湖南省Ⅰ 長沙の日系スーパー「平和堂」を訪問

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臭豆腐

深センに帰ってきた。

湖南省から戻ってみると、あれほど乱雑に見えた深センの街すら整然とした感じに見えるから不思議である。

今回、会社の休みを利用して、ぶらりと湖南省を訪れてみたのであるが、結局この一週間、いわゆる観光地と呼ばれる場所には一つも行かないまま、なんとなく時間が過ぎ去ってしまった。ゴールデンウィーク中ということもあって、身動きが取れなかったということもあるが。

以下、とりあえず、旅の足跡を少しばかり。

旅の出発は深圳空港

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湖南省の省都、長沙までは、飛行機を利用する。

出発は、深圳宝安国際空港
一応、国際空港といっているが、ほぼ中国国内メインと思っておいていいだろう。国際線はあることはあるが、あまりお薦めしない。
そもそも便数が少ないことに加え、時間帯が悪い、発着ロビーがどこかわかりにくい。案内表示も少ない。英語はあまり通じない。実際に飛行機に乗るまで、ぐるぐる移動させられることも多い。と使い勝手が悪いので、国際線の場合は普通に香港空港を利用したほうが早いだろう。

国内線の場合も、結構、荷物の検査等で時間がかかるので、余裕を持ってチェックインしておきたいところ。
hunan-shenzhen3 国内線出発ロビー

今回、利用したのは中国東方航空

深センから上空に飛ぶとき、滑走路と航路の方向関係もあるのだろうが、低空をものすごい角度で旋回するので、マンションがすぐ下に見えて、ヒヤッとする。中国人は、車の運転も荒っぽいが、飛行機の運転も、やはり荒っぽいのかもしれない。

中国東方航空の機内食。パンが二つとジュースだけ。まあ国内線なんてこんなもんである。
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一時時間もしないうちに長沙の空港に到着。まことにあっけないくらい旅情がない。
飛行機から降りるときは一旦、タラップに降りてからバスで空港ターミナルまで移動するというパターン。
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空港と言うよりは飛行場と言うような感じであろうか。日本への直行便はまだないようである。
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「日本人の癖に、そんなこともわからないのか!」 いきなり地方の洗礼を受ける

市内へ移動する前に腹ごしらえをしようと、そこいらの食堂に入って、麺を注文する。
しかし自分が日本人だとわかるや、早速、店の男が

ミーシ、ミーシってどういう意味だ?」と聞いてくる。

自分が「わからない」というと「お前、日本人の癖に、そんなこともわからないのか!」という。

ちなみに「ミーシ」というのは、抗日映画のときの日本兵が言う常套文句で、多分、飯(メシ)のなまったものと思われるが、早速、これである。
中国の内陸地方都市では、まだ日本人が少ないからか、こんなアホな質問をされることになる。

市内へは、空港からはタクシーを利用。
田舎のがたがた道を行くこと1時間。(50元)途中、近くの小学生たちの下校風景などを横目に見つつ行くと、いつの間にか、舗装された道路と近代的な高層ビルの風景にすり替わっているという按配。超田舎的な風景から、いきなり超近代的な風景というのが中国らしい。
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北京や上海は知っていても、湖南省なんて大抵の人は、どんなところかも想像もつかないだろう。実は自分も来てみるまでは、どんな場所か全く知らなかったくらいだから、ましてや中国に縁もゆかりのない人達にしてみれば、なおさらである。

しかし、そんな知名度の低い湖南省であるが、省都、長沙は大都市(人口700万人)である。市内では、このようにあっちこっちで高層ビルが建設中であり上海や深センなどの沿海部の都市とそんなに変わらないような感じである。それだけ経済効果が内陸諸都市にも波及してきているのであろう。

ちなみに、深センで一番多い外省人は、多分、湖南人だと思う。深センに湖南料理屋が多いのもそのせいである。

長沙の中心街を歩いてみる

とりあえず、タクシーで市内の適当な場所で降ろしてもらう。
中心部は人は多いことは多いし、一応、都会ではあるが、雑然としている感じ。
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意外と臭くない黒い臭豆腐

湖南名物?臭豆腐を見かけたので、挑戦してみる。

臭豆腐は、深センにも売っているし、色々なところで見かけるが、ここのは、真っ黒け。例によって、周囲に臭い匂いを撒き散らしているが、食べてみると、これが意外に臭くない。
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とにかく辛いものが好きな湖南人。何かと辣椒(ラージャオ)をかけて食べる。
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結婚式、爆竹炸裂

ホテルにチェックインする途中、歩いていると、爆発音が聞こえたので振り返ってみると、近くのホテルで結婚式が行われており、セレモニーで爆竹が鳴らされた模様。
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changsha21 結婚式用の車
changsha20 狛犬ならぬ、困る犬
changsha2 こちらは赤い目の狛犬

滋賀県のスーパーが中国に進出 湖南平和堂百貨店

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今回、長沙にきたら、真っ先に行こうと思っていたのが、湖南平和堂百貨店である。もちろん日系スーパーの平和堂が出資しており、市内中心部に燦然とそびえ立っている。ここでも、鳩のマークは健在である。

以前、滋賀県に住んでいた時、この平和堂は非常に身近な存在であったので、湖南省に平和堂があるといううわさを耳にし、早速今回訪れてみたというわけである。
といっても滋賀県民以外の人間にとっては、全く馴染みのないスーパーかもしれないが滋賀県で平和堂を知らないという人間は、はっきりいってもぐりといっていい位、滋賀のJRの駅近辺には、大体この平和堂がある。

平和堂(中国) 百货店
店舗数が増えて、現在4店舗営業中の模様(2015年)ホームページ情報も充実。

何故、地方都市の長沙なのか?

