北京Ⅰ もう一つの万里の長城

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今回は、国慶節1週間の連休を利用して、北京を中心に回ってみることにした。

本来、国慶節のような大型連休中は、中国国内はどこへ行っても、中国人で溢れかえっているので、外出するのは得策ではないが、かといって一週間も、家でフラフラしているわけにはいかないので、(ろくでもないことに散財してしまいそう)、どうせならと、旅に出てしまうことにした。

深圳から北京まで 火車で24時間

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出発点は羅湖の深圳火車駅。長距離列車の出発は、広深鉄路(広州行き)とは別の入り口なので注意が必要だ。

かなり年季の入った車両(2007年9月30日)14時46分 北京行きという表示
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深圳から北京までは、所謂「火車」を利用、24時間の長旅である。そんなにかかるのかと思うが、北京と深センの距離は、約二千キロ以上であるから、まあ、仕方ない。(時速85キロ程度)
一般的に、中国人は、十数時間程度の汽車の移動は、何ともおもっていないようだ。日本人の感覚からすれば、全く信じがたいが、国土が広いので、どうしても、感覚が、大陸スケールになってしまう。

行きの座席は「硬臥(インウォ)」つまり二等寝台 メリットといえば、安い(350元程度だったか?)ということに尽きる。
二等寝台は、上中下の三段式になっており、自分は一番上の寝台だったが、いかんせん幅が狭いので、正直、落ち着かない。しかも途中で、枕を、運悪く、下でお茶を飲んでいる中国人のところに、落としてしまい、肩身の狭い思いをすることに・・・・・。

ちなみに火車には、以下のような座席の種類がある。基本的には、指定された場所い座ればいい。二等より一等、座席だけより寝台があるほうが高いことは言うまでもない。
〇硬座(インツォ、二等席)  〇軟座(ルアンツォ、一等席)
〇硬卧(インウォ、二等寝台)  〇軟卧(ルアンウォ、一等寝台) 

無座(自由席?)

たまに、自分の席に、別の人間が座っているということは、中国ではよくあることであるが、
そういう場合は、一言声をかけて、その人間と席を交換してもいい。

ちなみに、現在(2016年)北京と深センの間は、高鉄(ガオティエ)等を使えば、10時間程度で、移動できてしまえるようである。まあ、その分、お値段の方も、それなりにかかると思うが、中国国内の移動も、色々選択肢が増えているということだろう。 高鉄(中国新幹線)路線図

「厳禁携帯危険品上車(危険物の持ち込みは厳禁)」beijing-shenzhen6

植木鉢ほどの大きさもあるフルーツバスケット。一つ10元と格安。
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北京西駅到着 2007年10月1日14時17分。深センを出発して、ほぼ24時間経過。
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それにしても、真夏の深センからやってくると、10月の北京は、すっかり秋の装いで肌寒い。
頭に金閣寺を乗せたような北京西駅
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駅前から、市バスに乗って、とりあえず北京の東にある四恵バスターミナルへ向かう
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これは、二つのバスを前後に継ぎ足したバス。真ん中が蛇腹のような感じでつながれている。右折左折のとき、一体どうするつもりなんだろうと思っていたが、自分が乗っていた間、ついに一回も曲がることがなかった。というか、あの馬鹿でかい長安街を西から東にまっすぐに移動するだけなので、そもそも道を曲がる必要が無いのである。北京ならではの乗り物とはいえるだろう。

途中、天安門が左手に見えてくるが、とりあえず、今回、一旦、北京市内はスルー
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北京の東にある四恵バスターミナルに到着。
ここから、今回の旅の最初の目的地、蓟县(ジーシェン)という街へと向かう。
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北京の四恵から、バスに揺られて3時間ほどで、蓟县に到着。真夜中で、疲れていたので、すぐに寝る。この夜、ちょうど北京オリンピックのリハーサル?が行われていた模様。
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もう一つの万里の長城

今回、わざわざ河北省蓟县(ジーシェン)という街へ向かったのは、万里の長城に上るためである。

万里の長城と言っても、一般的に有名な北京郊外にある八達嶺ではなく、今回訪問したのは黄崖関という長城。黄崖関へは、その蓟县という街の中心部の広場から、黄崖関行きの乗り合いバスが出ているので、それに乗って、1時間も行けば、到着する。

何故、八達嶺に行かないのか?ということであるが、昔、一度、行ったからである。
あと、「八達嶺」は、北京から移動できるので便利は便利であるが、以前行った時は、人で溢れかえっていて、日本人も大変多かったことを覚えている。(しかも、高いところに行けば行くほど、日本人率が上がっていくという不思議)あれでは、旅情もへったくれもない。まあ、それでも別に構わないという人はいいが、人ごみが嫌で、有る程度、時間に余裕がある人は、こちらを訪問してみてもいいかもしれない。

ここの万里の長城は、何がいいかといって、人が少ないのがいい。国慶節期間中ですら以下のような程度なので、後の期間は推してしるべしである。しかも風格もあり、長城の雰囲気は十分に味わえる。
ただ、いかんせん、北京からバスで2-3時間?かかるし、外国人用に、ツアーが整備されたりしていないと思うので、不便ではあるが・・・。

以下、黄崖関の切符売り場
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チケット、入山料50元
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長城に登らずんば、男にあらず

