早いもので、中国で会社を作ってから、もう12年になります。
といっても、ほとんど、自分一人でやっているので、フリーランスみたいな感じですが、こんな状況でも、まあ曲りなりに10年続いているし、何がしか、役には立っているのだろうと勝手に解釈しています。
以下、同じようなスモールビジネスを立ち上げたいと思っておられる方に、ちょっとしたコツのようなものを書いてみたいと思います。
ちなみに、断っておくと、あくまで、長く続けるコツであって、もうける方法ではありません。(もうかる方法は、こっちが聞きたい。)
スモールビジネス、長く続けるコツ 5つ
1 飽きないことをやる
独立すると、仕事に区切りというものがなくなります。24時間、仕事と思えば仕事だし、遊びと思えば遊びです。ということは、何時間やっても自分にとって飽きが来ないものを仕事にするほうが長続きすると思います。要は、好きなことを仕事にするということです。
もちろん、好きなことをしているだけで、生活できるほど、甘くはありませんので、時として、他者からのニーズに寄せていく柔軟性も必要になるでしょう。(自分は、本格中華料理の店をやりたかったけど、町中華の需要が高ければ、そちらにシフトするとか。)
そのあたりに関しては、以下のページも参照してみてください。
「好きを仕事にする」ときに注意するべきこと | 広東省深圳@老板日記
2 経験を活かせること
起業する前の経験というものは、どんなことであれ、新しいビジネスでも活かせます。特に、中高年の方は、今まで、いろいろな経験をつんでおられると思いますので、それを生かさない手はないと思います。
「いや、自分にはそんな特別な経験は・・・」というかもしれませんが、自分にとっては、取り立てて特別な経験でなくとも、他人にとっては有益なものであったりします。
なので、一度、自分のこれまでの経験を棚卸ししてみられることをオススメします。
自分も、独立以前に、それなりに、いろいろな経験をしてきているので、そういう経験が意外に役に立っているのかもしれません。(例えば、人材屋の勤務経験が、講師と生徒のマッチング作業に役立っているとか。)
3 小さく始める
起業の失敗としてありがちなのが、早期退職等で手元に大きなお金があるので、つい気持ちが大きくなって、最初からお金をかけすぎてしまうということがあります。
また、脱サラして間もない頃は、会社にいるときと同じ感覚で、自分のお金を使ってしまうという傾向があるようです。
ですので、事業に慣れるまでは、できるだけ小さくはじめたほうがいいと思います。慣れてきてから、大きくしていってもいいのではないでしょうか。
4 それなりの貯金
当たり前ですが、自営をはじめた当初というのは、ほとんど収入がありません。
なので、初期費用のほか、半年くらいは売上げがなくともいいように、それなりの貯金を準備しておくべきでしょう。自分のようなしょぼい事業でも、一年目はかなりお金が消えたので、もっと大きな事業をする予定の方はなおさらです。
また、長いことやっていると、数年ごとに、経営環境が厳しい時期というのがあります。(直近では、コロナ開始後とか)そういう時期をやり過ごせるように、常に、それなりの現金を用意しておきたいものです。
特に海外では、持続化給付金とか、そういう日本の制度みたいなものが無いので、自分でなんとかするより他ありません。
5 ある種の図太さ
自分で事業をするのは、ある種の図太さが必要です。
小さな事業は、泥臭いことの連続ですし、収入も不安定なので、ストレス耐性がなければ、やってられないところがあります。特に、海外で起業ともなると、誰も理解してくれない面があるので、余計に大変です。
以上、スモールビジネス 長く続けるコツでした。
とかく、「成功」「失敗」という言葉で論じられやすい起業ですが、細く長く続けるスモールビジネスというのも、それはそれで、アリだと思います。
事業で大儲けして成功するのは、運的要素が強いですが、とりあえず失敗せずに長く続けるということは、それほど難しいことではないと思います。
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