ちなみに、ここ長沙は、唯一、平和堂が中国に進出している場所だとのこと。

そもそも滋賀県のいちローカルスーパーである平和堂が、何故、わざわざ中国にまで進出しているのか?しかも、北京や上海ではなく、何故、地方都市の長沙なのか?

実は湖南省と滋賀県は友好都市の関係にあるらしい。

湖南省洞庭湖(中国で2番目、面積は琵琶湖の5倍)、滋賀県は琵琶湖という、両方ともにちなんだ土地であることから、友好都市の協定を結んでいる。

私見であるが、平和堂が湖南省を選んだのは、戦略的にも正しいと思う。
湖南省は田舎であるといったところで、人口は7000万人で日本の人口の半分以上。長沙にしたところで、もう500万人もの人口を有する大都市である。しかも、中産階級がどんどん増えている。にもかかわらず、こういった内陸都市には、外資系スーパーが少ない。

北京や上海だけが、中国ではないという、いい例だと思う。
中国の場合、地方都市と言っても、100-200万人クラスの都市がゴロゴロあるので、地方同士で関係を結んでいけばいいのである。

ちょっと、話が長くなった。では、平和堂の中に入ってみるとしよう。

平和堂の中の様子

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一階は吹き抜けのロビーになっている。資生堂、LANCOMといった化粧品売り場が立ち並ぶ一方、中央のスペースで、安物カバンのバーゲンセールをするのがやはり中国。

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一階の喧騒を尻目に、上へと上がっていく。

日本の平和堂は、庶民のスーパーという位置付けであるが、ここは、その名の通り完全に百貨店のようである。日系の百貨店はとにかく価格が高いのであるが、ここも例外ではない。深センのジャスコと比べても、同じかそれ以上である。

靴を買ってみたが、400元(6000円)だった。
これでも安い方であるが、一般的な中国人にすれば、相当高い値段であるし、いったい誰が買うのかとも思うが、結構、人でにぎわっているのが不思議である。見ているだけの人間も、結構多いのかもしれない。

素朴なファッションショー

女性服のコーナーで人だかりがしていたので近寄ってみると、女性服の簡易ファッションショーをやっていた。
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とにかく、中国人はショー、コンテストの類が大好きである。TVのチャンネルをひねると、どこかしらでファッションショーやコンテストっぽい番組をやっているし、バスの中のテレビでも放映していたりする。モデルさんが素人っぽいのが、中国らしい。
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平和堂デパ地下

デパートと言えば、やはりデパ地下であろうか。地下の食品売り場は、モノが豊富で特に日本からの輸入品が充実していた。長沙で生活する日本人はかなり少なく、全部合わせても100人程度らしいが、これであれば日本の食材には困らないのではないかと思う。
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写真はククレカレー、ジャワカレーなど。輸入品だから当然ながら日本で買うより高い。
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今回、平和堂に限らず、どこの商店、スーパーに行っても、まだまだ店内が全体的にうす暗いような気がしたが、省エネの一種だろうか。異様に明るすぎる日本のコンビニなどに慣れた目には、そう感じてしまう。
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以下は、衣料品売り場より。ここでも中国の変なマネキンは健在である。
hunan-heiwado11 豪快な笑いぶり
hunan-heiwado12 タイのおかまっぽい雰囲気の2人組。

湖南省博物館 ミイラで有名

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長沙では、少しだけでも観光しようと、馬王堆漢墓という墓から発掘されたミイラが展示されているということで有名な、湖南省博物馆に行ったものの、あまりの行列で、あっさりあきらめた。

連休中は、どこの観光地も行列だらけなので、しょうがない。中国の行楽地は、ゴールデンウィークや国慶節等の大型連休中は、できるだけ避けたほうが無難だろう。

その後、長沙からさらに地方に向かうため、長沙駅へ向う。

長沙駅へ

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どうでもいいが、ここの駅前広場も無駄に広い。(東京ドーム何個分かはありそう。)
中国というのは、大陸気質からか、大きければいいだろうということで、建物でも道でも、キングサイズにする悪い癖がある。おかげで、利用者は、移動するのが大変である。
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長沙駅の内部の様子

内部は、いかにも社会主義時代を彷彿とさせるような前時代的な駅舎。

ガランとした正面ホールchangsha33
やけに高い天井changsha31
列車を待つ人たちchangsha30
時代がかったガラス窓。changsha29
軍人専用の待合室changsha28

出発は夕方なので、まだ3-4時間あるようで、その間、こんな寒々とした駅にいるのも何なので、外へ行って暇をつぶす。

仮設ステージにて、踊る少女

再び外に出ると、仮設ステージで少女が踊っている。この素朴感が、なんともいえず良い。
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その後、マッサージなどに行って、時間をつぶすうちに。いい感じで日が暮れてきたので、再び駅へ向かう。
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長沙と平和堂(五一广场店)

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