ある中国語講師との出会い Mさんのこと

中国語をマスターする上で、大きな要素といえば何だろうか?と考えた場合、モチベーションや、本人の置かれた環境も非常に大事であるが、講師との出会いも、結構、重要な要素といえるかもしれない。

自分がやっているような中国語教室の存在意義も、結局のところ、いかによい先生を斡旋するかということにかかっているような気がしないでもない。
私的な例で僭越であるが、自分が、このような中国語の教室を立ち上げるきっかけとなったのも、そもそも、ある講師との出会いに関係している。

写真:深セン南山のラインフレンズにて(記事本文とは関係無し)最近、中国でも、ラインのキャラを見かけることが増えてきた。しかし、肝心のライン本体が使えないのは相変わらずだ。

ある中国語講師との出会い Mさんのこと

自分がその中国人講師(仮にMさんとしておく)に出会ったのは、金融危機の後、自分がサラリーマンを辞めて、ぶらぶらしていたしていた時期のことだ。
当時、一時期ではあるが、日本語講師をしていたことがあり、同じフロアで、働いていたMさんが、「日本人のかたでしょうか?」と、エレベーターの前で、声をかけてくれたことがきっかけとなり、交流がはじまったと記憶している。彼女は、当時、フリーで中国語講師をして、日本人の生徒を一人でも多く獲得するため、そういうことをしていたようだ。

ちなみに、当時の自分は、中国に来てから三年は経過していたが、だいだいHSKのレベル的には3-4級くらいだったと思う。ただ、週1-2回だけではあるが、Mさんについて、半年から一年ほど勉強して、すぐに、HSK5級を取得できた。

Mさんは、中国東北地方出身の、かなり熟練した講師で、いわゆる「主谓宾」構造という、中国語の文構造を軸としつつ、そこに補語のつかい方などを関連させながら、系統的に中国語を教えてくれた。また、いわゆる有名な論点「有点,一点」の違いなどはもちろん、「就、也」等の用法、「全部,都,整个,所有」といった類似語の区別についても、こちらに例文を作らせながら、説明してくれた。
これまで、知識がはついていたものの、漠然としていたので、それらが系統的に繋がり、整理されるような形になり、よかったのかもしれない。

また、レッスン中は、ほぼ中国語オンリーでやり取りしていたので、それもかなりプラスになったように思う。Mさんは日系企業に勤務していたので、もちろん、日本語は話せたのであるが、あえて、使わずにすすめるタイプの講師だったので、それがかえって良かったようである。

講師が日本語が話せると、どうしても日本語の説明に頼ってしまうが、それだとどうしても、中国語を話さなくなってしまう。それは、講師の日本語学習?には都合がいいのだろうが、こちらが中国語を話す機会を奪ってしまうことになる。本気で、話せるようになりたいと思うのであれば、あえて日本語を封印することも、時には必要であると思う。

残念ながら、このMさんのような、中級学習者をさらに上に引き上げる方法論をもった教師というのは少ないのが現状である。

Mさんとは、だいぶ前から、音信がなくなってしまったが、今のような教室の運営も彼女から聞いて、これなら自分でもできそうだなと思ってやったのがきっかけになっている。

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