発票が買えなくて Ⅱ  光が見えてきた!?

その後も、中国人スタッフのYさんを連れて、何度か国税局にでかけたものの、一向に埒が明かない。

Ȳさんは、頑張ってやってはくれているものの「こんな人に聞いても、わからんだろう。」というような人にまで声をかけていて、いかにも効率が悪い。

中国人がいてくれると、安心感はあるのだが、違う方向にいくらがんばってもらっても、しょうがないので、自分は、いったん、彼女を見限り?一人で、国税に行ってみることにした。

写真:税務署の帰り道、バス停にて、何故か傘が。

光が見えてきた!?

自分が、向かったのは、これまで行っていた審査部ではなく、二階で実際に、発票を発行する窓口である。

実は、別件で行ったのであるが、そのついでに、窓口の職員に、例の件を聞いてみたところ、状況がおぼろげながら、わかってきたのである。

その女性職員は、いかにも中国の税務署にいそうタイプの、無愛想でにこりともしない鉄仮面のような職員ではあったが、話はしっかりしていて、信用はおけそうな印象だった。

彼女の話しを要約すると、自分のパスポート番号が、国税局のシステムにサポートされていなかったのは、自分がまだ、実名認証をしていなかったことと、昨年、自分がパスポートの番号を変更したことで、システム上読み取れなくなってしまっていたということのようだ。

なるほど、それなら理屈はわかる。要するに、実名認証とパスポート番号の変更が問題だったのだ。道理で、国税局のデータとして認識されないはずである。

とりあえず、早急に実名認証を、一部済ませて「代开(だいかい)」という方法で、自分自身で発票を発行できるような手はずを整えた。(「代开」というのは、税務署に行って、税務署に代理で発行してもらう方法)

「ていうか、前回の窓口職員は、どうして、実名認証みたいな基本的なことを指摘してくれなかったのであろうか?しかも、それを鵜呑みにしてしまう中国人スタッフのȲさんも、Ȳさんだ。」と腹が立ったが、言っても後の祭りである。

しかしまあ、発票システムの変更で、現場はかなり混乱していたし、無理もないかもしれない。中国人の場合ですら、よくわからないのに、外国人が、発票を買ったり、発行したりするというのは、超レアケースで、想定外ということなのだろう。だから、窓口の中国人職員が、その場しのぎの回答をしたということなのだ。

ちなみに、税務署の職員は、パスポート(护照/ふーじゃお)の扱いに慣れていない感じであった。中国の税務署という所は、基本的には、中国人しか来ないので、外国人慣れしていない。なので、中国の身分証の入力の仕方は、わかっていても、自分のような、パスポートを持った人間が来ると、たいていの窓口職員は、モニターを見ながら、オロオロしたり、隣りの先輩風職員に助けを求めたりしだす。そのとき、一番、詳しそうだったのが、自分に説明してくれた鉄仮面女子で、彼女が周りに指示しているような感じだった。

あと、税務署に限らず、銀行とか、他の役所でも、パスポートが更新されるという事実すら、理解していない中国人も多い。場合によっては、そのあたりの事情を、こっちが説明してやらないといけないときもあり、面倒くさい。

中国人だからといって、何でもわかっているわけではない

結局、前回の窓口職員と中国人スタッフの判断に、ミスリードされてしまった形になったのであるが、日本人の場合、言葉が不自由なので、日本語ができる中国人が居ると、どうしても、その中国人に頼ってしまいがちである。

しかし、中国人だからといって、何でもわかっているというわけではないので、なんでも中国人スタッフに任せっぱなしにしていると、無駄なルートに、時間を費やしてしまうこともあるので、注意が必要だ。特に、ちょっと日本語ができますよー程度の中国人であれば、なおさら要注意である。

また、何でもそうであるが、時には、中国語があまりできなくとも、当事者本人が出向いていくことで、状況を打開できるときもあると思う。中国人スタッフをはさむと、そのあたりの感覚が鈍ってくるというか、自分が、主体的にかかわることではじめて、見えてくるものもあると思うのである。

まだ続く、受難の日々

以上で、だいたい、流れ的には、見えてきた。とりあえず、「代开」とはいえ、自分で、発票を発行できるようにはなった。これで、とりあえずは、発票を発行できるので、一安心だ。

と思ったのもつかの間

窓口の、鉄仮面女子職員が言うには、一応、実名登録をしたが、あくまでも暫定的な処置であって、まだ法定代表として、正式に実名登録はできないという。なぜなら、依然として、税務署のシステム上、自分の名前が、法定代表としては出てこないかららしい。

彼女が言うには、税務署のシステムは、工商局のシステムとリンクしていて、そちらの情報を訂正しなければ、いけないというのである。

「今度は工商局に行けってか?」

なにかもう、心が折れそうな気がしてきた。発票、一枚、発行するのに、どんだけ大変なんだよ。中国の役所は・・・

その後・・・

その後であるが、自分で工商局へ行って、手続きしようとしたが、もう手続きが煩雑すぎて、自分一人では不可能と判断。かといって、素人の中国人についてきてもらっても、混乱するだけなので、結局、代理業者に任せることにした。

要するに、餅は餅屋ということである。

一ヶ月くらいかかってしまったが、変更は成功。さらに国税に行って、実名認証をして、晴れて発票をだせる状態になった。当たり前であるが、代理業者に任せると、お金はかかるが楽である。

やはり、ときにはお金を出し惜しみせず、任せるべきは、その道の専門家にまかせて、さっさと自分の本業に専念するに越したことはない。要するに、自分の苦手なことを、無理してやるべきではない、ということである。

 

シェア傘(共享e傘)

関係ないが、税務署から帰る途中、雨がぽつぽつときたとき、何故かバス停に、傘が。

ちなみにこれは、誰か親切な人が、わざわざ置いてくれているわけでは、もちろんなく、「共享e傘」というレンタル傘のサービスであるらしい。(撮影は2018年4月)

シェア自転車ならぬ、シェア傘といったところのようだが、今も続いているのか?はわからない。深センは形になるのは早いが、終了するのも早いのだ。

他のバス停にも、この通り。

傘の柄を見ると、番号の鍵がついている。

ちなみに、アカウントを作ろうとしてみたが、できなかった。

 

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