成都Ⅱ 伊勢丹・イトーヨーカドー訪問

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あの、鳩のマークはまさしく・・・

さて、ホテルでまずい朝飯を食べた後、早速出かけたのが、イトーヨーカドーと伊勢丹である。
成都一の繁華街、春熙路は、ゴールデンウィークの初日ということもあってか、かなりの人出でごった返していた。そんな人ごみの中を人民に混じりつつ、10分も歩いたであろう頃、私の目に例の見覚えのある看板が飛び込んできた。

「おお、あの鳩のマークはまさしく平和堂?・・・・ではなくイトーヨーカ堂ではないか!

わざとらしいということは自分でも承知している。しかし鳩のマークを見ると、反射的に平和堂と思ってしまうところが、元滋賀県民の悲しい性である。
まあ、そんなことはどうでもいい。早速、紹介である。

伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)

yokado1 威風堂々たるたたずまいを見せる伊藤洋華堂(イトーヨーカ堂)  

思うに、伊藤洋華堂(イトーヨーカ堂)というネーミングがまずよい。
このネーミングというのが、案外、外資系企業にとって馬鹿にならないのである。ここで変な当て字を使ったり、日本の漢字をそのまま使ったりすると、中国人にとってわけのわからない馴染みのないものになり商売にまで響きかねない。その点、洋華堂であれば、中国人にとってイメージしやすくなじみやすいと思われる。

さておき、このヨーカドー、ここだけでなく、すでに中国に結構出店していて、北京などでは6店舗も経営しており、今後もさらに増やしていく予定なのだとか。大層繁盛しているようである。
(ちなみに、もう一方のスーパーの雄、イオン(ジャスコ)ば、広東省を中心に22店舗展開中。)
それでは、早速入ってみることにしよう。
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立錐の余地も無いイトーヨーカ堂

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そのイトーヨーカドーであるが、とにかく、玄関先から人があふれかえっている。またどのフロアも若い男女や家族連れで満員御礼状態、エスカレーターは人の列が途切れることがない。
見物だけという客も相当いるのであろうが、それでもみんな結構買っているようである。これまで、海外でいろいろ百貨店やスーパーを見てきたが、こんなに繁盛しているスーパーは湖南省平和堂以来である。
しかも開店時間は、朝の9:00~夜11:00。フル回転操業である。

我々に不可能の文字は無い!! やる気マンマンの店員

また、店員もアクティブ、モノを手にして眺めていようものならば、すぐさま近寄ってきてあれこれ言い出すので、落ち着いて買い物もできないが、とにかくやる気マンマン。
我々に不可能の文字は無い!!(没有不可能)yokado4

優秀店員になると表彰され、このように表彰される。これは、どこの百貨店でも、よくやっている手法であるが、成果主義の中国ならではといえる。
「今月の営業の星」「微笑大使」とか、かなり恥ずかしいネーミングもあったり、また日本では、個人名を出すとかありえないが、中国では普通である。
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地下食品売り場へ

地下の食品売り場の様子。柳の枝の吊り下げ方がなんとなく日本を感じさせる。
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特設売り場では、タイ食品展を実施。もちろん売り子は中国人だろうが。
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四川省まできて、まさかシューアイスが食べられるとは思わなかった 小一個2.5元(40円)yokado9

さらに、地下食堂へ。ポッポ?
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メニューも写真ではなく、日本風に
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串類が豊富な四川省ならでは
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地下の食品売り場に隣接している地下食堂。ここも人でごった返している。
試しに、カツカレー(18元)を注文したが、和風は和風なのであるが、べちゃべちゃしていて半分食って残してしまった。
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価格帯は意外と高め? 中国一般庶民のプチ贅沢にも貢献

さて、イトーヨーカ堂であるが、日本で言えば、いわゆるごくごく一般的な庶民層相手の商売というイメージだと思うのであるが、ここ中国では、少し様相が異なるようである。

この日、旅の途中で靴下を切らしてしまった自分は、ヨーカドーで現地調達することにした。
旅先のことなので、使い捨て程度でもいいやという感じで3足15元(230円)くらいのやつを探していたのであるが、これがなかなかない。結局、靴下一足20元(300円)を二足購入、これでも安いほうで、30元、40元のものも結構ある。

