深セン摩天楼ランキング 

中国の大都市は、どこもそうであるが、高層ビルがやたら多い。

中国は土地が広大なのだから、街を横に広げればよさそうなものだが、そうはならず、縦に、縦に、伸ばしていく。中国人の面子が関係するのか、あるいは、沿海部は地震がめったにないからか、勢いどんどん高くなる。しかも、建設速度も、やたら早い。立て始めたら、あっという間だ。

深センも、例に漏れず、高層ビルが多い街だ。というか、高層ビルしかないといっても過言ではないくらいだ。しかも、南国気質だからか、日本ではありえないような奇抜な形をしたビルも多い。

以下、現在建設中のものも含め、ちょっとランキングっぽくまとめてみた。

深セン摩天楼ランキング(建設中、含む)

以下、自分が感知している分について、紹介してみる。(普通に上から順) 現在、建設中のものは含めているが、計画中のものは除外している。

第1位 平安国際金融中心  592m 2015年完成


高層ビルが林立する、福田中心区。中でも、ひときわ群を抜いて背の高いビルが、現在のナンバーワン、平安国際金融中心。平安保険、平安銀行など、平安グループの中核である。

ペンシルビルという言葉があるが、とにかく細い。立っているのが不思議な感じさえするほどだ。

ちなみに、高さは592メートルは、華南では、香港や広州を押さえてトップ。当初の計画では、660メートルで中国一を目指していたらしいが、航空管制の影響上、高度を下げざるを得ず、上海タワー(632M)を超えることができなかったという経緯があるようだ。

第2位 京基100 441.8m  夜は広告塔に早変わり


京基100(じんじいーぱい)という名前の通り、100階だてのビル。2011年に、できた当時は、深センNO1だったが、その後、平安タワーができたことで、あっさりと、その座を譲り渡す。三日天下ならぬ、三年天下に終わった。
1-5階まではホールと国際会議センター、6-72階がオフィス、75-100階は高級ホテル。96階以上は、ガラスばりの空間になっている。周囲に低層棟があって、日系企業も入居しているようだ。

ちなみに、このビルは、ビルの壁面ごと広告塔にしてしまえるという「裏技」をもっている。夜になると、下から上に、広告が流れるような様は、圧巻。市内のかなりの場所から見えるので、広告効果は抜群といえるだろう。日本人的には、ありえない発想であるが、中国人は、そのくらい朝飯前である。

ちなみに、写真は「嫁給我吧(嫁に来い)」というプロポーズ。彼女は、コレを見て、何を想うのか?

520深圳地标京基100走心告白:放下手机 抬头看我_深圳新闻网

第3位 華润総部大楼(建設中)392.5m  春のたけのこ、始動


近年、発展が著しい深センのベイエリア。そこに新たなランドマークが誕生する。

ニックネーム「春笋(春のたけのこ)」

その名の通り、春のたけのこのごとく、にょっきりと、天に向かって生えている。

ちなみに、この深センベイエリア一帯は、近年、新たに開発が進みつつある地区で、となりの深セン体育館「春繭(はるまゆ)」をはじめ、深セン人才公園など、新たな市民の憩いの場として、親しまれている。

第4位 地王大厦 383m  かつての栄光は遠く

かつてのチャンピオン「地王(でぃーわん)」。
このビルができた1991年当時は、本当に、文字通り、深センナンバーワンどころか、アジア一の高さを誇っていたらしい。
しかし、その後、世界的な高層ビル化のなかで、順位はどんどん下がって、いまや普通のビルに成り下がってしまっている。

かつて、「地王(でぃーわん)」といえば、当たり前のように通じていたが、最近は、こんな感じだ。
「この辺で、本屋さん、無いですかね?」
「ああ、それなら、でぃーわんの向いに、大きな本屋さんが・・・」
「でぃーわん?」
「エメラルド色の、角が二本にょっきとはえていて、」
「ああ、そういえば、そんなビルがあったような・・・」

こんな感じである。そういえば、最近、あの緑色のレーザービームを見かけることも、少なくなった気がするが。

第5位 赛格广场 355.8m  電子街のランドマーク


赛格广场(サイガー広場)

