広州Ⅰ ~中国の高速鉄道「和谐号」で広州へ

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オリンピックモード全開~武術種目(写真)

広州は北京、上海、広州の中国三大都市とも言われるわりに北京、上海に比べるとはっきり言って地味な存在である。
それでも北京オリンピック、上海万博に対抗して、アジア大会(2010年)という目標を設定し、それに向けて着実に街は発展している。今回は、そんな発展する広州に行ってきた。

深センと広州の移動についての記載は、内容がだいぶ古くなっています。最新の情報(2017年)については、以下のサイトをご参照ください。
深圳から広州への移動について(羅湖-広州東) | 広東省深圳@老板日記

中国の高速鉄道「和谐号」に乗って、広州へ!!

広州までは、火車(汽車)でいくのが時間的、経済的にベストだろう。
現在、中国ではモータリゼーションがどんどん進んでおり、アクセスが目に見えてよくなっている。今回、シンセン羅湖駅から乗車したのは、下の和谐号である。
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この和谐号であるが、ここ深セン広州間では、目下のところ最高時速200キロまで出せるようである。ちょうど、JRで言うところの在来線と新幹線の中間くらいに当たる乗り物といえるだろうか。

一般に中国では、こういう準・高速タイプの電車を動車(ドンチェー)、さらに日本の新幹線に当たるものを、高鉄(ガオティエ)と呼んで区別しているようだ。

中華人民共和国の高速鉄道 – Wikipedia

それにしても、ついこの間まで旧式の列車を使っていたのが、ここ数年で見違えるばかりの車両に変わってしまったことを思うと、やはり中国の発展の速度は早すぎるといわざるを得ない。欧米100年、日本30年、中国10年、このくらいの速度感はある。

ちなみに和谐というのは、国家主席の胡錦濤氏が提唱したもので、これまでの鄧小平、江沢民からの高度経済成長、いけいけどんどん路線を軌道修正して、貧富の格差を失くし、みんなに富があたわるように調和ある発展へと方向転換していくためのスローガンである。

和谐号の切符を買ってみる

まあそれはいいとして 早速、乗車してみよう。
これが、その和谐号の切符。一等100元(95元)二等80元(75元)(1元=約15円)二等でも十分快適である。 しかもシンセン羅湖駅から広州東駅までノンストップ。50分強で到着してしまう。gz3

シンセンから広州までは、日本で言えば京都から名古屋くらいの距離であろうか。以前までは70~90分くらいかかっていたようであるからかなり時間の短縮となった。もはや旅という感覚ではない。
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列車に乗り込む乗客。
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定刻どおり出発

さて、電車は、シンセン羅湖駅を11時定時に出発。
風景が右から左に動くのを見てから、「あれ、動いてたの?」という感じでいつの間にか出発している。また振動と音がほとんどないので、とにかく車内は快適かつ清潔。乗務員の態度も特に問題なし。

シンセンの街を横目に見つつ出発gz7

中国らしくない?電車

しかし、なんかもの足りないといえばもの足りない。
中国の火車といえば、赤ん坊が泣いたり、男がトランプに興じたりと、常に人がワイワイガヤガヤと喋り捲っていてうるさいことこの上なし。また床には食べかすを平気で捨てるわ、窓から平気でものを捨てるわで清潔感ゼロ。(窓から子供におしっこをさせていた親もいた。非常に危険。)そこへきて、人ごみの中、別に無理して通らんでもいいのに、物売りがワーワーわめきながら無理やり通っていって、乗客とまた口論。
そういった混沌とした空間だったはずであるが、ここでは、もはやそんなイメージのかけらもない。第一、こんなにきれいでは床にポイ捨てもできないし 窓は完全に密閉されているので、お得意のポイ捨てもできない。また、時間が少ないので特に隣に乗り合わせた人としゃべることもない。日本の電車と同じ、極めて事務的である。

この電車、ぜんぜん中国してないし・・・

車内の様子(夜、帰り撮影)gz9

まあ、シンセン広州間は大都市交通であるからもともとそういう感じではあったのであるが、今回、和階号ではいっそうその感を強くした。
一抹の物足りなさを感じつつ、旅行ならともかく中国で日常生活を送る上では、この程度の快適さは、むしろ歓迎すべきことであるよなあ、などといったことを考えているうちに、和階号は見る見るうちに速度を上げる。

途中、東莞駅を通過、早すぎて写真がぶれまくり。gz10

時速200キロ あっさり達成。gz11

いつの間にか、車窓はのどかな風景へ

東莞のごみごみした工場地帯を抜けると、列車は緑豊かな水郷地帯に入る。
このあたりは珠江デルタと呼ばれるだけあって、水の豊かさを感じさせてくれる風景が多い。本来はのんびりとこういった景色を楽しむのもいいものであるが、いかんせん列車が早すぎて、風景をじっくり見るといったゆとりはない。とりあえず、パシャパシャと写真をとる。
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といっているうちに、また、高層マンションが視界に入り始めると、すでに広州市街である。