長城に登らずんば、男にあらず(不到长城非好汉←毛沢東の詩の一節)  早速、登ってみよう。

秋のすがすがしい青空の下、山登りするのは、また格別である。北の方は、空気が乾燥しているので、気持ちがいい。changcheng4

国慶節期間中であるのに、人影もまばら、もちろん日本語も聞こえてこない。
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万里の長城は、月から見える唯一の建造物という話は、昔から聞いていたが、本当は見えないらしい。まあ、常識的にいえば、こんな細長いものが見えるはずないのだろうが。
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途中、要所要所にこういった建物が。
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かなりの急勾配、しかも左は手すりしかない。 お年寄りと子供が手を取り合って。
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険しい尾根づたいに続く長城。もう随分と高いところまで来た。changcheng15

麓に近いところ、馬がみえる。
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麓の街が見えてきた。ゴールまであと一息。changcheng19

ゴール地点の麓に到着。
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黄崖関 動画で

以下、地元の観光局が制作した動画のようである。

生涯、最悪の飯に遭遇

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下山して、お腹が減っていたので、麓のいかにも観光客相手にしてます的な店に入って、いくつか注文をしたが、これが大失敗。もちろん観光地周辺の店なので、まずくて割高なんだろうということは、覚悟はしていたが、質、値段ともに、自分の想像をはるかに越えていた。

ゴワゴワで食べられないフライ。べとべとで食べられないイカ墨みたいなの。あと、ご飯も変なにおいがする。結局、半分も食べられず、残してしまった。しかも、値段は割高。(今となっては、もう忘れてしまったが)
辺りを見渡すと、案の定、となりの客が店側と口論になっていた。

あの調子では、毎日のように口論になるはずだが、どうやったら、いったい、こんな不味く調理できるのか、逆に聞きたいくらいである。

蓟县 万里の長城へのゲートウェイ

ここで、万里の長城へのゲートウェイとなる「蓟县(ジーシェン)」という街について紹介してみる。

蓟县は、北京と天津の中間に有る街で(行政区的には天津)、万里の長城の出発点である以外にも、それなりに観光資源がある街のようだ。天津蓟县旅游官网

街のホテルからは、バイク三輪タクシー?で移動。付近の家は、やはり冬の寒さが厳しいからか、レンガ作りが多い。
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門が見えた jixian4

門をくぐったところにかなり広い広場があり、その広場を取り囲むように、店が立ち並んでいる。中央に噴水があって、いかにも市民の憩いの場といった感じ。
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広場の周囲の商業施設。こちらは地元の映画館か。
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風致地区に指定されているのだろうか。商業施設は、すべてデザイン、色が統一されている。
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「新華書店」jixian8

ケンタッキー(肯徳基)もこの通り。
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門前には、バイクタクシーがたまっている。この辺りの足となっている模様。
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中国は、おばちゃんドライバーが結構いる。
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独楽寺の門前町界隈

広場から、少し離れた商店街へ立ち寄ってみる。こちらも、すべての商業店舗が、独特の色に統一されている。実は、この近くにある「独楽寺」という寺が、由緒有る寺のようで、こういった様式で統一しているようだ。jixian17

当時、よく見かけだ孫悟空の靴屋の宣伝jixian18

薬局jixian19

写真屋jixian21

小売店jixian23

化粧品売り場jixian24

アイスクリーム 素朴な味。
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独楽寺

ネットで調べたところによれば、隋の時代に創立、千年の歴史をもつ古刹とのこと。また国家4A級の景観地区で、世界遺産も視野に入れているとのことである。
本当にそんなにすごい寺なんか?という感じであるが、ただ、このあたりの寺というのは、何となく、色彩とかが日本の寺を思わせるものがある。ちょっとワビサビ風味が入っていると言うか・・・それに比べると、やはり香港の寺なんか、もうギンギラギンで、色使いが派手というか、文化の違いを感じざるを得ない。
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主題カフェ? 田舎のトレンドスポットか?

田舎のトレンドスポットっぽいところもあった。
主題カフェというのだろうか。店内は、天井からブランコがぶら下がっていて、そこ腰をかけるのであるが、腰がフラフラして落ち着かない。というか、いろいろな意味で、入るのが恥ずかしい。
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天井からは笹の葉が
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アイスクリームを注文すると、てんこ盛りで出てきた。
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一路 北京方面へ

というわけで万里の長城は、ここで終わり。
この後は、北京観光をするべく、バスに乗って、北京市内へ引き返す。

通りがかりの結婚写真屋?
中国では、散髪屋、美容院といったところが、よく、こういうダンスを取り入れているが、従業員の士気を高めるというよりも、「営業してますよー」と周囲の目をなんとかひきつけようという広告の意味合いのほうが強いようである。
しかし、いつも思うのであるが、どうして中国の女性店員は、男物のネクタイを締めているのだろうか?中国の謎の一つである。
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北京Ⅱ 王府井と北京ダック製法に続く・・・・

万里の長城 黄崖関・蓟县へのルート

今回立ち寄った、万里の長城(黄崖関)は、北京と天津のちょうど中間にある地点で、行政区的には、天津にあたるらしい。また、北京から来る時、いったん河北省になってから、天津に入るという形だった気がする。北京と天津の間に、河北省が挟まっている?ような感じであるらしい。
また、近年、北京と蓟县を結ぶ、列車ができたようである。便利にはなった分、観光地化してしまっている可能性も有るかもしれない。
京蓟城际快速列车开通首日 北京游客畅游蓟县

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