意訳か?音訳か? 中国語の外来語表現

pocari-sweat

 

ポカリスエット(宝矿力水特/バオクヮンリーシュエター) 日本人泣かせの発音の一つ

 

 

 

「パソコン」「コンビニ」「インストール」・・・・・・・・これらは、すべて外来語と呼ばれるものであるが、日本語に翻訳される時は、もとの音に近い言葉をカタカナで当ててしまえば、それでおしまいである。

しかし、中国語の場合、カタカナのような便利な文字はないので、すべて漢字で置き換えていくより他ない。上の例で言えば、それぞれ「電脳」「便利店」「安装」となる。電気の脳、便利な店など、これらは、意味で訳したもので、いわゆる意訳である。

安装(アンジュアン)」というのは、要するに、組み立てのことで、例えば、ばらばらの状態の机を、組み立てるのも「安装」である。だからイメージしやすい。一方、日本語で、インストールと言われても、何のことかイメージがわかない。日本語の外来語は、意味不明なカタカナが多いと思うのは自分だけだろうか。

まあ、それはいいとして、以下の中国語(いずれも意訳)はわかるだろうか?中国語がわからなくとも、なんとなく想像はつくかもしれない。

「偶像」「主题公园」「空中小姐」「全球化」「黑馬」「売点」「白领」

答え

「アイドル」「テーマパーク」「スチュワーデス」「グローバル化」「ダークホース」「セールスポイント」「ホワイトカラー」

意訳できないときは、音訳で

kendeji

では意味を当てることが出来ないものは、どうするかといえば、やはり似たような音をした漢字を当てていくことになる。つまり、音訳である。

身近なところでは、マクドナルドは「麦当劳(マイダンラオ)」 ケンタッキーは「肯德基(ケンダジー)」と、なっている。しかし、どうして、ケンダジーの最後のジーを鶏の「鸡(ジー)」にしなかったのか、不思議である。しかも、「基」も「鸡」も同じ第一声である。

ちなみに、中国では、ケンタッキーの店舗の方が、マクドナルドよりも多い。中国人のケンタ好きは有名であるが、自分の中の謎の一つである。ちなみに、自分は、ケンタは2-3年に一回くらいしか利用した覚えが無い。そんなに旨くもないのに、値段はそれほど安くない。しかし、何故か中国人で大盛況である。メニューを、中国人好みに、大胆にアレンジしているということなのだろうか?謎である。

関係ない話になったが、欧米人の名前なんかは、もう、ひたすら音を当てていくしかない。例えば、「奥巴马(オバマ)」「特朗普(トランプ)」「希拉里(ヒラリー)」「迈克杰克孙(マイケルジャクソン)」などである。

音訳と意訳のあわせ技も

あと、音訳と意訳のあわせ技もある。

有名なものは、やはり「可口可乐(楽)(コカコーラ)」であろう。これは、原語に似ている音を当てながらも、口にあい(可口)、楽しい(可乐)という意味も含まれているので、名訳といわれている。しかし、少々発音しにくいので、実際に注文する時は、可乐(コーラ)だけでいいだろう。

コカコーラよりも、さらに日本人泣かせなのが、ポカリスエット(宝矿力水特/バオクヮンリー、シュエター) だろうか。これも音訳と意訳のコラボレーションで、音訳をベースに、「水」や「矿」(ミネラル)といった意味も混ぜ込んだものであるが、日本人には発音するのも一苦労だ。(ちなみに声調は3―4―4―3―4)実際、この訳を思いついた人間の顔を見てみたいものである。
(外来語とは関係ないが、さらに発音しにくいのが、矿泉水(ミネラルウォーター)だろう。「クァン・チュエン・シュエイ」は、三つとも、口を思いっきり突き出さなければならないので、日本人には相当キツイはずである。)

また、スーパーのジャスコ「吉之島(ジーズダオ)」なども、音的には微妙だが、音訳と意訳のあわせ技で、「吉」という縁起のよい漢字を入れている。ただ、これも、日本人泣かせな発音であるが、吉(ji)と 之(zhi)の区別をする練習にはなるかもしれない。

あと、折衷タイプとして有名なものに「迷你裙(ミニスカート)」などもある。「迷你」はミーニーと読むが、同時に「貴方(你)を惑わす(迷わす)」という意味を持っている。

漢字がない場合はどうする?

your-name

では、ひらがな、カタカナが含まれる場合は、どう処理をするのだろうか?例えば、宇多田ヒカル、中島みゆき、のような場合である。

この場合、仕方ないので、宇多田ヒカルなら宇多田光、中島みゆきなら中島美雪と、名前から類推される漢字にしてしまう。漢字しかないから、しょうがないが、かなり強引である。もちろん、本人には、許可はないだろう。

ちなみに、日本人の名前は、大抵の場合、漢字なので訳す必要はなく、そのまま通用する。つまり、鈴木(リンムー)とか田中(ティエンジョン)のように、漢字はそのままで、中国語読みをすればいいのだ。
しかし、これが曲者で、発音が難しい名前だと、他人に伝えるだけで一苦労である。かくいう自分も、名前を発音するのが、難しい部類に属するので、最初は結構、苦労した。ただ、自分の名前を、自分で発音できないのは、結構、悲しいので、自分の名前だけは、しっかりと練習しておいたほうがいいだろう。

ちょっと、タイムリーなところでは、現在、アニメ「君の名は」が、中国でも上映されているらしいが(自分は、まだ見ていない)、中国語名は「你的名字(君の名前)」となって、日本語の「は」の持つ微妙なニュアンスが消えてしまう。

まあ、100パーセント、ニュアンスを訳しきるということは、土台、無理な話であるが、日本語の場合、そういう部分こそが、かえって大事だったりするわけで・・・・・・・まあ、アニメだから、見ればわかるわけなんだけれど。

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