中国で外国人就労ビザを取得する【更新手続き】

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さて、先日、公安局に行って、居留許可を更新してきた。

中国の役所の手続きも、年々、デジタル化が進んでいるようで、各部署とも、実際に書類等を提出する前に、あらかじめ、個人情報等をネット経由で送付させておき、実際の申請の際は、簡単に原本をチェックするだけという感じになっている。

パスポートとか、営業許可証とか大事なものを、データで送るので、本当に大丈夫なのかなと思ってしまうが、そのあたりも、安全よりも速度を重視する中国だから、しょうがない。
以下、実際に自分が就業証と居留許可を更新したときの記録であるが、自分の備忘録も兼ねて記してみる。

一応、事実に忠実に記すようにはしているが、中国の役所の手続きは、状況によりコロコロ変わるので、手続きの際は、必ず、関連部署に確認するようにしてもらいたい。以下、手続き的な内容が中心。(以下は、2019年現在の情報に基いて記している。)

外国人就労ビザ取得(更新)の流れ

中国現地で外国人が就労する場合、「外国人工作許可証(就業症)」「外国人居留許可」という、いわゆる外国人就労ビザの取得が必要である。会社で働いている場合は、大抵、会社の中国人スタッフが資料をそろえてくれたりするので、特に必要は無いかもしれないが、一応、参考として記してみる。

外国人工作許可証」は、外専局(外国专家局)で、「外国人居留許可」は公安局(出入境管理处)で、それぞれ申請をする。継続(延期)の場合は、全部の行程で、一ヶ月くらいをみておけば十分であろう。

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「外国人工作許可証」取得(更新)の流れ

外国人就労ビザの更新は、手続きは割と簡単である。

「外国人工作許可証」の審査は、ウェブを通じて行われるようになっている。

ちなみに、以前は「就業証」と呼ばれ、パスポートと同じ大きさのハードカバー(写真左)であったが、「工作許可証」になってから、中国人の身分証と同じサイズのカード(写真右)になった。

1 「外専局」のサイトで必要事項の入力

まずは、外専局のサイト(外国人来华工作管理服务系统)にアクセスして、ログインする必要がある。

ログイン(登录)には、统一社会信用代码,パスワード(密码)が必要。
ちなみに、初めての場合、ログインの前に、注册(アカウント作成)が必要で、会社の情報(单位基本信息)の登録が必要になるが、ここではその情報は、すでに登録されているとして、以下、話を進める。

幾つか項目が並んでいると思うが、更新の場合、外国人来华工作申請延期を選択し、さらに、元の番号(原证件号)を入力する。

次のページで、「A、高端人材(ハイスペック人材)」「B、専業人材」「C、その他の人材」という項目があるが、大抵の人は、BかCに属するはずだと思うが、適当に選べば良い。あとは、向こうが判断するはずである。

あとは、個人情報の入力をしていく。

① 基本信息(基本情報)

姓名、性别、学歴、婚姻状況、中国語の水準といった基本的な個人情報から、工作許可証、パスポート(护照)、ビザ(签证)の情報などを入力していく。

② 申请信息(申請情報)

雇用会社(用人单位)における、職位(工作岗位)、雇用形態、年数、月収、といった雇用契約(聘用合同)上の内容の他、現在、所持している居留許可の期間、中国に入境した日付、中国内での緊急連絡人情報なども入力していく。
少し、面倒なところもあるが、そのあたりは、中国人スタッフに聞いたり、それでもわからない場合は、電話をする手もある。

③ 教育经历(学歴)

自分の学歴を入力。

④ 工作经历(職歴)

直近10年の職歴を記入。

⑤ 附件信息(各種証書の添付)

下記の資料をアップロード(上传)する。
〇パスポート(护照)
◯雇用契約書
〇営業許可証(营业执照)
〇就業証
◯居留許可

2 結果が出るまで待つ 審査過程


上記をすべて記入して、証明書類をすべてアップして、先方に受理されると、審査の段階に入る。
審査の過程は、だいたい以下のようになっていて、今、自分がどの段階かがわかるようになっている。
申請 ⇒予備審査(预审)⇒受理 ⇒本審査(审查) ⇒決定 ⇒就業証の作成(制证)

予備審査は1-2日、本審査は、一週間くらいみておけばいいだろう。

何か疑問が生じた場合は、トップページの「全国外国人来华工作许可受理点地址及对外咨询电话」に、各地域の連絡先が載っているので電話できる。(ただし、いつもかなり混み合っている。)

3 就業証を受け取る

予備審査、本審査を通過して「決定段階」になったら、すでに、アップロードした資料の現物を携えて、「外専局」(深圳市科技创新委员会(深圳市外国专家局))に行って、新しい就業証を受け取ればよし。

新しいといっても、カードはそのままで、カード上のQRコードをスキャンすると、情報が変わっているのがわかる。

「外専局」へのアクセス

ちなみに「外専局」(深圳市外国专家局)は、2019年3月より、市民中心の「行政服务大厅东厅」に、移転した模様。

深圳市福田区福中三路市民中心B区行政服務大庁東庁 受理窓口29-31号

0755-88121678

「外国人居留許可」取得(更新)の流れ

工作許可証が取得できれば、あとは公安局(出入境管理处)へ行って、外国人居留許可の更新手続きをするだけ。ただし、近年、公安局で申請をするのには、事前予約が必要になった。以下、簡単に手順を記しておく。

