ノービザでの中国滞在について

中国には、駐在員から出張者、留学生、フリーの人まで、いろいろな人がいて、それぞれの滞在目的に応じたビザをもっているはずである。
ただ、日本人の場合、ノービザでも、中国に連続15日間滞在することが可能という、いわゆる15日ルールがあるので、ノービザでも、ソコソコ何とかなってしまうのも事実である。

例えば、このルールを使うと、深センの羅湖から、香港の地下鉄に乗って、一駅目の上水駅でおりて、また羅湖に戻ってくるだけで、また新たに15日滞在できる。香港は、一国二制度のもと、外国扱いなので、イミグレを抜けると、日数がリセットされてしまうからだ。
だから、深セン(あるいは華南)にいる場合、ノービザでいこうと思えば、そこそこまでは、なんとかなってしまう。実際、1-2ヶ月程度の短期滞在の場合、この手を使う人は多いと思う。

ただ、この「15日ルール」の連続使用、都合がいいからと言って何回も繰り返していると、やはり問題があるようだ。

写真は、香港旺角のラインフレンズにて(記事とは関係ありません)

イミグレで別室行きも

ひとつには、あまり何回も何回も、出入境を繰り返していると、イミグレで、質問を受ける可能性があるということがある。

自分も、随分前に一時期、そういう形で、何回か香港との間を往復していたことがあったが、香港側の羅湖イミグレで、呼び止められて、別室に連れて行かれたことがある。たしか、ノービザになってから、2-3ヶ月位の頃のことだったと思う。
別に法律上、問題が有るわけではないので、おとがめはなかったが、別室で待たされるのは、正直、あまり気持ちが良いものではない。できれば、避けたいところである。

もうひとつは、中国側では、地元の公安局が、定期的にマンションを巡回して、パスポートをチェックしているので、ノービザだと、収入源とかいろいろ質問を受けるかもしれないということがある。

あと、これは自己責任であるが、うっかり日数を失念していて、オーバーステイになったりしたら、それこそ、しゃれにならない。その場合、1日につき500元(約8,500円)、最大で5,000元(約85,000円)の罰金または拘留の対象になるとのことだ。

というわけで、中国大陸の滞在が、三ヶ月を超える場合は、とりあえず、半年か一年でもビザ(签证)を取得しておいたほうが無難だろう。以下、ちょっとだけであるが、中国ビザについて、触れておこう。

ちなみに、このノービザ15日滞在ルール、日本・シンガポール・ブルネイの3ヶ国しか認められていないらしい。意外と他の国には厳しく、欧米諸国ですら、トランジットで72時間だけだという。なぜ日本がそんなに配慮されているのか、ちょっと不思議な気がしなくもない。

中国ビザ(签证)の取得

ビザ(签证/ちぇんじぇん)は個人でも申請はできるが、普通は、旅行会社やビザ取得代行業者を通して申請するのが一般的である。日本のビザ取得代行業者に頼んでもいいし、香港の尖東あたりにも、いろいろ旅行代理店が有るので、そこでも取得できる。

申請に必要な書類

◯パスポート(原本)
◯ビザ申請用紙 旅行会社や代理店にある。
◯証明写真
◯招聘状   ビザの種類により必要。訪問目的により、現地企業や訪問先機関が作成。

また、原則として、現在有効なビザを持っている場合、ビザの有効期間内に新規ビザの申請をすることはできない。

ビザの種類(入境回数)

入境できる回数によって、シングルダブルマルチにわかれ、申請料金も変わる。

◯シングル・・・1回のみ入境可能。
◯ダブル・・・・2回入境可能。有効期間は6カ月間。
◯マルチ・・・・何回でも入境可能。有効期間は、半年、1年、2年の3種類
(一度の滞在可能日数は、最大30日滞在と最大90日の2種類ある、)

ビザの種類

◯訪問ビザ(Fビザ) 商用目的ではない交流、視察など、
◯商用ビザ(Mビザ) ビジネスや商談など商用目的。
FビザとMビザは、招聘状1通(現地の企業や訪問先機関が作成)
◯観光ビザ(Lビザ)
◯留学ビザ(Xビザ) X1ビザ(長期)とX2ビザ(短期)の2種類。
◯家族ビザ(Sビザ)S1とS2がある

また、中国国内で、仕事をして給与を受け取る場合は、就労ビザ(Zビザ)が必要であることは言うまでもない。

時として、政治的状況に左右される場合も

なお、ビザは、百パーセント取れるという保証はなく、ごく稀では有るが、その時々の政治的な状況によっても左右される時があるようだ。
随分、昔の話であるが、香港でFビザがなかなか取れなくて、困った時があった。そのとき、あとで知ったのは、ちょうど日本にダライ・ラマが来ていたということだった。どこまで因果関係が有るかはわからないが、そういう状況に、発給が左右される可能性はあるということは知っておいたほうがよいだろう。

 その他、関連する記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA