起業したときの失敗パターンの一つとして、「リスクを取りすぎる」というのがあるかと思います。
最初から、お金をかけて、店舗を借りて、人を雇って、設備投資して・・・と、大がかりで始めてしまい、その結果、客がさっぱり来ずに終わってしまうという、よくあるパターンです。
起業というと、なぜか借金をして始めるという固定概念が有るのと、サラリーマン時代からの名残で、体裁を整えたい(立地とかHP)という考えが働くので、経費がかかってしまうということもあります。
特に、早期退職者とかだと、変に時間もお金も十分にあるので、気持ちが大きくなって、出費がかさみがちになるかもしれません。
しかし、大きくお金をかけると、うまくいけばリターンは大きいですが、失敗すると、一発退場をくらってしまい、金銭的にも精神的にも、立ち直れなくなってしまいます。特に50代以降になってから、大きな失敗すると致命的です。
なので、たとえ手元にお金があっても、最初は、小さく始めるのがよいと思います。ある程度、いろいろな経験を積んで、商売のコツがわかってきてから、事業を大きくしたいのであれば、あらためて大きくリスクをとっていけばいいのではないでしょうか。
商売というのは、自分で痛い目を見ながら、おぼえていくという側面がありますので、自分で転びながら、やり方を覚えるしかありません。それには、ある程度、経験を積む期間は必要だと思います。
しかし、始めたばかりの時に一発退場を食らってしまうと、その経験すら積むことすらできず、終わってしまいます。なので、最初は、成功することより、失敗しないことを考えたほうがいいと思います。
ちなみに、成功者でよく「運が良かった」と言っているのを耳にするかもしれませんが、多少の謙遜はありこそすれ、多分、そういう運的要素が強いのだと思います。なので、成功者のやり方を表面的に真似たからといって、成功することはできないはずです。
逆に、失敗する人には、何らかの共通点があり、一定のパターン化しやすいといわれます。凡人でも、その一定の失敗パターンにあてはまらないようにするだけで、少しはマシな事業者にはなれるのではないでしょうか。
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