1 申請日程の予約をする

予約する場合は、まず、この公安局のページ(深圳市公安局 )にアクセスして、さらに「FOREIGNER」をクリック。

すると、いくつか入力する画面があって、必要事項をどんどん、埋めていくと、次に以下のような画面がでるので、予約の日程と時間を選択する。

予約が完了したら、自分の携帯電話に、予約番号などの情報が、ショートメールで送られてくる。

ちなみに、居留許可の申請で、一番、注意すべきは、申請中、パスポートが拘束されて、使えなくなってしまうということ。期間は、申請翌日から7営業日(工作日)なので、土日を挟むと、実際10日くらい、拘束されてしまうことになる。(春節、国慶節など大型連休をはさむ場合、さらに長くなってしまう。)

期間中は中国大陸から出れないので、香港、日本との移動がある場合は、事前に十分に考えてから、申請をしたほうがいいだろう。

2 申請する  場所と必要書式

渉外単位备案表が用意できたら、あらためて「外国人居留許可」の申請に入る。公安局出入境管理処()の2階受付カウンターに行って、係りの人間に、以下の書類を提出。 書類に不備がなければ、待ち番号をくれるので、そのまま二階ホールで、自分の番号が呼ばれるのを、待てばいい。

 ちなみに、申請場所は、公安局出入境管理処以外にも、市民中心(工作証の申請と同じ場所)に支局を指定されるかもしれない。(申請場所はショートメールにが記されている。)

その場合は、番号札をとって、所定のカウンターに行くという流れになる。

申請書式 一覧

以下、「外国人居留許可」の申請に必要な書式について、あげておく。書式については、当局の方針により、変わることも有るので、公安局のページで、しっかり確認してほしい。  居留許可(延期) 申請条件

はじめに、以下の「渉外単位备表」を作ってから、さらに、「外国人居留許可」の本申請という流れになる。

◯渉外単位备案表(青色ハードカバーの冊子、写真)

雇用する会社側の信用を証明する資料で近年必要になった。以下の資料をもっていけば、館内でカバー(青色)をつけて、すぐに作ってもらえる。

●申請表。・・・ 深圳市公安局  から書式をダウンロード(上記の名前で検索)
●会社の信用情報深セン信用網 からダウンロード)
●納税証明(単年度のもの、税務署のサイトからダウンロード)
●営業許可証、コピー
●法定代表の身分証明証

渉外単位备表」ができたら、それと以下の資料を一緒にして、「外国人居留許可」の申請をする。

〇外国人签证证件申请表
公安局のサイトで、予約番号を入力するページから、自分のアカウントのページから、プリントアウトすれば、すでに入力した内容がそのまま、打ち出されるようになっている。

〇申请签证证件的证明函件
書式はウェブサイトからダウンロードできる。

〇写真广东省外国人签证数字相片采集检测回执) 庁舎3階で撮影30元
すでに、自分で撮影した写真があっても、ここで、もう一度、撮影しなければならない。
〇就業証
〇営業許可証

〇境外人员临时住宿登记表(省略可能)・・自分が居住する最寄りの派出所で、予め、受け取っておく。(最近は、スマホアプリ上で、作成が可能になった模様)
◯健康診断の結果 (省略可能)

上記のうち、「境外人员临时住宿登记表」と「健康診断」は、省略も可能。ただ、「住宿登记表」のほうは、求められることが多いので、念のために取っておいたほうが良い。

以上の資料を整えて、カウンターに提出して受理されると、「外国人签证证件受理回执」という紙をくれる。これが、新しい居留許可の添付されたパスポートの受取証になる。また、パスポートがない1―2週間、一種のパスポート代わりにもなる。ので、しっかりと保管しておきたい。

3 待つ   パスポートの拘束期間に注意

とりあえず、新しい居留許可ができあがるまで、ひたすら待つ。

前にも述べたが、申請後は、パスポートを拘束されて、使えなくなってしまうので、注意したいところ。

現在(2019年)、受取に要する日数は、申請日翌日から、7勤務日(工作日)となっている。土日を挟むと、だいたい10日間くらい、見ておかなければならないので、注意が必要である。

複数年申請について(補足)

居留許可は、複数年申請も可能ではある。

実際のところ、出る場合もあるし、出ない場合もあり、はっきりとした基準はないようである。自分の勤務する会社が有名企業であるとか、個人事業者で税金をたくさん収めているとか、そういう人のほうが、複数年でる可能性は高いだろう。