この値段は、日本からすれば、まあ普通であるが、中国では、やや高い部分に入ると思う。一般庶民よりも少し所得が上の層をターゲットとしているようである。

思うに、中国人と日本人では消費というものに対する感覚がかなり違う。今の日本人は、すでに成熟段階に入っているので、財布の紐が割と硬いが、その点、中国人というのは自分たちの身の丈以上の消費を平気でするところがある。
たとえば、うちの事務員でも、一ヶ月3000元(45000円)程度の給与しかないのに3000元の携帯を買ったりとか、日本人の感覚では考えられない消費感覚をしているのである。俗に言う、「月光族」(一月で給料を使い果たしてしまう人のこと)も珍しくはない。

その点で、ヨーカドーのものの品質や価格帯というのはちょうど、庶民が休日に繁華街に出てきて背伸びをして、普段よりちょっと高いものを奮発して買ってみるのには絶好の価格帯なのだろう。

話が長くなった。次は百貨店の雄伊勢丹である。伊勢丹はヨーカドーに隣接しているので、移動は30秒とかからない。

伊勢丹成都店

isetan0 伊勢丹成都店

伊勢丹は中国本土では上海、天津などにすでに数店舗、開店しており、今年は北京にも出店予定とか。各店の業績は好調のようである。成都店は、ちょうど開店1周年にあたるとのことで記念セールなるものをやっていた。
それでは、中に入ってみることにする。
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伊勢丹、地下食品売り場 完璧すぎ

高い天井、広々とした間取り、清潔なフロア、明るい照明、シンプルかつ高級感のある内装。それに加え、品揃えにはそつがなく、通りかかれば店員がしっかりとしたお辞儀で「歓迎光臨(いらっしゃいませ)伊勢丹」と迎えてくれる。

完璧である。一瞬、ここは日本かと錯覚してしまいそうである。

ただ・・・・・・人が少ない

どこの売り場に行っても人が全然いないのである。
隣のヨーカドーの5分の一から10分の一の入りであろうか。ヨーカドーの喧騒の後に訪れると、余計に際立ってしまう。

人が少ない理由は、店内をうろうろしているうちに、ほどなくわかった。

商品の値段が違いすぎるのである。

ヨーカドーと伊勢丹では売っているものの値段に数倍の違いがある。
シャツ一枚、普通に500元~1000元(7500円~15000円)平積みのもので150元(2000円強)
これでは、いかに背伸び消費が好きな中国人民でも、近寄りがたいであろう。

また床もエスカレーターもぴかぴかに磨き上げられているので、外で買ったソーセージの棒をくわえながら店内をうろうろするわけにはいかない。(この周辺には、立ち食い用のスタンドがあちこちある)
要は、高所得層相手の商売で、今後、そういう層が増えていくという読みがあるのであろう。
今後、中国人がこの伊勢丹イズムというべきものを、受け入れていく余地はあるのだうか。
isetan2 ライトアップ伊勢丹

ちなみにこの地区、百貨店がやたらと多く、大通り沿いには、中国系の太平洋百貨店、王府井百貨、また香港西武(日本の資本ではない)があったが、繁盛具合はよくわからない。ライバルは多いようである。
北京オリンピック前ということもあって、選手の広告が多い。
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成都 伊藤ヨーカドー、伊勢丹周辺 ストリートビュー


これは2013年3月の伊藤ヨーカドーと伊勢丹の周辺の様子。高層ビルの建設ラッシュで、2008年当時とは、かなり趣が変わっている。中国では4-5年もすると、町の構造ががらりと変わってしまうことも稀ではない。
しかし、四川省といえば、やはりまだ地震の記憶が強いので、こういった高層ビルの場合、そのあたりは、どんなものなのだろうか。気になるところではある。

成都地図 (赤印は伊勢丹百貨店)

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