サラリーマンには「不満」があり、経営者には「不安」がある。

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サラリーマンをやめてから、もう15年以上になります。

前回やっていたのが、リーマンショックの前までで、3年ほど、中国の人材会社にいたのが最後です。なので、だいぶ、サラリーマン感覚というものを忘れてしまっています。

サラリーマンとして勤務している時は、やはり、対人関係でストレスが多かったように感じます。

中国企業だったので、日本の会社と企業文化というものが異なり、苦労しました。中国人上司と日系企業の間で、資金回収等で板挟みになることも多く、理不尽なことも多かったので、常に、不満やストレスを感じていたと思います。(このあたりの内容は、それだけで一冊、本が書けてしまえるくらいです。)

ただ、今から思うと、そういう諸々の不満も含めてのサラリーマンなのではなかったかと思います。理不尽なことを言う上司や、わがままな客の言動に耐えているからこそ、サラリーをもらえているということです。まあ、一種の我慢代という意味もあるのでしょう。

もちろん、そのような会社ばかりではなく、同僚との人間関係もよく、やりがいがあり、給与もいい職場もないわけではないのでしょうが、まあ、少ないでしょう。

 

一方、独立すると、そういう類の「不満」はなくなります。自分も、一応、フリーランスになってから、そういう「不満」は、ほとんどなくなりました。

中には、やりにくい客もいないではないですが、所詮、お客様なので、そんなに気になりません。会社時代とは関係性が全く違うからです。

しかし、人間関係で楽になった分、つねに、ある種の「不安」に絡め取られるようになりました。そして、そのほとんどが、お金に関することです。

独立すると、お金がいつ入ってくるかは、全くわかりません。無収入のときも結構あります。なので、常に、支払いのことが頭から離れないような感じにはなっています。

ただ、ふだんは、できるだけ、お金とか支払いのことを考えないようにはしています。資金繰りとか、後ろ向きのことばかり考えていると、心の余裕がなくなり、本業に悪影響を与えてしまうからです。

 

サラリーマンには「不満」があり、経営者には「不安」がある。誰が言ったかは知りませんが、確かに言い得て妙です。

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