いずれにせよ、複数年を希望する人は、自分から、複数年を申請しなけえれば、ならない。

4 受け取り

受取日時が来たら、新しい居留許可がはられたパスポートを受け取りに、公安局出入境管理処に行く。

受け取りは、外国人签证证件受理回执に記載されている日時に、1階で受け取るだけ。これで晴れて更新作業はすべて完了である。

費用の支払い

ちなみに、公安局での手続き費用は,1-2年申請の場合、800元。3年以上申請する場合は、1000元。

支払い方式は、申請が住んだあと、平安銀行(深圳发展银行)その他、民間銀行が窓口となっているが、情報が、システムに反映されなかったりするので、そういう場合は、受取の当日、公安局で直接、料金を払えばよい

公安局(出入境管理处)の場所

地下鉄「大劇院」駅、D出口の真ん前にある。

新規で就労ビザを取得するには

就労ビザを新規で取得する場合は、上記より複雑で面倒くさい。

就業証の場合、まず労働局で就業許可証、深セン市政府でインビテーションレター(邀请函)を取得し、さらに日本へ戻り、日本の中国大使館・領事館でZビザ(30日有効、1回入境のみ)を取得してから、中国へ再度入国し、ようやく就業証が取得できる。

また、居留許可は、公安分局での面接を受けなければならない。全部で、二ヶ月くらいかかるので、仕事との兼ね合いも考えて、周到に準備しなければならない。

また、最近は、日本で「無犯罪証明」を取らなければならなくなり、これが結構、時間がかかるので、大変であるようだ。

また、新規の場合、必ずしも、ビザをもらえると言う保証はないし、その時々の政治状況によって、認可基準が厳しくなったり、緩くしたりもする。また、年々、就労ビザの取得は難しくなっているという話も聞く。特に60歳以上の場合、ビザが更新できずに、日本へ帰国したという方も結構いる。

なお、広東省(郊外)では、法律のグレーゾーンを使ってFビザ、Mビザで働いているという話も結構聞くが、やはりそういう働き方はやめておいたほうが無難である。あくまでも違法であるし、ばれたらどうしようとビクビクしながら働くのは、やはり精神的にもよろしくない。

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7 thoughts on “中国で外国人就労ビザを取得する【更新手続き】

  1. 柴崎

    こんにちは、情報ありがとうございます。居留証の更新ですが、2回以上延長手続きがあった場合、次回から2年で申請できるようですが、その場合就業証も2年で更新しないと、居留証は複数年で更新できないのでしょうか?

    返信
    1. 老板老板 投稿作成者

      この点は、よくはわかりませんが、常識的に考えると、会社との就業契約書の期間が1年契約なのに、居留許可を2年で申請するというのは、ちょっと不自然だと思われます。居留許可を2年で更新する場合は、工作許可証(就業証)も2年で申請するのが流れ的に自然だと思いますが、どうでしょう。
      ちなみに、自分は、今年、二年で申請してみましたが、労働局に、一年に修正させられました。何回更新していても、駄目なものは駄目みたいです。基準はよくわかりませんが、会社の信用力とかも関係があるのかもしれません。

      返信
      1. 柴崎

        こんにちは。今年の申請で2年申請してみました。ネット上の審査ではOKでしたが、窓口で1年に修正させられました。ABCランクでB判定は基本1年申請しかできないようです。去年は深圳人才园でしたが、今年は市民中心の「行政服务大厅东厅」でした。

        返信
        1. 老板老板 投稿作成者

          こんにちは。情報のご提供、ありがとうございます。申請場所については、確かにそうですね。記事の更新がされておらず、すいませんでした。

          あと、ビザ専門業者に聞いた話では、居留許可のほうは、ランクにかかわらず、3年おりることもあるらしいです。就業証が1年で、居留許可が3年おりるのは、変な感じがしますが、そういうものらしいので、ダメモトでも申請してみる価値はありそうです。

          返信
          1. 柴崎

            返信ありがとうございます。

            >居留許可のほうは、ランクにかかわらず、3年おりることもあるらしいです。就業証が1年で、居留許可が3年おりるのは、変な感じがしますが

            確かにできるのかもしれませんね。公安局のHPに「外国人居留事由发生变更超过十日未申报的公告」としてよく実名で指摘されている外国人がいますが、皆さん就業証の期限より居留証の期限が長いんですよね。いつも不思議だなと思ってました。もしかしたら就業証の期限=居留証の期限で管理していないのかもしれないですね。ただ結局就業証を更新したら居留証も更新しないといけないので、就業証1年の場合は、居留証もなんだかんだで毎年更新(費用も発生)しないといけないのかもしれないですね。

          2. 老板老板 投稿作成者

            就業証が、1年しかでなかったとしても、居留許可のほうが、三年出ていれば、居留許可のほうは、特に何もしなくともいいんじゃないでしょうか。自分は、そういう理解をしていますが・・・
            とりあえず、複数年の更新は、まずは、自分が「○年、更新したい」という意思表示をして初めて、向こうは、出す出さないの検討をはじめるので、こちらが何も言わないうちは、自動的に1年にされてしまうようです。(つまり、向こうが勝手に、複数年、更新をすることはないということ。)
            また、誰が申請するかということで、出やすさも違うこともあるようなので、自分は、今年は、ビザ専門業者を通して、申請してみようかなとも考えています。
            もちろん、絶対、複数年とれる保証はないですが、少なくとも個人で申請するよりは、確率は上がるのではないかと考えています。

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