したんだかよくわからないとのことである。
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こちらは天秤棒を担いで腕輪などインスタント民芸品店。雲南省かどこかの民族衣装風の衣装を身にまとったおばさんが営業している。
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さて、今度は、大通りから少し脇の道に入ってみよう。

ここ中国シンセンの夜はひたすら長い。
中国一般がこんなに遅いとは思えないのであるが、私の地域の商店街は、都心にほど近いせいか、街がオールナイト状態である。一般の商店が閉店する10時くらいから夜市がぼちぼち立ち始め、朝の5時くらいまで平気で営業をしている。午前、三時くらいに出前をしてくれる店もあるし、このあたりのマクドナルドも24時間営業である。夜更かし人間の私には、もってこいの場所のようであるが、実際に歩くのは午前12時までで、それ以降は治安の問題もあって歩かないようにしている。

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こちらが、その様子(写真)
毎晩、夜市が出され、裸電球や蛍光灯の光が煌々と灯り、お祭りのような感じである。その中で特に目立つのが以下のようなジャンクフードの数々だろうか。
     
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ギョーザ屋
腹をこわしてえらい目にあったという人の話を聞いて以来、食ってみたことがない。どのみち、日本のギョーザみたいなものを想像するとえらく失望することになるだろう。
「ギョーザとらーめんは日本のもんだよ。」とある中国滞在歴の長い
金型屋のおじさんがおっしゃっていたが、然りだと思う。

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ソーセージ屋の女、読書するの図。
まあ、こちらの店員というのは得てしてこんなもんである。二回くらい「おい」というと、やっと重たい腰を上げる感じ。やる気があるのかないのか分からないタイプが多い。
お味のほうはというと、日本のフレンチドッグみたいなのを想像するとえらい目に遭う。こちらのソーセージというのは、何か味付けしてあるのか知らないが奇怪な味がするので、いまだに馴染めない。一本、一元(15円)と安いのは安いのであるが、食べられなければ安くてもしょうがないということは言うまでもない。

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さて、これ何を売っているんでしょうか?(って、お前が聞いてどうする!)
とにかく肉を余すところなく食べるのが彼らの流儀ということで、ブタ肉、トリ肉に関してはこういう店を街中で見かける。

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「しまった、カメラに気がつかれたか」
子供がなんかうまそうに食ってるが、多分まずいだろうと思って、まだ食ってない。(食わず嫌いか!?)
中国式おでん屋もちろんこれも日本のおでんとは似ても似つかない代物であることは言うまでもない。見たところは魚肉団子のようなものが多いようだ。

中国では、パン類は、ほとんど壊滅状態。ご飯類は、味付けや調理の仕方などで当たりはずれが大きく、慎重に選ばなければとんでもない味付けのものに出くわす可能性が高い。その中で、比較的、健闘しているというか、はずれが少ないのが麺類であろうかと思う。しかも価格が10元をきるものが多いので、ありがたい。

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重慶酸辣粉 値段は3元(約50元)
とにかく、名前の通り、すっぱ辛い。ビーフンの太い面に、香菜(コリアンダー)が乗せてある。

さて、話は変わるが中国は、多民族国家である。
漢民族(92%)が圧倒的なことには違いはないのであるが、ウイグル族、モンゴル族、朝鮮族、チベット族、満州族といった少数民族が、108もいる。これは全人口の8パーセントにあたるらしいが、たった8%とはいても、13億人の8%であるから1億人近くになってしまう。全然、少数でもなんでもないのである。

その彼らも、シンセンにきて商売をしている。内陸との経済格差は相当のものであるだろうから、ここで一儲けして、内陸に帰って、家を買ったり商売を始めたりできるし、また最近はシンセンにそのまま暮らしてしまう人間も多いと聞く。
nightmarket13 ウイグル族の店
大きなツボの中で、ナンのようなものを貼り付けて、焼きあがったものから順番に、長い鉄の棒で取り出す。エキゾチックな顔立ちのウイグル美人がお出迎えしてくれる。
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また、お手軽に道端で売っているのが羊肉串
ウイグル風焼き肉である。イスラムの白い帽子をかぶった人たちが、香ばしい白い煙をあたりに撒き散らしながら、その場で焼いてくれる。一本1元(15円)もちろん彼らは豚肉は焼かない。

さて、一番当たり外れが少ないのがフルーツであろう。果物系は、彼らの手を加える余地もないから日本の西瓜も中国の西瓜も同じである。
自分も、このフルーツだけはたまにお世話になっている。

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nightmarket16 西瓜売りの店。
ざっくりと盛られた西瓜、一盛1元(15円)お手軽デザートの代表である。ただ、作りおきが多い店は鮮度が落ちるので注意が必要。

nightmarket17 パイナップル巨大八朔

パイナップルは、一本、1元(15円)とお手ごろ価格でよく利用する。巨大八朔は、日本ではお目にかかれないが、とにかく味が薄くて大味なので気休め程度にしかならないだろう。

このように、安くて、はずれがないのがフルーツとはいえ、一つだけ不満を言わせてもらえば、なまぬるいということである。「これ、冷えてたらもっとおいしいのになあ」と思うことがしばしばなのである。
そう、彼らのサービスの中には、まだ冷やすという発想がないらしい。
冷えた果物であれば、2元、3元と値段を上げていっても買う人間はいるはずである。そういう付加価値をつけるという知恵がまだないのか、そこまでのサービスを望むより、値段が安いほうがいいと思っているのかはわからない。(この点、ビールもそういう傾向にある。)
そういう点では、この国のサービスというのは、まだ始まったばかりで、いくらでも改善していく余地はあるのかもしれないと思うのである。

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