脱サラして経営をするというのは、言葉は悪いですが、えさを与えてくれる養殖場から、野生の海に放り出されて「自分でえさを探せ!!」といわれるようなものかもしれません。
以前、何かのニュースで、動物園からペンギンが一匹だけ脱走して、不明になっていたところ、しばらくして無事捕獲されたというニュースがありましたが、捕獲されたときは、かなりマッチョ化していたということでした。
どこでどうやっておぼえたか、えさを自分でとって生活していたようです。そのマッチョペンギンは、また動物園のオリの中の生活に戻ったわけですが、今度はどういう気持ちでえさを食べているのか?気になるところです。
で、経営というのは、自分でお金をかせぐネタを探さなければならないわけで、このマッチョペンギン同様、自然界で、えさを探すようなものなんですが、そういったえさの探し方というものは、学校で少しも教えてくれません。
学校とか受験勉強というのは、与えられた課題をすばやくこなすことは学べますが、一旦、社会に放り出されてしまうと、あまり役に立ちません。特に、自分のようにフリーランスになってしまったら、何の役にもたたないわけです。
そこで、自分でエサを探す訓練をしなければならないわけですが、はじめは、どのあたりにいけば、エサにありつけるのか、さっぱり見当もつきません。また、それがわかったとしても、今度は、どのようにして、エサを取ればいいのかがわかりません。ビジネスで言えば、マーケティングもわからなければ、販売もわからないということです。
ビジネスというのは、他人の言うことをイロイロ参考にしてみても、所詮は他人の話しなので、頭では理解できますが、自分の経験とはなりません。結局は、試行錯誤しながら、自分で、イロイロやるより仕方ないのです。
そのマッチョペンギンも、おそらく最初は、失敗を繰り返し、チャレンジを繰り返した上で、エサを取れるようになったのだと思います。自然界には、外敵もいるでしょうし、リスクもあります。しかし、そのリスクを乗り越えて、彼が手にしたものは、大きいのではないでしょうか。
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