中国の電子街「華強北」の中心に位置し、長く、この地域のランドマークとして君臨している。

中に入ると、小さなブースがいっぱいで、アリの巣のようになっており、中国電子街の熱気を感じることができるだろう。

形は、八角柱で、何か風水とも関係があるような雰囲気を醸し出している。

第6位 深圳汉国城市商业中心(建設中)329.4m(80階) 高いわりに地味

華強路駅を降りると、深南通沿いに、ひたすら高いビルが、にっきり立っているのを見かけたことがあるかもしれない。

なにかこう、羊羹みたいなものを、立てたような、そんな、唐突な印象がある。

通常、300メートルを超える、超高層ビルというのは、ある地域のランドマーク(地標)的な役割を果たす役割を担っているものだが、こいつには、そんなテーマ性や役割というものが、いっさい感じられない。

ただ、孤立して、ぽつんと突っ立っているだけ。今ひとつ掴みどころのないビルである。

第7位 東海国際中心E座(建設中)308.60m


近年発展著しい、西の副都心「車公廟」。

地下鉄路線のネットワーク化で、1、7、9、11号線と、四路線が合流するこの地区は、東の羅湖・福田と西の南山の中間に位置し、交通の要街となっている。深南大通り沿いに、ずらりと立ち並ぶ、高層ビル街は、壮観ですらある。

中でも、北側に、招商銀行を中心とする、高層ビル街の一画にあるツインタワーは、住居棟(公寓)で、超高級物件らしい。

 

第8位 SCC中洲控股中心A棟(建設中)300.80m、62階

近年、発展著しい「海岸城」地区の新たなランドマーク。

海岸城は、南山イオン(永旺)にも近く、日本人にもおなじみの場所といってもいいであろう。

 

第9位 卓越世纪中心 280m    深センのツインタワー


福田中心区にあるツインタワー。福田中心区にある。

夜になると、ダイヤ型に、斜めに光の帯が走る様は圧巻。

第10位 深圳NEO大厦 A棟 273m

車公廟」地区東側、深南大通り沿いにある。

摩天楼プロジェクト(計画中)

以下、現在、計画中のプロジェクトについて紹介してみる。

佳兆業環球金融中心(建設中?) 518メートル


これまで、都心にありながら、イマイチ、地味な存在だった、地下鉄「科学館」駅周辺。

近年、地下鉄の6号線開通に合わせて、新しいランドマークが誕生する予定である。

深センの不動産グループ「佳兆業」が手がけているプロジェクトで、現在、すでに工事が始まっている模様。

二、三年後が楽しみな地区である。

蔡屋围晶都改造プロジェクト(計画中)


福田や南山の大発展で、近頃、霞んでしまっている感のある、羅湖、蔡屋围地区(大劇院)。

最近では、地王、京基100と続いてきた、ナンバーワンの座も、奪われてしまった。

しかし、その座を奪還すべく?、水面下で、着々と計画が進んでいるようだ。

まだ、青写真段階だが、京基100近辺、大劇院の周囲に、600-700メートル級の超超高層ビルの計画は有る模様。

大中華世界貿易中心(計画中) 430m(88階) 


中国と香港を結ぶ、大動脈、羅湖イミグレ。

香港側からイミグレを抜けると、シャングリラホテルの向かい側の「羅湖村」と呼ばれる地区に、最近、高層ビルが立ち始めているのがわかるかもしれない。

その開発が進む「羅湖村」地区のランドマークとなるのがこのビルということ。これだけ、イミグレに近いと、完成後は、香港領土を一望することも、不可能ではないのではなかろうか。

近頃、福田や南山の大発展の陰で、存在感が薄くなってしまった感のある、羅湖であるが、これが新たな起爆剤となりうるのか。深セン最古の地区、羅湖村の今後の変化に注視していきたい。

あとがき


上記の他にも、深センでは、いたるところで、高層ビルが建設中である。いったい、どこにそんな金があるのか?というのはさておき、その建設スピードは、とにかく早い。再開発の対象となったら最後、あっという間に更地となり、新しいビルが出来上がる。

また、高層ビルの配置は、いい加減のように見えて、意外と計画的で、市内各地のここぞという場所に配置されている。想像だが、深センは平坦で山も無く、意外と方向性がつかみにくいので、要所要所に、高層ビルを配置することで、ランドマーク(地標)としての、役割を担わせようという狙いがあるのではないだろうか。

ちなみに関係ないが、深センには、一軒家というのが、ほとんど存在しない。
土地付きの一軒家に住んでいるのは、大金もちか、あるいは農家くらいなものだろう。以前、そういう場所にさまよい込んでしまって、住民から怪しい人物と勘違いされて、困ったことがあったくらいである。
だから、日本で一軒家に住んでいるといえば、「すごいですね!」とそれだけで、金持ちと勘違いされてしまうかもしれない。

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