終点の広州東駅着は11時55分。途中停車なしノンストップの約55分。

早い、早すぎる。」これでは旅情も何もないではないか。

広州東駅前に到着

gz16広州駅が旧い広州の中心とすれば、こちらは新都心にあたるといえようか。これまで何回か来たことがあるが、とにかく未来空間といった感じの広場が印象的である。中でも、ひときわ目立つのが、中心に鎮座する中信タワー(高さ391m)
このタワーを中心として、左右対称に高層ビルが林立する景色は圧巻である。ただ、ひとけはほとんどない、たまに記念撮影している人々がいるくらい。
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向かって左手には、御なじみスウェーデン式家具「IKEA(イケア)」がみえる。gz18

下に下りると、プロムナードがまっすぐに伸びている。
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日本人も多い中信広場周辺

この地区であるが、広州在住の日本人も結構多いらしく日系企業も多数、入居するという。いわゆる高級ショッピングモールであるようだ。
2階の一角には、日本食品店と日本書店が並んでいた。
日本食品店には「どんべえ」、「ら王」が並んでいたが、どれも結構高い。どんべい一個18元(270円) 何が悲しくて、どんべえごときにそんなにださニャーいかんのだといいたいが、しょうがないですね。海外なんだし。
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隣りの日系書店では日本語が聞こえる。日本人駐在員の奥様同士であるらしい。とにかく、シンセンもそうであるが、広州も結構、日本人コミュニティーがかなり狭そうである。gz22

さて、ここを起点にして、少し足を伸ばしてみようと、広州の地下鉄(中国では地鉄と書く)に乗ってみる。

北京オリンピックムード一色の地下鉄構内

gz23地下鉄「林和西」駅  現代的な入り口が印象的

中は、まさにオリンピックムード一色。いたるところに、各競技のイメージ写真と解説があしらわれている。
こちらは「武術」種目の案内 足がピーンと天空めがけて、ポーズも決まってますgz0 

広州でも、やたらと目にする劉翔の広告

そして忘れてはならないのが「劉翔」ご存知110メートルハードル、アテネ五輪の金メダリストである。中国人にとっては、神のような存在で、最近は「犬も歩けば劉翔にあたる」状態になっている。かくいう私も出退勤の途中で、一日三回くらいは半強制的に彼の顔を拝まされるという日々を送っている。中国人にとって劉翔がいかに偉大な存在かということを思い知らされる。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1124&f=column_1124_006.shtml
劉翔:奇跡起こすか?アジアの跳人 2006-11-24(金) 163529 [中国情報局]

【劉翔】 とにかくマタギまくり!!
ビザカードをまたぐ劉翔gz27
牛乳の広告でもこのとおり(シンセンにて)gz28

地下鉄の切符を買う

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地下鉄の切符売り場には、やたらとテレビモニターが並ぶ。こんなに大型スクリーンを設置してどないする?と思うほど、とにかく中国人はモニター好きである。バス、地下鉄の中、エレベーターの前、むやみやたらとある。
それはいいのであるが、券売機の前でフリーズしてしまうのは勘弁してもらいたいのものである。(後がつかえるので、いらいらしてしまう)とにかく、人にはめっぽう強いが、メカにはめっぽう弱い中国人。券売機、自動改札の前で、いろいろ思案して思考停止してしまう人が後を立たない。

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切符を買うと、こういった丸いトークンが出てくる。これはシンセンでも同じ(シンセンのは緑色)で出るときに回収して、再利用できる。

広州地下鉄路線図

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広州の地下鉄は現在8-9路線(2014年) かなり路線が増えました。http://www.gzmtr.com/ 広州地下鉄

地下鉄構内は、床も天井もピカピカ。天井のランプが床にくっきりと写ってしまうほど。シンセンの地下鉄と比べて、色づかいは派手であるが統一感があり、おしゃれ。
gz33 ピカピカ

乗客マナーも総じていい。シンセンも中国の他都市に比べて結構いいと思うが、広州はさらに落ち着きがある感じがする。以前、上海に行ったとき乗客が怒涛のように戸口にダッシュするのを見て、「あかん、こんな人間どもには太刀打ちできん。」と思ったものであるが、いわゆる中国的ながつがつしたところがないようである。そういう点では、ちゃっと刺激がないといえばないが、その分暮らすには案外いい街なのかもしれない。

民間の物流会社の広告も、オリンピックモードに突入しているようだ。
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広州東駅 周辺マップ

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