成都Ⅳ 「陳麻婆豆腐」 本場の激辛・麻婆豆腐に挑戦

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四川省ヘ行って「ヨーカ堂と伊勢丹を見に行って来ました」というのでは、やはり少しさびいような気がするので「四川省へ旅行へ行ってきました」と胸を張って言えるように、今回、あと二つだけ目標立てた。
ひとつは、四川料理を数品食べること。もうひとつは世界遺産を何かひとつ行くことである。

麻婆豆腐発祥の店「陳麻婆豆腐」へ

というわけで、今回、四川料理の定番「麻婆豆腐」を食べに、麻婆豆腐発祥の店とも言われる伝説の店「陳麻婆豆腐」に行ってきた。

陳麻婆豆腐、荘厳な雰囲気の門mapodoufu2

その麻婆豆腐発祥の「陳麻婆豆腐」だが、伝説の店ではあるにもかかわらず、店内(以下)はいたって普通。店に入ると、入り口付近のカウンターで、食券を買うという方式。
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麻婆豆腐の小碗(12元、180円)とご飯(1元、15円)を注文。はっきりいって安すぎる。
食券を、店員に渡して待つこと5.6分、早速、登場である。
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至ってシンプルではあるが、凄みのある外観。
四川特有の血のような赤いたれの上に、小ぶりの豆腐、そして注目はやはり、その上に載ってある香辛料である。とにかく、その量たるや、半端ではない。振りかけるのではなく、ドバッとのっかっているといった感覚である。

「おお、これがうわさの・・・・・」

早速、一口食べてみる。
しゃっくりが出る。また、食べる。今度は目がしばしばしてきた。水を飲むが、ぜんぜん効果なし。

「あかん、いったん休止。ゆっくり食べよう。」

自分はいわゆる早食いなので通常モードで食っていたら、とんでもないことになるところであった。ここは持久戦でいくしかあるまい。
この麻婆豆腐、辛いというのはもちろんなのであるが、それよりもすごいのは食べ終えた後、怒涛のように口の中で巻き起こってくる酸味であろう。
ちょうど梅干を見ているだけで、何も食ってないのに酸っぱさがこみ上げてくるアレを超強力にしたような感じ。中国語で言うところの、いわゆる麻(マー、酸っぱい)である。

四川料理と言えば、麻辣(マーラー)

四川料理を一言で言い表すと、麻辣(マーラー)に尽きるといわれる。

(ラー、辛い)と同時に、(マー、酸っぱい)であるというのだ。
辣(ラー)のほうは、辣椒(ラージャオ)や豆板醤(トウバンジャン)という唐辛子、からし味噌によるもので、中華料理ではお馴染みなのであるが、この麻(マー)と言うのは、四川独特のものである。
言葉で表現するのは難しいが、日本で言えば、山椒を食った後に残る感覚、あれを超強烈にしたものとでも言えばいいだろうか。(中国では花椒(ホアジャオ)と言うらしい)これが四川料理の独特の風味を出しているといっていいだろう。

このマーであるが、性質(タチ)が悪いのは、少し時間を置いて効いてくるところである。調子に乗って食っていると、後になって、じわじわとボディブローのようにきいて、食べ終わってからあごからこめかみの辺りが、ジーーンと麻酔にかかったようにしびれてしまう。

そして格闘すること30分。
滝のような汗が流れるのを背中に感じつつ、体がこの豆腐に慣れてきた頃には皿の中も残りわずか。どうやら、何とか食い終えたようである。食い終えた後の感想は、一言

「ああ、うまかった」

わざわざ四川まで来て食う価値は十分である。
最初は麻(マー)の強さに少し驚いたが、だんだんとなじんでくるに従って、その麻(マー)が美味しいと感じるようになるから不思議である。また、汗をかくことで、意外と健康にも良さそうである。

しばしの達成感に浸る私。わざわざ四川省まで来てよかったと思える瞬間である。
mapodoufu5 ごちそうさま

陳麻婆豆腐 周辺図


杜甫草堂に割りと近いです。

陳麻婆豆腐、日本に支店があった。

しかし、この陳麻婆豆腐。調べてみるに、日本に支店があるとのことである。
別に、四川省まで行かなくともよかったんです。
http://www.chenmapo.jp/ 陳麻婆豆腐 

これ四川弁かな?かなりなまってますね。

四川料理には、麻婆豆腐以外にも、もちろん色々な名物がある。
今回は情報も時間も少なく食べる時間がなかったが、以下ちょっとだけ・・・

夫婦片肺

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牛の肝、心臓、皮、肉を使って作った料理。一品12元(180円)くらいだったと思う。
カリカリ、グニャグニャした食感に、麻婆豆腐と同じ麻辣(マーラー)味。食べてみる価値はあると思う。

四川料理以外の料理も充実、伊勢丹成都店

四川料理で、舌とあごがだるくなってしまったら、こんなものも・・・・・。成都は都会であるから、四川料理以外の料理も、今後はどんどん増えていくものと思われる。

とんかつの和光 伊勢丹7階

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お馴染み和光であるが、意外にも中国では、和光はここが初めての出店であるらしい。ロースカツ定食(写真、68元だったか1000円くらい)が手ごろな値段で食べられるのがうれしい。またシャリシャリとしたキャベツ、美味しい味噌汁がお代わり自由はすばらしいの一言。
少しお話をする機会があった店主の話では「これでも日本のものに近づけるようにしているんですが・・・・・・」とのことであったが、なかなか、どうして十分であろう。店主がああやって、目を光らせているので、味のレベルが維持できているのである。

海南鶏飯(チキンライス) 伊勢丹3階喫茶

chicken-rice1 海南鶏飯(チキンライス)
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海南鶏飯(チキンライス)といえば、ご存じない方も多いかもしれないが(日本のチキンライスとは全く異なる)シンガポールの国民食で、主に南洋の食べ物である。
以前、シンガポール在住の頃、マンダリンホテルで食べて以来、このチキンライスは、思い出の味となった。広東省へ来てからも、方々で探してはみるものの、なかなかあの味を再現してくれる店を見つけることができず、「やっぱり本場でないど駄目なのかなあ」とあきらめていたのであるが、意外にも、ここ内陸の四川成都で、ようやくめぐりあった。

ほとんど期待していなかっただけに喜びもひとしお。完全に同じ味を再現していて、驚いてしまった。しかも40元(600円)という低価格はありがたい。(シンガポールでは1500円位していたと思う。)

このチキンライス、決め手はやわらかい鶏肉に加え、サクサクとした香りの高い蒸しご飯、そして3色のタレ(生姜、チリ、甘辛)で、これらが絶妙なコンビネーションなのである。
結局、自分は成都滞在中、2回も食べてしまったのであるが、これほどの絶品にもかかわらず、伊勢丹3階のこの喫茶店、いつ行っても人がいない。なんだか非常にもったいない感じがした。

以上、勝手に自分の思い入れを書きつづったが、辛い四川料理に、食傷気味のときは、まさにうってつけの一品。
成都に立ち寄った際は是非とも食べてもらいたい一品である。

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